リフレックスは最新世代の抗うつ薬で効果はしっかり副作用は少なくというとても便利で良い薬です。
しかし、この薬を服用する方からは良く「体重が増える」「太った」なんてちょっと気になる声も良く耳にしますね。
ということで、今回はリフレックスは実際どの程度太るのか、辞めたら痩せるのかを解説してまいります。
なぜリフレックスを飲むと太るのか
そもそも、なぜリフレックスを服用すると体重が増えてしまうのかと言うと、これはリフレックスが脳の神経伝達物質を高めてくれる一方で満腹中枢に関わる部分にも効いてしまうのが原因です。
- 満腹中枢のはたらきが鈍くなる
満腹中枢に関わるヒスタミンをブロックしてしまう作用があり、満腹中枢が刺激されず満腹感が得にくくなってしまう。
さらに空腹ホルモン・グレリンが増えるので食欲そのものも増してしまう。 - 食欲が抑えにくくなる
同じく満腹中枢にある5HT2Cという食欲抑制に関わる部分をブロック、満腹感を感じにくくなって食欲が増加してしまう。
この①や②をはじめ様々な作用により、ついつい食べすぎてしまい体重増加や肥満が起こりやすいんですね。
太る太らないは個人差が大きい
ちなみに一概に太りやすいと言っても実際の程度は個人差によるところがかなり大きく
全く体重が増えない方もいれば…
わたし・母・元夫が飲みましたけど、女は太り続けてしかも眠り通しになったのに、元夫はガリ痩せのままで眠れないとぼやいてましたっけ…。
鬱の神さまどこかに神社ないでしょうか?
わたしも息子もパンパンしに行きたい…。
お大事に。
けどね、私はリフレックスで落ちつきそうな感じはするかなー🤔
私も嫌な痩せ方してる😢体力もなくなるよね😭
10kg以上体重が増えてしまう方も
薬変えてもらえんだろうか…
と全員が全員太るというわけでもないため、そこは正しく理解しておきましょう。
体重が増えたらどうすれば良い?
こう聞くと「太るくらいなら薬をやめようかな…」と思う方もいるかも知れませんが、数kgの体重増加であればまだ薬によるメリットの方が上回っている可能性もあるため切り替えるかの判断は慎重に行う必要があります。
特に他に相性の良い治療薬がない方ですと「健康リスク的には多少太ってでもうつ症状を改善した方がまだマシかもしれない」ということですね。
ただし、あまりにも極端な太り方をするようであればそれは問題がありますから、その場合は薬を変更するなどの対応も検討した方が良いでしょう。
薬をやめれば体重は元に戻る?
ちなみに、薬をやめた後に体重が戻るかどうかも個人差によるところがかなり大きく「かなり急速に戻った」方から「全然戻らない」方まで様々です。
これはもともとの体質や生活習慣により全く異なるものかと思いますが、リフレックスによる体重増加は単純に体の体脂肪が増えてしまっている状態なので痩せられなかったときの対策も一般的なダイエットと同じような形になります。
あまり体重増加しすぎてしまうと今度は(体重の)減量も大変なので、もし増え方が気になる場合は早めに別の薬を検討しても良いかもしれません。
代わりに使える薬の候補は
リフレックスは抗うつ薬の中では最も太りやすい部類の薬なので、どうしても体重増加が困る場合は他の薬への切り替えとなるでしょう。
今日本で良く使われる抗うつ薬は大きく3タイプあり、体重に関してはそれぞれ以下のようになります。
- SSRI
→やや太りやすい - SNRI
→太りにくい - NaSSA
→とても太りやすい
SNRI
そこで、まず候補に上がるのがSNRIのサインバルタやイフェクサーです。
SNRIはセロトニンに加えてノルアドレナリンの分泌も助けてくれて意欲向上などの効果をもたらしますが、その他にも脂肪の分解・燃焼促進といった代謝を高める効果もあり服用により痩せる方もいます(太る方もいます)。
特にノルアドレナリン分泌に優れるのはサインバルタの方ですが、無理矢理は使用せずそこは自分の体に合った薬を使用しましょう。
ドグマチールは太るという評判が一般だが、心拍上昇が食欲増進を上回る体質だと、意外にも痩せたりする。いずれにせよ、躁転リスクが高く、双極なら早めに撤退すべき薬だ。
第4世代(SNRI)抗うつ薬・サインバルタ
サインバルタはドイツのベーリンガー社が製造・販売する抗うつ薬です。
イフェクサーなどと並ぶ第4世代(SNRI)の新しい薬で、セロトニンとノルアドレナリンの両方に作用する点が特徴。
従来のSSRIの効果に加えて意欲や活動性の低下に対しても有効性を発揮します。
安価なサインバルタジェネリック・デュゼラ
デュゼラはサン・ファーマ社が製造・販売するサインバルタのジェネリック薬です。
サインバルタと同じ有効成分デュロキセチンを同量含むため安価ながら高い効果が期待できます。
SSRI
また、SSRIはノルアドレナリンを高める効果はないためSNRIに比べると体重増加を生じやすくはあるのですが、その中でも太りにくいのはレクサプロとジェイゾロフトです。
とにかく抗うつ薬は体質により合う合わないがありますので、上記のSNRIがもし体に合わない場合はこちらの薬も検討してみてもいいかもしれませんね。
今回紹介した医薬品一覧
リフレックスの太る副作用のまとめ
やたらとデメリットばかりが取り沙汰されがちなリフレックスですが、抗うつ薬としての効果は確かなものですし薬の相性も人それぞれ異なるものです。
大事なのは「自分の体にどう効くか」のみなので、寛解を目指すためには自分の体に合う薬がどれなのか風評に流されずしっかり判断することが必要です。
特にうつは薬の種類は増やすほど寛解の確率も高まることが知られているので、リフレックスもまずは十分な量をしっかり試しつつ「ダメなら次」と様々な薬を検討していきたいですね。
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投稿者:ラククル管理人
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