「この薬ってコロナに効くの?」有効性や効果が示唆されている医薬品とは

「この薬ってコロナに効くの?」有効性や効果が示唆されている医薬品とは

新型コロナウイルスが猛威を振るう昨今、特効薬もない中で対策として既存の抗生物質や抗ウイルス薬に注目する方も多いようですね。

でも、お医者さんに行っても薬を事前に処方してもらうことはできないし、自由診療だと10割負担なので高すぎる。

ということで、今回はネット通販(個人輸入)でも購入できる抗生物質・抗ウイルス薬が新型コロナウイルスに及ぼす影響を解説します。

抗生物質

抗生物質は大腸菌、黄色ブドウ球菌、結核菌などの細菌に効く薬。一方で新型コロナウイルスはウイルス。

なので基本的に新型コロナウイルスに抗生物質は効かないのですが、それでも中には効果が示唆されている成分があります。

サワシリン(アモキシシリン)

サワシリンはペニシリン系の抗生物質で、梅毒から歯痛まで幅広く使われる医薬品です。

自宅にある方が多いからか「これはコロナに効果あるの?」と気になって調べる方が多いようですね。

結論から言うと、コロナに対してサワシリンが使用された臨床試験のデータは見当たりませんでした。
したがって有効性も不明…と言うか効果はないと考えて良いでしょう。

同じ成分をもつ医薬品

アモキシル / アルファモックス / ノバモックス / ラルゴペン

ペングッド(バカンピシリン)

こちらのペングッドもペニシリン系の抗生物質で、扁桃炎や咽頭炎、気管支炎、中耳炎など症状が軽めの感染症に対して使われる一般的な抗生物質です。

こちらも良く処方される抗生物質だからかコロナへの効果を調べる方が多いようです。

残念ながら、こちらも臨床試験のデータが見当たらないため効果はなしと考えて良いでしょう。

ちなみにペングッドもサワシリンもそうですが、薬をむやみに飲むのは耐性菌のリスクが増えるだけなのでやめましょう。

フロモックス(セフカペンピボキシル)

フロモックスはセフェム系の抗生物質で、風邪レベルでも処方されるのでどこの病院・薬局にも置いてあるありふれた抗生物質です。

それだけに調べる方も多いようなのですが、残念ながらこちらの抗生物質もそもそもコロナに対する臨床試験自体が行われていません。

医師の見解でもフロモックスなどの抗生物質は効果なしと示されていますが、コロナによる重症化し細菌感染を併発した場合は医師の判断で処方される可能性もあるでしょう。

メイアクト(セフジトレンピボキシル)

メイアクトもフロモックスと同じセフェム系の抗生物質で、どこの病院でも処方される一般的な抗生物質です。

繰り返しの内容が続いてしまい恐縮ではありますが…こちらこちらの抗生物質も残念ながらコロナへの効果はなしとされています。

同じ成分をもつ医薬品

スペクトラセフ / ゾスタムO

ジスロマック(アジスロマイシン)

ジスロマックはマクロライド系の抗生物質でマイコプラズマ肺炎や歯周病、クラミジアなどこちらも幅広く処方される医薬品です。

こと新型コロナウイルスに関しては海外では、ヒドロキシクロロキンとアジスロマイシンの組み合わせは、医学史上最大のゲームチェンジャーになる可能性があると声明を出したことで一躍注目を浴びた成分ですね。

使い方としては、

  • 抗マラリア剤・ヒドロキシクロロキン
  • 抗生物質・アジスロマイシン
  • 亜鉛

の組み合わせにより初期の症状を劇的に改善するとも言われています。

コロナウイルスはまず腸内のプレボテラ細菌に感染し、そこから炎症を全身に広げる仕組みが疑われていて、だからこそ抗生物質がウイルスであるコロナに間接的に影響を及ぼすという仮説です。

臨床試験の結果では治療を受けた患者は体内のウイルスが少なかったという報告もありますが、有意差はないとの報告もあり半々で一概には言えない状況です。

しかしながら、改善できる可能性は少なからずあると考えて良さそうです。

同じ成分をもつ医薬品

アジシン / アジシップ / アジスロ / アジー / ジスリン

クラリス/クラリシッド(クラリスロマイシン)

クラリスやクラリシッドもジスロマックと同じマクロライド系の抗生物質で、日本でもおなじみの処方薬ですね。

ジスロマック(アジスロマイシン)の抗炎症作用がコロナに効果があるなら「同じマクロライド系のクラリス/クラリシッドも効果があるのでは?」と思われる方が多いようです。

