サルタノールは喘息やCOPDの息苦しさを即効で緩和できる優れる薬で「これがなくては…」と必需品になっている方も多いかと思います。
しかし、コロナ禍においてサルタノールは「新型コロナに効果はあるのか?」「使用していても問題ないのか」など色々気になることも多いですよね。
そこで、今回はサルタノールと新型コロナの関係性について詳しく解説してまいります。
サルタノールは新型コロナに効くのか
結論から言うと、残念ながらサルタノールが新型コロナウイルスに効果があるということはなく国内外で特にそういった報告も見受けられません。
サルタノールで検索すると検索候補に「コロナ」と出ることがありますが、これは単純に「効果があるから調べられてる」わけではなく気になって調べている方が多いだけかと思われます。
現に昨今はサルタノールに限らずあらゆる薬の検索候補に「コロナ」と出るようになっているので、これについて特に気にする必要はありません。
シクレソニドが効果があるって本当?
また、喘息治療薬のシクレソニドが一部で特効薬になるとの噂も流れているようですが…
これ、サルタノールやメプチンでも効くのかな?
#コロナウィルス #武漢肺炎
こちらも現時点でもエビデンスのある情報は確認できていません。
確かに「喘息患者は新型コロナの羅漢率が低い」とは言われていて、吸入ステロイド薬のおかげである可能性もありますが、やはりこれも定かではありません。
喘息に対して効果があるのは間違いありませんが、むやみに使用しても副作用リスクを高めるだけなので予防目的での使用は控えた方が良いでしょう。
注意!症状を悪化させる身近な薬
なお、サルタノールは使用しても特に大きなデメリットがないためまだ良いですが、中には飲むとコロナの症状を悪化させる可能性のある身近な薬もあります。
一番気をつけなければならないのはNSAIDsと呼ばれるタイプの解熱・鎮痛薬で成分名や商品名は以下の通り。
- ロキソプロフェン
ロキソニンシリーズ、コルゲンコーワLXα、バファリンEXなど - イブプロフェン
イブシリーズ、バファリンプレミアム、バファリンルナi、ノーシンピュア、ナロンエースTなど
これらの薬は風邪やインフルエンザで使用したときサイトカインストームのリスクが高まることが知られていて、コロナに対しても同様のリスクが懸念されているものです。
現時点ではまだ「悪化させる可能性」が考えられるだけではありますが、特に喘息患者の方では症状の悪化は致命傷になり得るので留意しましょう。
解熱・鎮痛の代替はカロナール(アセトアミノフェン)であれば問題ないので、心配がある場合は以下の商品を使用してください。
- アセトアミノフェン
新セデス錠、ナロン、ノーシン、タイレノールA、バファリンルナJなど
予防する上で最も重要なことは…
では、喘息患者の方が予防のために何ができるのかと言うと…それは常日頃から吸入ステロイド薬で症状をしっかりコントロールして呼吸状態の悪化を防ぐの一言に尽きます。
特にサルタノールは発作時にのみ使用する薬なので、「薬はサルタノールしか使っていない」「体調が悪いのが当たり前」という方はかなり要注意です。
最も避けたいのは新型コロナに感染時に発作を起こしてしまうことなので、以下の項目をチェックして該当があるようであれば速やかに改善しましょう。
良好?不良?喘息のコントロールチェック表
良好 | 不十分 | 不良 | |
---|---|---|---|
喘息症状 | なし | 週1回以上 | 不十分の項目が3つ以上 |
発作治療薬の使用 | なし | 週1回以上 | |
運動などの活動制限 | なし | あり | |
肺の機能が正常 | (最良値の)80%以上 | 80%未満 | |
ピークフロー変動 | 20%未満 | 20%以上 | |
憎悪 | なし | 年1回以上 | 月1回以上 |
喘息症状をコントロールするには
喘息は基本的にアドエアなどの365日毎日使っても問題ない吸入ステロイド薬で症状をコントロールしていくのが基本になります。
ステロイドの長期使用と聞くと拒否反応をを示される方もいるかもしれませんが、有効成分量はいわゆるステロイド薬の1/100以下に抑えられています。
例え10年単位の長期服用でも悪影響をほぼ全く及ぼさないようなつくりになっていますので、体調が良い日も悪い日も毎日安心して心置きなく使用してください。
エアゾール型アドエアジェネリック・セロフロ
セロフロインヘラーは、シプラ社が製造・販売するアドエアのジェネリック薬です。
アドエアと同じ有効成分サルメテロールが含まれていて、こちらは特にエアロゾル型の吸入薬となっています。
ディスカス型アドエアジェネリックも
セロフロロタキャップは、シプラ社が製造・販売するアドエアのジェネリック薬です。
アドエアと同じ有効成分サルメテロールが含まれていて、こちらは特に粉末型の吸入薬となっています。
コロナへの効果が示唆される薬も?
なお、既存の薬で新型コロナウイルスに有効な薬として現時点で確かな効果が認められているのはワクチンのみですが、次点では駆虫薬・イベルメクチンも注目を集めています。
これはオーストラリアのモナッシュ大学の研究で、試験管内での実験ながらイベルメクチン1回投与で48時間以内にウイルスのRNAが99.98%減少という効果が報告されたため有効性が検討されているものです。
新型コロナウイルスは体内ではインポーチンと呼ばれる物質に乗って細胞の内部へと入り込み増殖すると考えられていますが、イベルメクチンにはウイルスがインポーチンに結合するのをブロック。
細胞の中に入れない=増殖・発症できない作用を持つとされ治療の可能性が期待されています。
安価な人間用イベルメクチン・イベルジョン
イベルジョンはジョンリー・ファーマ社が製造・販売する人間用のイベルメクチンで主に寄生虫を死滅させる効果があります。
先発薬のストロメクトールと同じ有効成分イベルメクチンを含むジェネリック薬で、高い効果をもちながらも価格が安い点が特徴です。
今回紹介した医薬品一覧
サルタノールの新型コロナへの効果のまとめ
世界では喘息患者の新型コロナ感染率が優位に低いとは言われていて詳しい理由はまだわかっていませんが、少なくとも非薬剤性であるとは言われています。
つまり、サルタノールやシクレソニドといった喘息治療薬(吸入ステロイド薬)のおかげで減っているわけではないということですね。
症状をコントロールするのが健康への一番の近道というのは今までもこれからも変わりはありませんので、アドエアなどでしっかりコロナ対策をしていきましょう。
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投稿者:ラククル管理人
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