ミルタズ15mg/30mg(mirtaz)レメロンジェネリック
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ミルタズの詳細
ミルタズとは
- 医薬品名
- ミルタズ(mirtaz)
- メーカー
- サン・ファーマ(Sun Pharmaceutical Industries)
- 有効成分
- ミルタザピン(Mirtazapine)
- 効果・効能
- うつ症状や不安障害、不眠症の改善
- 剤形
- タブレット(tablet)
ミルタズはうつ病の治療に用いられる医薬品ですが、その他にも不安障害や睡眠障害など幅広い症状に対しても効果が見込めます。
有効成分のミルタザピンはNaSSAに分類される第5世代の抗うつ薬で、その他の抗うつ薬に比べて眠気や倦怠感の副作用がやや強く、逆に吐き気や下痢などがSSRIに比べて緩やかといった特徴があります。
1日1回の服用で効果が出るまでが早いことから、日本でも軽度から中等度のうつ病に対して広く用いられています。
製造元のサン・ファーマはインドのムンバイに本社を置く国際的製薬会社で、アメリカをはじめカナダ、ヨーロッパ各国で医薬品を製造・販売しています。
日本ではあまり名前が知られていませんが、日本法人をもち日本の厚生労働省にも医薬品承認を受ける高い製薬技術が大きな特徴です。
ミルタズの有効成分ミルタザピンはうつ病治療に用いられる医薬品ですが、副次的に不安障害や睡眠障害など幅広い精神疾患に対して効果があります。
一般的にNaSSAという最も新しい種類の抗うつ薬として分類されますが、化学構造は第2世代の抗うつ薬にも似ていることから4環系抗うつ薬として分類されることもあります。
その他の抗うつ薬とは作用が異なりセロトニンやノルアドレナリンの分泌を直接促進できるため、これまでの医薬品でうつ症状などが改善しなかった方でも効果が見込めます。
ただし、抗うつ薬は若年成人患者において最初に服用した際の自殺リスクを高める場合があります。
本人や家族、医師は気分や症状の変化には注意し、もし新たな症状が生じたり悪化する場合は医師に相談してください。
効果・効能
ミルタズの有効成分ミルタザピンは、脳内の神経伝達物質の分泌促進作用によりうつ症状を改善する効果があります。
適応はうつ病のみですが、その他にも不安障害や睡眠障害などの精神疾患に対しても幅広く効果を発揮します。
うつ病の症状の中でも不安やイライラ、落ち込みなどの症状はセロトニン不足、憂うつや意欲低下はノルアドレナリン不足によりそれぞれ引き起こされます。
ミルタザピンはこれら神経伝達物質の分泌を直接促進することができるため、脳内のセロトニンとノルアドレナリン濃度がある程度高く維持されるようになり、うつ症状の改善をもたらすものです。
この仕組みは第5世代NaSSAの大きな特徴で、過去の抗うつ薬で症状が改善しなかった方でも効果が見込めます。
ミルタズの有効成分ミルタザピンの詳しい作用機序は不明です。
臨床試験ではミルタザピンはシナプス前α2-アドレナリン自己受容体およびヘテロ受容体にアンタゴニストとして作用することが明らかになっていて、この作用によりノルアドレナリンおよびセロトニン分泌を亢進すると考えられています。
ミルタザピンは5‐HT2および5‐HT3受容体への強力なアンタゴニスト作用により、選択的に5-HT1A受容体への刺激を増強しますが、このような複数のメカニズムを介してドーパミンの遊離を亢進させています。
また、ミルタザピンは、ヒスタミン(H1)受容体の強力なアンタゴニストであり、この性質により顕著な鎮静効果をもたらします。
飲み方・使い方
ミルタズは1日1回1錠(15~45mg)を就寝前に水もしくはぬるま湯で服用してください。
当サイトでは15mg/30mgの2種類が購入可能ですが、初めて服用される場合は15mg錠から使用してください。
症状の改善が見られるまで最短で1週間ほどかかりますが、もし薬を4週間使い続けても症状が改善しない場合は他の治療法を検討してください。
