アルダクトン(スピロノラクトン)がニキビに効かない・治らない時に

アルダクトン(スピロノラクトン)がニキビに効かない・治らない時に

アルダクトンと言えばいろいろな効果をもつことで知られる便利な薬で、最近は特にニキビ治療薬としての効果も注目を集めていますね。

ニキビの原因となる男性ホルモンを抑えてくれるので難治性のニキビにも効くのが特徴ですが、一部では「効果がなかった」「むしろ悪化した」との意見も見受けられます。

頼みの綱とも言うべきアルダクトンが使っても効かなかった場合どうすれば良いものなのでしょうか?

なぜ?アルダクトンでも改善しないニキビ

ニキビが成長する流れ

アルダクトン(スピロノラクトン)はもともと高血圧やむくみ治療に使われる利尿剤なのですが、実は男性ホルモンのはたらきを抑える作用もあってニキビ治療にも使われることがあります。

利尿剤と聞くとニキビへの効果も副次的で弱そうにも聞こえますが、実は大人の難治性ニキビに対してもしっかり効く効果の高い治療法となっています。

そもそもニキビは以下の流れで産生・消失するものなのですが…

ニキビができる仕組み
  1. 男性ホルモンの増加で皮脂が過剰分泌
  2. 毛穴が詰まって白ニキビ化していく
  3. 詰まった中でアクネ菌が増殖し赤ニキビ化
  4. 膿がたまると黄ニキビ化
  5. 最終的に潰れた時にはニキビ跡に

アルダクトンはこの根本にあたる①の部分からしっかり発生を抑えてくれるわけですね。

日本では保険外の治療になるのであまり行われていませんが、「ディフェリンベピオが効かなかった人にも有効」「治療後に薬を中止してもリバウンドしにくい」と優れた点を多く持ちます。

むくみとお肌を同時に改善・アルダクトン

アルダクトン25mg/50mg/100mg(aldactone)

アルダクトンはシプラ社が製造・販売している利尿・降圧剤です。

有効成分のアルダクトンには利尿作用やニキビ新生に関わるホルモン分泌を抑える作用があり、ダイエットや大人ニキビ改善の目的で使用されることもあります。

ポイントは男性ホルモンの制御の他にも

しかし、残念ながらアルダクトン(スピロノラクトン)でも万人に効果があるわけではなく、どうしても中には「効果がない」「悪化した」といった人も出てきてしまいます。

ニキビの原因はそれほど複雑で「①の男性ホルモン」の他にも、「②肌の角化」や「③アクネ菌の種類の問題」などステップごとに色々と考えられるため、まずは簡単に改善できるポイントを確認していきましょう。

効果がないケースでの改善策は?

アルダクトンが効かない時は…

アルダクトンはニキビの原因となる男性ホルモンを抑えてくれる便利な薬ですが、使用しても時には効果がないこともあります。

そんな時に簡単に試せる改善ポイントは以下の通り。

①効果が出るまではかなり長い

アルダクトンは通常服用開始から効果が出始めるまで2~3ヶ月ほどかかるので、1~2ヶ月で効果がないと決めつけてしまうのは少々気が早すぎます。

これは個人差がかなり大きく1ヶ月もかからず効果が出る方もいれば、開始後から半年かかる方もいるのでどうしても気長に使い続ける必要があります。

②用量が足りていない

ただし、もし1ヶ月間使い続けても変化が見られない場合は薬の量を最大で200mgまで増やすすることもできます。

もし改善が見られて1ヶ月ほど新しいニキビができない期間が確認できたら、その後は200mg→150mg→100mg…と、各1ヶ月ほどかけて少しずつ減薬していきます。

③ピルと併用していない

アルダクトンはホルモンバランスを整えてくれるピルとの相性が良く、併用することで効率的にニキビ産生を抑えることができます。

多くある種類の中では特にマーベロン系の第3世代ピルが男性ホルモンを抑える効果が高くニキビが出にくいと言われていて日本でも良く併用で治療に用いられています。

マーベロンと同様の高い効果・ノベロン

ノベロン0.15mg+0.03mg(novelon)ミセッテジェネリック

ノベロンはオランダのオルガノン社が製造・販売している低用量ピルです。

マーベロンと全く同じ成分を含むジェネリック薬で、アルダクトンとの併用でニキビ治療による生理不順や不正出血を防げる上にコストパフォマンスにも優れます。

マーベロンより副作用が少ない・フェミロン

フェミロン0.02mg/0.15mg(femilon)

