ニキビ治療の最終兵器とも言われ、難治性のニキビでも高い確率で完治できるアキュテイン。
しかし、長期に渡る根気のいる治療になるだけに現在使用中or検討中の方が一度は考えるであろうこと…それは「辞めたらどうなるのか」「再発しないか」ということでしょう。
今回はそんなアキュテイン(イソトレチノイン)について使い続けるときにありがちな疑問について詳しくお答えしてまいります。
アキュテインを辞めたらお肌はどうなる?
アキュテイン(イソトレチノイン)は中~重度のニキビでも90%以上のという高い確率で大幅改善してくれる頼みの綱として知られています。
しかし、アキュテインをもってしても残念ながら再発の可能性は少なからずあって、様々な臨床試験の結果では改善率98%以上に対して再発率は概ね30%程度※となっています。
(※再発=アキュテインによる再治療が必要なレベルのニキビ発生)
実際は体質による
再発率は重症度とは無関係ですぐ悪化する方もいれば完治する方もいて、SNSを見てもわかりますが個々の体質により異なるところが大きくなっています。
再発しない人もいれば…
再発する人もいる
跡になるし、どうしたら顎ニキビは収まるの…
アキュテイン終了から2年、再発。朝起きると顔が脂でテッカテカ、これはやばいと思ううちにみるみるニキビが現れる。めっちゃ痛いやつとか、奥にこもってなかなか出てこないタイプが今のメイン。
副作用を全く感じない方もいれば
キツすぎて辞める方もいる
頭皮も乾燥して痒い
かいたらフケでるし無理。やばい。
と、効果・副作用の度合いはとにかく人によって全然違います。
身も蓋もない言い方になってしまいますが、効果や副作用、再発の有無については自分の体で確かめて見るより他はない…というのが現状となります。
ニキビの再発率を下げる方法とは
アティキュンの有効成分イソトレチノインにはニキビの原因・皮脂を生み出す皮脂腺を退縮&自然死させる作用があり、これにより以下の効果が発揮されニキビに効く仕組みになります。
- 余分な皮脂が出なくなる
- 毛穴が詰まらなくなる
- 肌がきれいに保たれる
通常は治療終了後も皮脂腺の収縮が続くのですが、一部の人では自然死しなかった皮脂腺がやがて元に戻っていき再発へとつながると考えられています。
しかし、この再発率は最近の研究により1クールの使用量が120mg/kg未満では再発率82%、120mg/kg以上であれば30%と大きな差が生まれることが示唆されています。
日本人の場合では0.3~0.5mg/kg程度から開始される場合も多いので、用量を増やすことで再発が防げる可能性も少なくないと言えるでしょう。
(※ただし闇雲に増やせば良いわけでもなく、120mg/kg以上は増やしても意味がなかったり副作用の懸念が増えたりとリスクもあります)
悪化なのか改善なのか…
ちなみに、アキュテインの有効成分イソトレチノインの使い始めには好転反応と呼ばれる一時的なニキビの悪化、赤味や腫れが起こることもあります。
これは治療開始後から1ヶ月間ほど続くもので「副作用が出た」「逆に悪化した」と勘違いしてしまいがちですが、その後は平均して2ヶ月間~3ヶ月間でニキビが改善していくものなので薬は使い続けた方が良いでしょう。
これはお肌が生まれ変わろうと細胞が活性化している証拠でもあるので、焦らずじっくり自然と改善するのを待ちましょう。
どうしても合わない・再発する場合
しかし、もしどうしてもアキュテイン(イソトレチノイン)が合わない、休薬中に悪化してしまうような場合には別の薬への移行が考えられますが…。
多くの方はすでに一般的な皮膚科で処方されるダラシン、ディフェリン、ベピオなどのメジャーな薬は一通り試していて「それでも効かなかった」という状態の方が多いでしょう。
ただ、女性の場合であれば利尿薬のアルダクトン+低用量ピルの組み合わせでニキビの改善報告も多く挙げられているため、もしまだ試されていない場合は以下の薬を検討してみても良いかもしれません。
利尿剤でニキビ改善?アルダクトン
もともとアルダクトンは高血圧の治療に用いられる利尿薬で、有効成分のスピロノラクトンによりむくみ改善の効果があります。
しかし、それとは別の効果としてニキビの原因となる男性ホルモンのはたらきをブロックする作用があり、これにより高い確率で大人ニキビが改善されます。
むくみとニキビを改善できる・アルダクトン
アルダクトンはシプラ社が製造・販売している医薬品で、高血圧によるむくみやなかなか治らない女性の大人ニキビに対して効果を発揮します。
利尿作用と男性ホルモンを抑える効果を持つため、もし難治性のニキビでお困りの女性は試してみる価値があるでしょう。
服用中はピルと併用することで相乗効果が期待できる!
アルダクトンはニキビ治療の効果も高くリバウンドも起きにくい優秀な薬ですが、服用中はピルとの併用が一般的です。
これは生理不順や不正出血が起こりやすくなるためでもありますが、ピルにもまた男性ホルモンを抑えるはたらきがあるため併用により相乗効果が期待できる点が大きいです。
ピルは自分の体質に合う薬を選ぶ必要はありますが、両方とも使用した方が治療効果自体は高くなります。
体に負担の少ない低用量ピル
最新世代の超低用量ピル・ヤーズ
ヤーズはドイツのバイエル社が製造・販売している低用量ピルで、生理痛(月経困難症)やPMS改善のほか避妊効果があります。
ホルモン含有量が最低限まで低用量化されている最新の世代のピルで効果はそのままに副作用が抑えられている点が大きな特徴です。
今回紹介した医薬品一覧
アキュテイン治療後の再発率のまとめ
アキュテイン(イソトレチノイン)は中~重度のニキビでも90%以上のという高い確率で改善が期待できますが、体質によっては治療を辞めたら再発してしまう場合もあります。
ただ、日本ではニキビ治療と言えば保険診療の皮膚科で処方する薬のイメージが強いものの、自由診療まで含めると実は治療の手段はかなり幅が広がります。
また、他にもジェネリックにしたり薬を変更したり…添加物が違えば効果もまた変わってきますので自分に合った薬がまだ残っている可能性ももちろんあります。
ラククルでも大人ニキビに効果のある薬は数多く取り扱いがありますので、ぜひまだ試していない薬があれば一度ご検討ください。
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投稿者:ラククル管理人
ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。