その他の抗うつ薬と同様に離脱症状を引き起こすことがあるため、急に服用を中止せず減量は少しずつ行ってください。
保管はなるべく湿気や熱、日光を避けて常温で保存してください。また、誤飲を避けるため子供やペットがいる場合には保管場所に細心の注意を払ってください。
副作用
一般的なミルタズの副作用は次のとおりです。
主な副作用
- 眠気、めまい
- 食欲増進
- 体重増加
ただし、服用後に以下の副作用が現れる場合はただちに使用を中止し医師の治療を受けてください。
緊急を要する症状
- レメロンに対するアレルギー反応の兆候(じんましん、関節痛、発熱、呼吸困難、顔や喉の腫れ)
- 重度の皮膚反応の兆候(発熱、喉の痛み、灼熱感、皮膚の痛み、発赤)
- 水ぶくれやはがれを伴う紫色の皮膚の発疹
- 精神的な変化(競走思考、睡眠の必要性が減る、異常な危険行動を取る、極度の幸福感・悲しみを感じる、多弁になる)
- かすみ目、視野狭窄、眼の痛みや腫れ、光の周りに暈が見える
- 意識がもうろうとしているような感覚
- 手のひらや足の裏に重度の発疹、水疱、腫れ
- 発作
- 白血球数の減少(発熱、悪寒、のどの痛み、せき、口や鼻のただれ、インフルエンザに似た症状、呼吸困難)
- 低ナトリウム血症(頭痛、錯乱、言語不明瞭、重度の脱力、嘔吐、協調運動障害、ふらつき)
その他にも、気分や行動の変化、不安、パニック発作、睡眠障害、衝動的、イライラ、興奮、敵対的、攻撃的、落ち着きのなさ、活発になる(精神的・精神的どちらも)など、新しい症状や悪化する症状があれば医師に相談してください。落ち込みや自殺・自傷についても同様です。
相互作用
トリプトファン(L-トリプトファン)を服用している場合やミルタズ(ミルタザピン)にアレルギーがある場合は服用しないでください。
また、過去14日間にイソカルボキサジド、リネゾリド、メチレンブルー注射、フェネルジン、ラサギリン、セレギリン、トラニルシプロミンなどのMAO阻害薬を使用したことがある場合も同様です。
その他にもあなたがうつ病、精神疾患、パーキンソン病、片頭痛、重篤な感染症、吐き気や嘔吐の予防のために薬やハーブ製品を使用している場合は医師に相談し安全性を確認した上で薬を服用してください。
これらの成分はミルタザピンとの相互作用によりセロトニン症候群と呼ばれる重篤な状態を引き起こすことがあります。
飲酒もミルタザピンの特定の副作用を増加させる可能性があります。
ミルタザピンとの相互作用を引き起こす可能性は、処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多くの成分が挙げられます。
これらの相互作用はあくまで代表的なもののみで全てについて列挙しているわけではないためご注意ください。
禁忌
ミルタズは思考や運動に影響を及ぼすため、運転や運動などリスクのある活動はなるべく避けてください。
その他にも過去に以下の疾病を患った経験がある場合には、服用前に必ず医師に相談し安全性を確認してから服用してください。
医師に確認が必要な既往歴
- 白血球数の減少
- 緑内障
- 肝・腎疾患
- 血中ナトリウム濃度の低下
- 発作
- 抑うつ、自殺思考・行動
- 双極性障害・躁鬱病(あなたや家族の中で)
- 心臓の病気や脳卒中の経験
- コレステロールや中性脂肪の値が高い
- QT延長症候群(あなたや家族の中で)
- 低血圧
- 妊娠中・授乳中
なお、医師の相談なしに18歳未満の人が服用するのも禁止されています。
よくある質問
- Q.うつ病の治療薬ではないのですか?
- A.適応はうつ病のみとなります。
ただし、セロトニンの分泌促進により不安障害改善、副作用の傾眠により睡眠障害改善といった幅広い効果も持ち合わせています。 - Q.他のうつ病の薬が効かない人にも効果があるんですか?
- A.はい、従来の薬(SSRI)の仕組みが異なるため従来の薬で効果がなかった人でもミルタズ(NaSSA)なら効果が得られる可能性があります。