AGA治療薬の定番フィナステリド(プロペシア)ですが、飲むとED(勃起不全)になると噂されているようです。
AGA治療は始めるのが遅くなるほど治療も難しくなっていくため、早めの治療が必要ですが性機能の副作用が気になってスタートできない方も多いですよね。
ネット上でも確かにそのような声があるのですが、実際のところフィナステリドを飲むとどれくらいの確率でEDになってしまうのでしょうか？
今回はフィナステリドとEDの関係や、もしEDになった場合の解決方法を分かりやすく解説します！
フィナステリド(プロペシア)のAGAへの効果
フィナステリドは世界で初めての男性型脱毛症(AGA)による脱毛を防ぐ薬です。
抜け毛の原因となる物質の生成を抑制する作用によって95%以上と高いAGA改善率を誇ります。
フィナステリドはAGA治療で定番の医薬品で、プロペシアやジェネリック医薬品のフィンペシアという名前でも知られています。
AGAは髪の毛の「成長期→退行期→休止期→成長期」というヘアサイクルのうち成長期を短縮・退行期を延長させることで前頭部と頭頂部の髪の毛が徐々に細く短くなり、その後生え際の後退や頭頂部の髪の毛が無くなる症状です。
フィナステリドはこのヘアサイクルを乱す原因物質を減らすことでヘアサイクルを正常化して脱毛を抑制する効果が期待できます。
フィナステリドでEDになる確率は？
引用元：5α－還元酵素Ⅱ型阻害薬◎男性型脱毛症用薬◎フィナステリド錠 添付文書
フィナステリドでは確かに上記のようなED(勃起機能不全)の副作用が報告されています。
ただし、国内で行われた24歳から50歳の男性型脱毛症患者414例を対象とした臨床試験では勃起機能不全の副作用はわずか0.7%しか認められていません。
また、性欲(リビドー)減退の副作用も1.1%とかなり低い確率になっています。
実際の口コミを見ると…
やはり性欲減退や勃起不全といった性機能にかかわる副作用を感じている方も見受けられますが、全体で見ると1割以下なので多いわけではありません。
ただ副作用で性欲減退が割ときつめに出てしまって性欲はあるんだけど立たないみたいな状態に一時なりました。最初の頃だけで今は普通なんですがモンモンとした感じが続いてこれはこれで結構つらかったです。相性の問題でしょうか？多少トラブルはありましたが総じては良しで今後も使わせていただきます。
これは髪のためと割り切って受け入れるべきでしょうか。
ED薬を使ってる方もいるみたいですが自分は迷い中です。
フィナステリド(プロペシア)でEDになる理由
なぜフィナステリド(プロペシア)でEDが起こるのかというと、フィナステリドには男性ホルモンの働きを抑制する作用があるためです。
男性ホルモンであるテストステロンは、性欲や勃起を起こしたり、筋肉を維持したり、やる気や集中力を高めるために重要な働きをしています。
テストステロンの一部は5αリダクターゼという酵素と結合してジヒドロテストステロン(DHT)を生成しますが、このDHTが薄毛の原因とされています。
フィナステリドは5αリダクターゼの生成を抑制して男性ホルモンの一種であるDHTを減少させる作用がありますが、5αリダクターゼは頭皮や前立腺、男性生殖器といった場所に多く存在しています。
そのため、フィナステリドにはAGAの進行を抑制すると同時に性欲減退や勃起不全といった副作用を起こす可能性があるんですね。
ちなみに、5αリダクターゼは筋肉や骨にはあまり存在していないので、フィナステリドを服用しても筋肉量には影響を与えないとされています。
そもそもAGAの男性はEDリスクも高い
AGA(男性型脱毛症)は主に40代以降に発症し、ED(勃起不全)は20代～40代にかけて症状が出始めることが多くなっています。
つまり、AGAとEDは同じような時期に発症するため、AGAで悩んでいる方はEDのリスクも高いんですね。
そのため、フィナステリドが直接的な原因でなかったとしても服用中にEDが起こることは十分考えられます。
また、フィナステリドを飲むとEDになるかも…と心配しすぎると「ノセボ効果」と言われる思い込みで本来ないはずの副作用があらわれてしまうことも。
あくまでフィナステリドでEDになる確率は低いのでそこまで心配する必要はないでしょう。
EDになった時の対処法
EDはフィナステリドの副作用の他にも、年齢によるテストステロンの低下や肥満、糖尿病といった疾患、喫煙、ストレスなどが原因で起こることが多くなっています。
もし、最近たたなくなってきた、中折れしてしまうと感じるのであればここでご紹介する4つの対策を行ってください。
- フィナステリドの服用を中止する
- 用量を減らしてみる
- 副作用の少ない液体タイプのフィナステリドを使ってみる
- ED治療薬と併用してみる
①フィナステリドの服用を中止する
単純にフィナステリドの服用を中止すれば性欲減退や勃起不全といった副作用は改善します。
ただ、原因がフィナステリドの内服でない場合は中止しても改善しない可能性もあります。
また、内服を中止すればフィナステリドの作用によって抑えられていた脱毛が再び進行してしまう点には注意が必要です。
②用量を減らしてみる
フィナステリド内服薬はプロペシアやジェネリック医薬品のフィンペシアなどがありますが、1mgが主流になっています。
そのため、現在1㎎を服用している方は1/2～1/4ほどに用量を減らすことで副作用を抑えられる可能性があります。
実際に、臨床試験でも性機能に関する副作用は1mgでは2.9%だったのに対して0.2mgでは1.5%と少なくなっています。
用量を減らす場合は1㎎錠をカットしてもOKで、簡単に調節ができて1回あたりのコストを抑えられるメリットもあります。
錠剤のカットにおすすめ・ピルカッター
