バスポン5mg(buspon) バスパージェネリック
同じ成分の医薬品(先発薬・ジェネリック)
バス本の詳細
バスポンとは
- 医薬品名
- バスポン(buspon)
- メーカー
- デヴァ・ホールディングス(Deva Holdings)
- 有効成分
- 塩酸ブスピロン(Buspirone)
- 効果・効能
- うつ症状や不安障害、不眠症の改善
- 剤形
- タブレット(tablet)
バスポンは不安障害の治療に用いられる医薬品で、不安に関連する心理的・身体的症状を改善する効果があります。
先発薬のバスパーと同じ有効成分ブスピロンを同量含むジェネリック医薬品なので、低価格でも同等の効果が期待できます。
1968年に登場したブスピロンは世界で最初のベンゾジアゼピン受容体に作用しない抗不安薬で、従来薬に比べて有害作用や相互作用など長期服用に伴う弊害が少ない点が特徴です。
製造元のデヴァ・ホールディングス社はトルコのイスタンブールに本拠地を置く製薬会社です。
トルコで2番目に大きい国内屈指の製薬会社で、主に医薬品と獣医用製品の製造・販売を行っています。
日本では無名のメーカーですが、トルコをはじめドイツ、アメリカ、イギリスなどの先進国にも医薬品承認を受けるグローバル企業で、近代的な工場で製造する高品質な医薬品が特徴です。
バスポンの有効成分ブスピロンは恐怖、緊張、イライラ、めまい、ドキドキする心臓の鼓動、その他の身体・精神的な不安症状の治療に使用されます。
1968年と古くに登場した抗不安薬ではありますが、実はブスピロンの作用機序について正確には十分に解明されていません。その不安緩和効果はセロトニンやドーパミンなどの他の神経伝達物質受容体への影響によるものだとは考えられています。
近年はSSRIが第一選択として使われることが多くSSRIとの併用など補助的な役割を担うことが多いですが、全般性不安障害に有効で薬物依存を引き起こさないメリットがあります。
もし、服用によりレルギー反応や胸痛、呼吸困難、頭が軽くなり気絶しそうな感覚がある場合はただちに医師の治療を受けてください。
また、この薬は思考力や反応速度を損なう可能性があるため、運転など注意を要するような行動を起こす場合は注意してください。
加えて、アルコールやグレープフルーツとの相互作用があり副作用を引き起こす可能性があるため、こちらも併せてご注意ください。
効果・効能
ブスピロンの作用機序は不明ですが、ベンゾジアゼピン-GABA受容体に影響を与えることなく、セロトニン5-HT1A受容体および5-HT2受容体に高い親和性を持っていることが判明しています。
セロトニン神経がセロトニンを放出すると、5-HT2受容体を介して不安が引き起こされます。
通常であればセロトニン神経自身にも5-HT1受容体があるためセロトニン放出が抑制される方向に働きますが、不安障害の場合はセロトニン1A受容体結合能が低下しているためセロトニンの出力を制御できず不安状態が続くことになります。
アザピロン系の抗不安薬には、5-HT1受容体の機能を元に戻す作用があるため、セロトニンの放出量を減らして抗不安効果を発揮します。
飲み方・使い方
バスポンは1日3回1錠(5mg×3)をぬるま湯もしくは水で服用してください。服用後、2~4週間後経過後から効果が現れ始めます。
ブスピロン摂取量は2~3日ごとに5mgずつ増やしても良く最大で60mg/日まで増やすことができます。
初めて使用される場合は睡眠障害なら就寝前に1日1錠、うつ・不安に対しては1日1~3錠を目安に飲み、様子見しながら少しずつ増やしてください。
眠気を催したり、呼吸を遅くする他の薬と一緒にこの薬を服用すると、これらの影響が悪化することがあります。また、ブスピロンはアルコール、グレープフルーツと相互作用があるためご注意ください。
錠剤はなるべく湿気や熱、日光を避けて常温で保管してください。また、誤飲を避けるため子供やペットがいる場合には保管場所に細心の注意を払ってください。
副作用
バスポンの有効成分ブスピロンは副作用を引き起こす場合があります。以下に挙げる症状はほとんどの場合一時的なもので、体が順応するため診察を必要としません。
