
“本当に効果のある医薬品としてのまつ毛美容液”として今やまつ育界隈では定番のルミガン。
「間違って肌に垂らせばそこから毛が生えてくる」というくらい強力な薬だからか、最近は「頭皮にルミガンを使ったら髪の毛も生えるの?」と考える方も多いようですね。
確かにまつ育には絶大な効果を発揮するルミガンですが、果たして髪の毛まで生えてくるものなのでしょうか…?
【結論】ルミガンは髪の発毛にも効果あり
ルミガンの髪の毛への使用は現時点ではまだ研究段階ですが、結論から言うとルミガンは薄毛に対してかなり高い効果があると考えるのが有力です。
というのも、この件は各国の機関でもすでに研究が進んでいて、イギリスはブラッドフォード大学ヴァレリー・ランドール博士の研究によると…
研究中のビマトプロストは脱毛の新しい治療法となる可能性があり、現在のところ髪の成長を最大で25%改善できる結果が示されています。
また、ルミガン製造元の製薬会社であるアメリカ・アラガン社の研究でも
ルミガン3%はミノキシジル5%と比較して毛髪成長がわずかに優れていると思われる。
と公表されるなど、複数の研究結果からミノキシジルに匹敵する発毛効果が明らかになっているためです。
ルミガンの毛穴に作用するメカニズムからも効果はあると考えるのが妥当ではないでしょうか。
ただし、それでも頭皮に使うのは絶対NG
しかし、残念ながらルミガンは絶対に髪の毛(頭皮)に使用することはできません。
「発毛効果はあるのに使えないとはどういうことなの!?」と納得いかない方も多いと思うので、詳しく説明してまいります。
使ってはいけない理由その①
まず一番大きな理由は副作用のリスクが非常に高まるためです。ルミガンのおおまかな副作用は以下の通りですが…
治療が不要な副作用
- 目の充血、かゆみ
治療が必要な副作用
- 眼の重度の灼熱感、重度のかゆみ
- 眼の腫れ、発赤、重度の不快感
- 痂皮形成、排膿(感染の徴候である可能性)
- 視覚や視力のトラブル、眼の痛み、光の周辺に輪が見える
- 光に対する感受性の増大
- 目の中に何かがあるような感覚
- アレルギー反応(じんま疹、呼吸困難、顔、唇、舌、のどの腫れ)
1日2滴しか使わないのに、これだけの副作用リスクがある強い薬なのです。
10滴使えばリスクは5倍、20滴なら10倍と投与量が増えるにつれ全身性の副作用が予測されるのは言わずもがなですよね。
使ってはいけない理由その②
副作用つながりで言うと、ルミガンは皮膚に付着すると黒ずみが発生するという悪影響も忘れてはいけません。
安易に頭皮に使ってあなたの頭にゴルバチョフ元大統領のようなシミができてしまったときのことを想像してみてください。
きっと最終的にはカツラを着用せざるを得ない状況になってしまうでしょう…。
使ってはいけない理由その③
加えて、ルミガンは非常に高額で育毛剤として使うにはコスパが悪すぎます。
格安販売している当サイトでもたった3ミリリットルで約4,000円、ジェネリックでも約3,000円ですから毎月数5~10万円程度の予算が必要になるでしょう。
発毛剤ならすでに厚生労働省にも認可されているプロペシアやミノキシジルといった格安の医薬品があるわけですから、あえて髪の毛に使う理由ないですよね…。
ただし、ルミガンはまつ毛美容液として使う分には非常に優秀なので、そこのところはお忘れなく。
まつ毛美容液の定番・ルミガン
ルミガン(lumigan)はアメリカのアラガン社が製造・販売する医薬品として効果のあるまつげ美容液です。
有効成分のビマトプロストが毛包に作用し毛の成長期を延長、まつ毛をより太く、長く、強くします。
コスパ最強ジェネリック・ケアプロスト
ケアプロスト(careprost)はサン・ファーマ社が製造・販売するルミガンのジェネリック薬です。
ルミガンと同じ有効成分が含まれるので効果が高くてプチプラな点が大きな特徴です。
髪の毛を効率的に増やすには
このように、ルミガンでの発毛はまだ実験段階で安全性も確認されていないのが現状です。
なので、現状では最も効率的に髪の毛を増やせるAGA治療薬の
- プロペシア
- ミノキシジル
の併用が鉄板です。
脱毛を防ぐ定番の発毛薬・プロペシア
プロペシア(propecia)は、アメリカのMSD社が製造・販売している男性専用のAGA治療薬です。
有効成分フィナステリドが脱毛作用をもつDHTの発生を抑制するため、男性特有の脱毛を防ぐことができます。
単体でも発毛効果が見込めますが、ミノキシジルとの併用によってさらに高い発毛効果をもたらします。
最強の男性用リアップ・ヘアフォーユー
ツゲイン(tugain)は、グレンマーク・ファーマ社が製造・販売しているスプレータイプのミノキシジル薬です。
リアップの2倍のミノキシジルにより毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化、より高い発毛効果をもたらします。
単体でも発毛効果が見込めますが、プロペシア(シルデナフィル)との併用によってさらに発毛を促進します。
女性用リアップの2倍・ヘアフォーユー
こちらは女性用のヘアフォーユー(Hair4U)で、同じくスプレータイプのミノキシジル薬です。
女性用リアップの2倍のミノキシジルにより毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化、より高い発毛効果をもたらします。
なお、女性の場合プロペシア(シルデナフィル)は服用できませんのでご注意ください。
とはいえ、ルミガンの髪の毛への転用は注目の技術には違いありません。
いろいろな用途や成分も新たに開発されてはいるようなので今後の発展に期待…といったところですね。