ジェイゾロフトは初めて使う抗うつ薬(SSRI)としても使いやすい便利でバランスの取れた薬ですね。
しかし、いざ飲み始めてみると激しい体重変化が気になる方も多いようで「すごく太った」「痩せるはずでは…」などSNSでも嘆きの声をよく目にします。
太りにくい薬のはずがなぜ体重が増えてしまうのか、今回はジェイゾロフトで太る理由から対策までを詳しく解説してまいります。
ジェイゾロフトは太る薬なのか
まず結論から言ってしまうと、ジェイゾロフト(セルトラリン)は服用により太ってしまう可能性があるにはあります。
太りにくいとは言われる薬ですが、それはあくまで「抗うつ薬の中では太りにくい部類」というだけで決して体重が増えないわけではないんですね。
これは実際の口コミを見た方がわかりやすいですが…
とSNSでも「太った」「体重増えた」の報告が多く寄せられているのがわかります。
なぜ太りやすくなる？
実は抗うつ薬には脳内で不足するセロトニンやノルアドレナリンを補ってくれる他にも2つの作用があり…
- 代謝の抑制作用
ジェイゾロフトは食欲を抑えるヒスタミンという脳内物質にも作用してしまうため、食欲のブレーキが利きにくくなる。 - 食欲抑制の抑制作用
加えてエネルギー消費(代謝)を抑えて省エネにしてくれる作用もあるので、余った分が脂肪として蓄えられやすくなる。
この同時に効いてしまう仕組みにより、どうしても太りやすくなってしまうと言われています。
痩せる場合も多いという噂は本当？
ところで、ジェイゾロフト(セルトラリン)は「逆に痩せる」という話を聞いたことがある方も多いと思いますが、実はそれもまた本当です。
というのも、この薬は飲み始めはどうしても吐き気、嘔吐、下痢など消化器系の症状が出やすい特徴があるため体重が減少することが多くなりがちなため。
…が、これはあくまで最初だけで2週間も経つ頃には慣れてきて食欲も元通りになってしまいます。
巷の口コミを見ると痩せられてるケースもあるのでダイエット目的で服用を検討する方もいるようですが…
ジェイゾロフトすげえわ
飲み始めは2～3日吐き気で何も食べれなくなるからダイエットにおススメだし
浮き沈み激しいの停滞して脳内軽くポンコツなるし
副作用で勃たなくなるし
しまいにゃ勃ったとしてもイかなくなるし
SSRIの中でもほんとおススメ
初めて効いた抗うつ剤
ジェイゾロフト
(ジェイゾロフト&ストラテラも食欲減るから実質ダイエットにはなる)
結局長期的に見たときに痩せられる可能性はかなり低めなので、決して痩せる効果については当てにはしないようご注意ください。
太る＝悪いとも限らない
しかし、もしジェイゾロフト(セルトラリン)で太ったとしても、これは一概に悪とは言い切れないので注意が必要です。
これは無自覚のうちに以下の現象が体内で起きている可能性もあるためで、
- 薬を飲む
- 症状が改善
- 食欲が回復
- 体重が増える
実際太ってしまうのも薬の直接的な影響というよりかはその他別の要因によるものがほとんどであるとされています。
せっかく体に合っている薬を勘違いで変えてしまうのは決して良いことではないため、変更を検討中の場合は一度医師の判断を仰いでみても良いでしょう。
薬をどうしても変えたい場合は
しかし、もし症状の改善も感じない上に体重増加が気になるようであれば使用する薬を変えることもできます。
幸い現在は次世代薬でも体重増加の副作用リスクが少ない薬は豊富な選択肢があり、特にサインバルタやイフェクサーで体重減少が起こりにくいとされます。
太りにくいSSRI/SNRI
- レクサプロ(エスシタロプラム)
- サインバルタ(デュロキセチン)
- イフェクサー(ベンラファキシン)
どの抗うつ薬に変更するべきか医師と相談して決めるべきですが、これらの薬を色々試して自分の体質に合ったベストな薬を見つけてみてください。
第3世代・SSRI
最も効果の高いSSRI・レクサプロ
レクサプロ(lexapro)はルンドベック社が製造・販売するうつ病の治療薬(抗うつ剤)です。
日本でも一番使われているうつ病の薬で、第3世代SSRIの中で最も高い効果と安全性が特徴です。
安価なジェネリック・エスシタデップ
エスシタデップ(s-citadep)はシプラ社が製造・販売するレクサプロのジェネリック薬です。
先発薬のレクサプロと同じ有効成分エスシタロプラムを同じ含むためネックとなっていた費用負担が大幅に改善されています。
第4世代・SNRI
肩こり腰痛にも効く・サインバルタ
サインバルタ(cymbalta)はドイツのベーリンガー社が製造・販売する抗うつ薬です。
イフェクサーなどと並ぶ第4世代(SNRI)の新しい薬で、セロトニンとノルアドレナリンの両方に作用する点が特徴。
安価なジェネリック・デュゼラ
デュゼラ(duzela)はサン・ファーマ社が製造・販売するサインバルタのジェネリック薬です。
サインバルタと同じ有効成分デュロキセチンを同量含むため安価ながら高い効果が期待できます。
第4世代の抗うつ薬・イフェクサー
イフェクサーは、ファイザー社が製造・販売する第4世代SNRIの抗うつ薬です。
有効成分のベンラファキシンにはセロトニンとノルアドレナリンの両方に作用するため抗うつ・抗不安両方の効果が得られる点が特徴です。
今回紹介した医薬品一覧
最後にもう一言だけ…
抗うつ薬はリフレックスとレメロンは明確に太りやすい傾向がありますが、それ以外では実際体質によるところも大きかったりします。
同じ薬でも人それぞれで太る太らないも大きく変わってくるものでもあるので、ぜひいろいろな薬を試して自分の体に合った成分を見つけてみてください。