クラリスロマイシンが14員環でアジスロマイシンは15員環と同じマクロライドでも用途は異なりますが、米国国立研究所のサイトでは

クラリスロマイシンで治療すると、抗炎症作用が大幅に高まり、重度の呼吸不全を発症する可能性が低くなると思われます。

とギリシャの研究所の記録が掲載されています。

その他にもいくつかコロナに関する報告もあり、こちらもアジスロマイシン同様に改善できる可能性は少なからずあると考えて良さそうです。

同じ成分をもつ医薬品

クラビリン / クラシッド / シンクラー / ゾクラー /

エリスロシン(エリスロマイシン)

エリスロシンもジスロマックやクラリスと同様のマクロライド系抗生物質です。

海外では実際にコロナの治療で使われた実績もあるようで、こちらも改善できる可能性は少なからずあると考えて良さそうです。

クラビット(レボフロキサシン)

クラビットはニューキノロン系の抗生物質で、肺炎や尿路感染症、クラミジアなど様々な細菌感染症に効果があります。

新型コロナで入院している軽症患者に対して対処療法として(?)クラビットが投与されることもあるようです。

また、症例数が世界で5番目に多いとされるロシアでは肺炎の形を含む軽~中程度のコロナウイルスでレボフロキサシンが使われロイター社のニュースでも大幅な医薬品不足が報じられています。

コロナ自体に対して効果を及ぼすわけではなさそうですが、いずれにしても改善できる可能性は少なからずあると考えて良さそうです。

同じ成分をもつ医薬品

エルクイン / クラビリン / ベフロックス / レボクイン / レボフロックス

ジェニナック(ガレノキサシン)

ガレノキサシンはニューキノロン系ではクラビットに次いで処方される薬で、肺炎や副鼻腔炎などの治療で使用され効果を発揮します。

しかし、この薬についてコロナと関連した情報は国内外問わず見受けられませんでした。

残念ながらこちらは効果なしと考えて良いでしょう。

同じ成分をもつ医薬品

ジノックス

アベロックス(モキシフロキサシン)

こちらも同じニューキノロン系の医薬品で、クラビットよりも世代が新しい薬ではありますが実際に処方されることはあまりないようですね。

ただ、海外の研究では詳細は不明ながらもコロナウイルスの複製に作用する可能性も示されてはいるようです。

同じ成分をもつ医薬品

モキシプ

抗ウイルス薬

新型コロナウイルスのようなウイルスに対して効果のある薬です。

ただし、「抗ウイルス薬である=全てのウイルスに効果がある」というわけではないためご注意ください。

ゾビラックス(アシクロビル)

ゾビラックスは特にヘルペスウイルスに対して有効な薬で、ヘルペスや水痘、帯状疱疹といった症状の特効薬的な存在です。

コロナに対しては有効性はないようですが、海外の体験談では真偽は不明ながら「ゾビラックスがコロナの症状を改善した」という報告も複数見られました。

同じ成分をもつ医薬品

アシビル

バルトレックス(バラシクロビル)

バルトレックスもゾビラックスと同様にヘルペスウイルスに対して非常に有効性の高い薬です。

こちらもコロナに対する有効性は指摘されていませんが、「使用して症状が改善した」という体験談が複数見られました。

同じ成分をもつ医薬品

セントレックス / バルクロビル / バルシビル

抗真菌薬

抗真菌薬はカンジダやインキンタムシといった真菌(カビ菌)に効く薬で、一方で新型コロナウイルスはウイルス。

なので基本的に新型コロナウイルスに抗真菌薬は効かないのですが、それでも効果が示唆されている成分が中にはあります。

ストロメクトール(イベルメクチン)

ストロメクトールは、疥癬というヒゼンダニが皮膚に寄生することで起きる皮膚病の治療薬です。

かなりマイナーな薬で取り扱う薬局も少数かと思いますが、実はこの薬がコロナに対する有効性が指摘されています。

これはオーストラリアのモナッシュ大学による研究で、試験管内での実験ながらストロメクトール1回投与で48時間以内にウイルスのRNAが99.98%減少したと劇的な効果が報告されています。

寄生虫駆除の薬とコロナとは一見無関係なように思えますが、実はこの薬は以前からHIVやデング熱などフラビウイルスと呼ばれる種類のウイルスに対して有効性が指摘されていました。

今回のコロナウイルスもフラビウイルスの一種であるため、効果の発見へと至ったようです。

この結果を受けて日本でも現在進行形で人間に対する臨床試験が行われていますが、レムデシビル、アビガンに次ぐ第三の治療薬になるのではと期待を集めています。

最後に…

正直、現時点で新型コロナウイルスに対する有効性が確定している医薬品成分は存在していません

しかしながら、その有効性が発表されてからでは買い占めで入手困難となってしまうのは言うまでもありません。

不安の強い方は、効果や有効性が示唆されてる薬については常備薬として持っておいて損はないかもしれませんね。