以下に挙げる症状は代表的な副作用ですが、その他にもごく稀に発生する副作用も多数確認されているためご注意ください。
主な副作用
- 頭痛
- めまい、眠気
- 睡眠障害(不眠症)
- 吐き気、胃のむかつき
- 緊張や興奮
ただし、服用後に以下の副作用が現れる場合はただちに使用を中止し医師の治療を受けてください。
治療が必要な症状
- 胸痛
- 呼吸困難
- 頭が軽くなり気絶しそうな感覚
また、以下の症状はブスピロンのアレルギー反応の兆候です。これらが現れる場合も同様にブスピロンをただちに使用を中止し医師の治療を受けてください。
主なアレルギー反応
- じんま疹
- 呼吸困難
- 顔、唇、舌、のどの腫れ
ブスピロンは服用によりいくつかの副作用が発生する可能性があります。通常は効果とともに副作用が薄れていくため医師の診察を必要としません。
ただし、次の副作用のいずれかが続くか、厄介な場合には医師に相談してください。
一般的な副作用
- 落ち着きのなさ、神経質になる、異常な興奮
まれに起こる副作用
- かすみ目
- 汗をかく、ジトジトする
- 集中力の低下
- 下痢
- 眠気
- 口腔の乾燥
- 筋肉の痛み、けいれん、こわばり
- 耳鳴り
- 睡眠障害、悪夢、鮮明な夢
- 異常な疲労、衰弱
ブスピロンの服用中に次の副作用のいずれかが発生した場合は、すぐに医師の治療を受けてください。
まれに起こる副作用
- 胸痛
- 頭の混乱
- 動悸、頻脈
- 発熱
- 協調運動障害
- 精神的鬱病
- 筋力低下
- 手足のしびれ、チクチク感、痛み、筋力低下
- 発疹やじんましん
- 咽頭痛
- 腕や脚のこわばり
- 体の不自由な動き
過剰摂取の症状(緊急を要する)
- めまい、立ちくらみ(特に座った姿勢や横になった姿勢から突然立ち上がったとき)
- 重度の眠気
- 意識消失
- 悪心、嘔吐
- 胃の不調
- 瞳孔の過度な縮小
相互作用
眠気を催したり、呼吸を遅くする薬との併用で影響を悪化することがあるため、バスポンなどブスピロンとの服用をやめてください。
また、過去14日間にMAO阻害剤を服用している場合もブスピロンを使用しないでください。危険な薬物相互作用が発生する可能性があります。
MAO阻害剤を使用している場合
- イソカルボキサジド
- リネゾリド
- メチレンブルー注射
- フェネルジン
- ラサギリン
- セレギリン
- トラニルシプロミン
また、以下に挙げる薬を服用している場合は医師に相談の上、安全性を確認した上で服用してください。
医師に確認が必要な薬
- 睡眠薬
- 麻薬性鎮痛薬
- 筋弛緩薬
- 不安、うつ病、発作の薬
ブスピロンに影響を及ぼす可能性は、その他にも処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多くの成分が挙げられるため全てについて列挙しているわけではありません。これらの相互作用はあくまで代表的なもののみとなります。
禁忌・注意点
また、以下の疾病を患っている場合には、服用前に必ず医師に相談し安全性を確認してから服用してください。
医師に確認が必要な既往歴・症状
- 腎臓病
- 肝疾患
ブスピロンが胎児に害を及ぼすとは考えられていませんが、妊娠中あるいはその予定がある場合は医師に伝えてください。
また、ブスピロンの母乳への移行や乳児への影響度は不明です。こちらも同様に医師に伝えてください。
ブスピロンは18歳未満の方によるFDAの承認は受けていませんが、この薬は小児および青年に対して厳密な医学的監督と適切な用量のもとで使用されることがあります。
よくある質問
- Q.バスポンを服用したときの耐性や依存性が心配です。
- A.バスポン(ブスピロン)は依存症や離脱症状が比較的緩やかな点が大きな特徴です。
身体への耐性も少なく継続的な服用でも効果が持続しやすいメリットがあります。 - Q.バスポンを飲んでも効果がありません。
- A.バスポンは効果が現れ始めるまでに非常に時間がかかる医薬品です。
もし、1ヶ月間飲み続けてみても効果がなければSSRIなど別の治療法をご検討ください。