フィナステリドの錠剤をカットする時はピルカッター(Pill Cutter)を使うのがおすすめです。
簡単にカットが出来てそのままピルケースとして持ち歩くことも可能です。
③液体タイプのフィナステリドを使ってみる
フィナステリドを使いたいけど性欲減退や勃起不全の副作用が気になる…という方は外用薬タイプのフィナステリドを使ってみるのもありでしょう。
ここでご紹介する外用薬はフィナステリド0.1%と低用量に調整されているので副作用が心配な方でも使いやすくなっています。
ミノキシジル＋フィナステリド・モールエフ
モール・エフ(Morr F)は発毛のミノキシジルと脱毛防止のフィナステリドが配合されたAGA治療外用薬です。
頭皮に直接塗布する液体タイプなので、毛髪にダイレクトに作用するとともに内服薬よりも副作用が抑えられているのが特徴です。
皮脂が気になる方はこちら・ロギノマックス
ロギノマックス(Rogino Max)はミノキシジル、フィナステリドに加えトレチノインを配合したAGA治療外用薬です。
トレチノインはミノキシジルやフィナステリドの浸透性を高めるとともに頭皮の皮脂を抑える作用のある成分です。そのため、頭皮のベタつきが気になる方に特におすすめです。
④ED治療薬と併用してみる
先ほどもご説明したとおり、AGAを発症する年齢は同時にEDのリスクもありますので、ED治療薬を併用して使うことで改善が期待できます。
ED治療薬は、性行為に十分な勃起が起こらない時や中折れしてしまうといった症状改善のために使われる医薬品です。
バイアグラやシアリスなどが有名どころですね。
フィナステリドとED治療薬の飲み合わせは問題がなく、実際にフィナステリドで勃起不全の副作用が出た場合に日本のクリニックでも処方されることが多く高い効果が期待できます。
第1世代バイアグラ、第2世代のレビトラ、第3世代のシアリスが主流なED治療薬で、その他にも最近では第4世代のアバナや塗るED治療薬エロクソンなども人気になっています。
それぞれに特徴がありますので、ご自身に合うものを見つけてみてください。
| 種類 | 勃起力 | 副作用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| バイアグラ | 強い | 多い | とにかく力強い勃起力 |
| レビトラ | 普通 | 普通 | 最短15分の即効性 |
| シアリス | 普通 | 普通 | 最大36時間の効果持続力 |
| アバナ | 普通 | やや少ない | 従来ED薬の良いところ取りでバランスが良い |
| エロクソン | 弱め | ほぼ無い | 「塗る」ED薬で副作用がほぼ無く使いやすい |
バイアグラジェネリックのど定番・カマグラゴールド
カマグラゴールド(kamagra gold)はバイアグラジェネリックといえば！の定番ED薬です。
バイアグラと同じ有効成分シルデナフィルを同量含んでいるため同等の効果が期待できながら価格は約1/5とコストパフォーマンスに優れています。
副作用は少しクセがありますが、数あるED治療薬の中でもダントツでパワフルな勃起を実現する効果が期待できます。
日本でも愛用者の多い・バリフ
バリフ(valif)は国内2番目に承認を受けたED治療薬レビトラと同じ有効成分バルデナフィルを含むジェネリック医薬品です。
最短15分の即効性と勃起力の高さ、食事の影響を受けにくい点が大きな特徴です。
また、1錠当たり140円ほどと非常に低価格なのも人気の理由です。
唯一の長時間作用タイプ・タダリスタ
タダリスタ(Tadalista)は第3世代ED治療薬シアリスと同じ有効成分タダラフィルを含有したジェネリック医薬品です。
シアリス系は全世代の2種類とは大きく異なり、服用から30～36時間と長時間効果が持続するのが特徴です。
そのため、効果切れを心配したくない方や、いつタイミングが来るか分からない時、夜だけでなく朝も楽しみたい時におすすめです。
また、副作用や食事の影響も少ないので利便性にも優れています。
従来ED薬の良いところ取り・アバナ
アバナ(avana)は第4世代ED治療薬スぺドラと同じ有効成分アバナフィルを含有するジェネリック医薬品です。
服用から30分ほどで効き始めるので即効性もある程度高く、勃起力も比較的高くなっています。
また、副作用が少ないので、他のED薬が合わなかった方でも大丈夫！と高評価です。
「塗る」ED治療薬・エロクソン
エロクソン(Eroxon)はイギリスで開発された勃起不全治療用ゲルで、陰茎に塗ることで血管拡張・血液流入を促進して勃起をサポートします。
バイアグラなどのED治療薬のように薬効によって作用するのではなく、ジェルの冷却と温熱作用によって勃起を起こすため、薬の飲み合わせによってED治療薬を使えない方や副作用が心配な方におすすめです。
勃起力はマイルドですが、塗ってから10分以内に勃起が起こる即効性や食事の影響を受けない点で利便性が高いと言えます。
フィナステリドでたたなくなる確率と解決方法のまとめ
フィナステリド(プロペシア)は確かに性欲減退や勃起不全(ED)といった副作用が報告されていますが、性欲減退は1.1%、勃起不全は0.7%とわずかなものです。
今服用している方もこれから使用したいと思っている方もあまり心配しずぎないようにして欲しいですね。
ただ、フィナステリドが直接の原因でなかったとしても30代～50代の方はEDのリスクがありますので、もしEDの症状があるのであれば今回ご紹介した対策を試してみてください。
ラククルでは、フィナステリドを先発医薬品・ジェネリック医薬品含め低価格でご用意しております。
ED改善に効果的な医薬品も豊富に取り揃えておりますのでぜひチェックしてみてください！
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