フェミロンも同じくオランダのオルガノン社が製造・販売している超低用量ピルです。

こちらは有効成分量がさらに微調整されたタイプで、マーベロンの効果はそのままに副作用が抑えられた便利な薬となっています。

ニキビ治療の最終手段とも言うべき薬も

アキュテインの2つの強力な効果

しかし、残念ながら上記のポイントを踏まえてもなお体質の問題などから「アルダクトンも効かない」という方が時にいらっしゃいます。

そういった場合では最終手段として最強のニキビ薬・アキュテイン(イソトレチノイン)の使用も視野に入ってくるでしょう。

アキュテイン(イソトレチノイン)とは

こちらの薬は「ターンオーバー促進で毛穴詰まり阻止」「皮脂腺を退縮させて皮脂分泌量を下げる」といった効果により、先ほど説明した①と②の両方に強力な効果を発揮する仕組みの薬になっています。

ニキビができる仕組み
  1. 男性ホルモンの増加で皮脂が過剰分泌
  2. 毛穴が詰まって白ニキビ化していく

ただし、この薬は副作用が強めなことでも知られているため、通常は他のあらゆる治療で効果がなかった場合のみの最終選択となります。

「最強だからすぐ治りそう」と安易に使用するのは絶対にNGで必ず医師に相談し安全性を確認した上での服用をおすすめします。

あさみ@4iA24WFAPqE2pwg
トレティヴァ効果すごい🥺❤
6/19から飲みはじめてもうすぐ4週間。そういえばマスクしてても全然テカるという概念なくない、、?って今日ふと気づいた!口周りとリップはかさつきやすいからケアは必須!
でも顔が油田から脱しただけでこんなに幸せになれるとは😭😭😭
脂性肌で悩む人はぜひ!!!!!
午後8:27 · 2020年7月13日
七翔@bigvoice9
アキュテインとかのジェネリック薬品で「トレティヴァ」を2ヶ月半分買った。
イソトロイン(30錠) 15,000円
トレティヴァ(70錠) 8,000円
恐るべしジェネリック
午後5:47 · 2020年12月20日
アキュテイン始めました@10月17日〜@donrenpan
はい、イソトロインです。自分は効果をかなり感じていますが、使用している人の話を聞いていると、効果を感じないという人も多いようです。他にトレティヴァというジェネリックもあるので、そちらの検討をするのもアリかもしれませんね。
午前1:21 · 2019年10月29日

ニキビ治療の最終手段に・トレティヴァ

トレティヴァ5mg/10mg/20mg/30mg/40mg(tretiva)

トレティヴァはインタス・ファーマシューティカルズ社が製造・販売しているニキビ治療薬で、先発薬アキュテイン(ロアキュティン)のジェネリックにあたる医薬品です。

難治性ニキビに対しても非常に高い治療効果をもつことで知られていますが、その分副作用も非常に強い点が特徴です。

特に出やすい副作用としては乾燥が挙げられるので、ヒルドイドフォルテと併せて使うことで副作用を緩和しつつニキビをさらに減らす効果が期待できます。

今回紹介した医薬品一覧

最後にもう一言だけ…

ニキビ治療薬は処方薬だけでもかなりの種類がありますが、基本的に後に紹介した医薬品ほど効果が高い反面副作用も強く現れてきます。

体への負担を考えると弱い薬で治るに越したことはないので、まずは生活習慣など一般的な範囲で改善を試みて、それでもダメなら弱い薬から順番に試していくというのが良いでしょう。

ダラシンやディフェリン、クリンダマイシンなどの薬も副作用は比較的弱いですが、それでも使用上の注意はあるのでご注意ください。

効果のある医薬品のみ

あわせて読みたい