元気になるけど副作用で太るドグマチール、薬をやめたら痩せるもの?

元気になるけど副作用で太るドグマチール、薬をやめたら痩せるもの?

古い定型抗精神病薬ながら日本では未だに人気のドグマチール。

統合失調症にもうつにも効く便利な薬ですが、その評判は「元気になる」と「太る」でなかなか賛否両論のようですね。

特に女性の方は体重増加を心配されて服用をためらう方も多いと思いますが、体重増加が起きた時の対策などはあるものなのでしょうか?

ドグマチールは副作用でどうしても太りやすい…

ドグマチールを服用するとなぜ体重が増えるのかと言うと、これは有効成分スルピリドが脳内に及ぼす影響が関わっています。

スルピリドは脳に作用してうつ症状を抑える成分なのですが、実はこのとき脳の食欲に関わる部分にも効いてしまうことが明らかになっていて(抗ヒスタミン作用)、これによりどうしても食欲が増進してしまうんですね。

ドグマチール服用で太る理由
  • ヒスタミンをブロックする作用(抗ヒスタミン作用)
  • 鎮静作用

ヒスタミンには食欲を抑制する作用があり、ドグマチールはこのヒスタミンをブロックしてしまうため食欲が抑えられなくなるという仕組みです。

すると、つい食べすぎてしまい体重増加や肥満といったところにつながってきます。

うつと肥満、どちらが損?

こう聞くと、「太るくらいなら薬をやめようかな…」と思う方もいるかも知れませんが、数kg程度の体重増加であれば薬のメリットのほうが上回るものかと思います。

数kg程度であれば肥満が与える健康リスクよりも、うつ症状が与える健康リスクの方がハイリスクということになるわけですね。

ただし、審美的な問題などもありますので、どうしても気になるようであれば医師に相談して薬を変更するなど対応を検討した方が良いでしょう。

うつと統合失調症に有効・ドグマチール

セロクエル25mg/100mg/200mg/300mg(seroquel)

ドグマチールは、フランスのパリに本社をもつサノフィ社が製造・販売する統合失調症の治療薬です。

有効成分のスルピリドは古くからある第1世代の定型精神病薬ですが人によってはこの薬が一番という方もいてセロクエルやエビリファイが合わない場合に有効です。

体重が増えたときの対策とは

残念ながら、食欲が増してしまう場合は対策としては一般的なダイエットと同じような対策しかありません。

服用を続けるとどんどんと太り続けていくわけではなく、ある一定まで体重増加するとそこで止まるとも言われていますが、これは個人差があり実際10kg、20kgと体重が増えてしまう方もいます。

あまり体重増加しすぎてしまいますと、今度は減量も大変なのでもし極端に体重増加が見られる場合は医師に相談して別の薬を検討した方が良い場合もあるでしょう。

ドグマチールの代わりに使える薬の候補も

どうしてもドグマチールによる体重増加が困る場合は

  1. 薬の量を減らす(減薬)
  2. 他の薬に変更する

といった対応が現実的です。

抗精神病薬として使っていた場合

やはり候補としてはセロクエルやエビリファイなど次世代の非定型抗精神病薬が第一候補となるでしょう。

中でもエビリファイ(DPA)は逆に体重減少効果が期待できるので医師に相談してみても良いかもしれません。
(※こちらも副作用で体重増加が可能性がありますが劇的に痩せられる方もいるため)

Emu@caleidoscopi0x
エビリファイの痩せ効果すごい!というかセロクエルの太る効果が自分にとっては絶大すぎた。セロクエル飲んでるとご飯がめちゃくちゃ美味しく感じるので、同じ量でも心なしか吸収率高いのではと思う。
午後7:53 · 2014年6月29日
コンソメパンチ@pswns101
セロクエル、ジプレキサは食欲が異常に亢進するので糖尿では禁忌ですけどエビリファイは特に問題はないはずです。自分はエビリファイの副作用で一時期激痩せしましたよ。
午後8:11 · 2018年8月31日

格安エビリファイジェネリック・アリップMT

ARIP MT 5mg/10mg/15mg/20mg/30mg(アリピプラゾール)エビリファイジェネリック

アリップMTはトレント・ファーマ社が製造・販売する統合失調症の治療薬です。

有効成分のアリピプラゾールはドーパミン分泌量を適切にコントロールする作用があり、双極性障害(躁・うつ)、うつ病などの症状を改善します。

抗うつ薬として使っていた場合

抗うつ薬としての効果を体感できている場合は減薬、そうでない場合はメリットが得られず副作用だけという状態なので変更してしまって良いでしょう。

どの抗うつ薬に変更するかは医師と相談して決めるべきですが、SSRIやSNRIで体重増加の副作用リスクが少ない薬は

太りにくいSSRIやSNRIもある
  • ジェイゾロフト(セルトラリン)
  • レクサプロ(エスシタロプラム)
  • サインバルタ(デュロキセチン)
  • イフェクサー(ベンラファキシン)

など、幸い種類も豊富なのでこれらの薬の利用を検討してみてください。

抗うつ薬の定番・レクサプロ

レクサプロ20mg(lexapro)

レクサプロは、ルンドベック社が製造・販売するうつ病の治療薬(抗うつ剤)です。

日本でも一番使われているうつ病の薬で、第3世代SSRIの中で最も高い効果と安全性が特徴です。

第4世代(SNRI)抗うつ薬・イフェクサー

イフェクサーXR37.5mg/75mg/150mg(EFEXOR XR)

イフェクサーは、ファイザー社が製造・販売する第4世代SNRIの抗うつ薬です。

有効成分のベンラファキシンにはセロトニンとノルアドレナリンの両方に作用するため抗うつ・抗不安両方の効果が得られる点が特徴です。

体重増加を逆に有効活用できる場合も

なお、

  • 食欲が落ちている方
  • 痩せ過ぎている方

など人によってはこの体重増加が上手く利用できる場合もあります。

例えばうつ病や摂食障害で極端に食欲低下が生じている場合では有効なものなので一概にデメリットというわけでもないんですね。

最後にもう一言だけ…

やたらとデメリットばかりが取り沙汰されがちなドグマチールですが、抗うつ薬の効果は人それぞれ異なるものなので大事なのは「自分の体にどう効くか」のみです。

逆に言えば寛解を目指すためには自分の体にピッタリ合う薬を探さなくてはいけないということでもありますから、食わず嫌いせず薬はしっかり服用するのがゴールへの近道でもあるんですね。

薬の種類はいろいろありますので、まずは十分な量をしっかり試しつつ「ダメなら次」と様々な薬を試していきたいですね。

効果のある医薬品のみ

あわせて読みたい