サルタノールは使いすぎると死亡するって本当?リスクを低減する方法とは

サルタノールは使いすぎると死亡するって本当?リスクを低減する方法とは

サルタノールは喘息の発作が起きたときには欠かせない薬で吸入するだけでスッキリ症状が収めてくれる非常に便利な存在です。

しかし、ネットで検索してみると「死亡する」「心臓に負担」などなど使用をためらうような良からぬキーワードがちらほら…。

そこで今回はサルタノールについて、本当に死亡するのか、リスクは下げられるのか重篤な副作用について解説いたします。

発作の症状を緩和するサルタノール

サルタノールはSABAと呼ばれる喘息薬の中でも強力なタイプの薬で

  • 効果が現れるまでが早い
    喘息の発作時にもしっかり症状を抑えてくれる
  • 気管支拡張効果が高い
    日常的に使用するアドエアなどの薬に比べてより強力に効いてくれる
  • 頓服でOK
    日常的に使用する必要はなく頓服で緊急的に効いてくれます

など日本でもおなじみの治療薬なのでお世話になっている方も多いのではないでしょうか。

雅景綱@kagetuna
(´-`)。o(生まれついての喘息キャリアとしては、発作が起こると復帰するのに約2週間かかるので、その前にサルタノールという便利な吸入薬で抑えこんだりしています。本来は予防薬じゃないようですけれど。
午後0:56 · 2014年8月3日
エド@silicontimpos
喘息コントロール用と発作が起きた時の頓服として吸入剤のシムビコート使用してて、これがメッチャいい。中程度の発作なら頓服として効果絶大。…ですが先日それでも収まらないきつい発作が起きた。で、医者に駆け込んで処方されたサルタノールってのがもう超絶すごい。あの薬は神!
午前1:50 · 2015年11月6日

しかし、そんな便利な薬である一方で使用による死亡リスクも指摘されていて、これが気になって服用を避けている方も多いようです。

では、その死亡の危険性はどれほど高いのかと言うと…。

サルタノールは使いすぎると死亡する説

結論から言うと、サルタノールの服用により死亡するリスク高まるのは本当の話です。

サルタノールは吸入により直接的に気管支を広げて呼吸を楽にしてくれる便利な薬ですが、これは気管支のβ受容体に効くことによって実現しています。

しかし、β受容体は気管支の他に心拍数をコントロールする部分でもあるため効いてしまうことで心拍数が上がり必要以上に負担がかかってしまうんですね。

これは薬の説明書(添付文書やインタビューフォーム)の副作用欄にも記載のあるとおりで、その他にも使いすぎると(過剰摂取)

過量投与時にみられる最も一般的な症状は、一過性のβ作用を介する症状である。低カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値をモニターすること。また、海外で本剤の高用量投与により、乳酸アシドーシスを含む代謝性アシドーシスが報告されているので、呼吸状態等、患者の状態を十分に観察すること。

といった重篤な副作用を引き起こすことでも知られています。

さらに、長期服用によるリスクも…

また、サルタノールは長期服用でもリスクが指摘されていて年間2本以上(週2回以上)使用する場合で生存率が低くなることも明らかになっています。

サルタノール服用と死亡率の関係

サルタノールを使用される方ではつい使いすぎているケースが多く見受けられるので、これはかなり該当する方も多いのではないでしょうか?

リスクを低減するための対策

まず基本的には発作時に用量の範囲で使用する限りはサルタノールを使用していても問題はありません。

1日(あるいは1週間に2回)の使用制限量を超えてもサルタノールだけで発作をコントロールしようとするから死亡率が上がってしまうわけですから、アドエアなど普段遣いの薬で制御できるようベースの治療レベルを上げて発作頻度を下げることが第一です。

気をつけなければいけないのはサルタノール自体ではなく使い方、ということですね。

それでもサルタノールは優秀な薬

脅すような内容が続きましたが、結局サルタノールが喘息の発作に対して高い有効性と安全性を誇る優秀な薬であることに変わりはありません。

そもそも薬というものはメリットとデメリットの両方があり、「メリット>デメリット」だから飲むというものなので正直多少の副作用は仕方がないという部分もあります。

加えてネットの世界は良い意見より悪評の方が仕組み上どうしても目についてしまいがちですから、心配される方の気持ちも良くわかりますが主治医が問題ないと判断する限りは使用していただいても大丈夫です。。

その他のリスクについて

ちなみに、サルタノールには死亡リスク以外にも重篤な副作用リスクがあるので最後にこちらも紹介いたします。

これはサルタノールに限った話ではなく処方薬全般に言えるものではありますが、みなさん気になっているであろう内容かと思いますので念のため解説してまいります。

主な副作用
  • 胸の痛み、動悸
  • 胃のむかつき、嘔吐
  • 排尿痛
  • めまい
  • 震え(ふらふらする)や緊張を感じる
  • 頭痛、腰痛、体の痛み
  • せき、のどの痛み、鼻の痛み、鼻水、鼻づまり

ただし、以下に挙げる副作用が現れる場合はただちに使用を中止し医師の治療を受けてください。

治療が必要な症状
  • 喘鳴、息苦しさなどの呼吸障害
  • 胸の痛み、心拍数の増加、胸のドキドキや震え
  • 排尿時の痛みや灼熱感
  • 口渇、排尿増加、空腹感、口渇、フルーティーな口臭、眠気、乾燥肌、かすみ目、体重減少
  • 低カリウムの徴候(脚の痙攣、便秘、不規則な心拍、胸のはためき、極度の口渇、排尿の増加、しびれやうずき(チクチク感)、筋力低下や麻痺)

特に以下に該当する場合は緊急の治療を受けてください。

緊急の治療が必要な場合
  • 過剰摂取の徴候(口渇、振戦(ふるえ)、胸痛、頻脈や不整脈、吐き気、全身のだるさ、けいれん (ひきつけ) 、ふらつき、失神)
  • アレルギー反応の徴候(じんましん、呼吸困難、顔、唇、舌、喉の腫れ)

最後にもう一言だけ…

サルタノールは正しく使えば喘息の発作の症状を効果的に抑えてくれる非常に優秀な薬ではあります。

しかし、人によっては死亡リスクを高めることがあるので、症状は日々のアドエアなどでしっかりコントロールして発作・服用の機会自体を減らすことが寿命を伸ばす最大の近道になります。

特にアドエアジェネリックはラククルでも安価に取り扱いがありますので、ぜひご検討ください。

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