ヤーズ3.0mg + 0.02mg(yaz)
※パッケージリニューアルなどの理由により実際の商品とはデザインが異なる場合があります。
※商品は使用により副作用を生じることがあります。使用は自己責任となりますため、お客様ご自身にて効果・用法用量などを十分ご理解の上、輸入代行をご依頼ください。
※パッケージや説明書が付属せず簡易包装・PTPシートのみでの配送となる場合がございますが、ご了承ください。
同じ成分の医薬品(先発薬・ジェネリック)
ヤーズの詳細
ヤーズとは
- 医薬品名
- ヤーズ(Yaz)
- メーカー
- バイエル(BAYER)
- 有効成分
- ドロスピレノン(Drospirenone)/エチニルエストラジオール(Ethinylestradiol)
- 効果・効能
- 生理痛(月経困難症)/PMS/避妊
- 剤形
- タブレット(tablet)
- 先発薬
- ヤーズ(Yaz)
ヤーズは女性の生理痛(月経困難症)やPMSなどの症状を和らげる医薬品で、2つの有効成分によって女性ホルモンバランスが整えられ生理のトラブルを改善します。
ピルの中では第4世代の超低用量ピルと呼ばれるタイプで、副作用を抑えるため有効成分の含有量(ホルモン量)が効果が得られる最低限まで低用量化されている点が大きな特徴です。
加えて、特にヤーズ副作用のむくみや休薬期間中の下腹部痛や頭痛などが少ないのもポイントとして挙げられます。
製造元のバイエルは日本でも国内製薬企業の売上高ではTOP10にも名を連ねるおなじみの製薬会社で、草刈正雄のテレビCMなどでも良く知られています。
先発薬を中心に開発する新薬メーカーということもあり、最も安全性・信頼性の高い安心できる医薬品となっています。
ちなみに同社のブランドにはヤーズとヤーズフレックス2種類の薬がありますが、ヤーズは偽薬ありで休薬期間が0日、ヤーズフレックスは偽薬なしで休薬期間が120日おきに4日という違いがあります。
ヤーズの有効成分ドロスピレノンとエチニルエストラジオールは合成女性ホルモンで、服用によりホルモンバランスが整えられ月経痛(月経困難症)やPMSの諸症状を改善します。
また、ヤーズには妊娠を防ぐ効果もあるため避妊に対しても有効です。
服用から特に最初の3ヶ月間は、(破綻性の)出血がみられることがあります。
それ自体に問題はありませんが、もし出血が続くか程度が酷い場合には医師に相談してください。
なお、35歳以上の喫煙者である場合は血栓、脳卒中、心臓発作のリスクを大幅に高める可能性があるため服用できません。
妊娠中・授乳中の場合も同様です。
効果・効能
ヤーズの有効成分ドロスピレノンとエチニルエストラジオールは、それぞれ女性ホルモンと同じ作用をもつ成分です。
服用により血中の女性ホルモン濃度が上がると女性ホルモンが分泌されていると脳が誤認するため、卵巣からの女性ホルモン分泌が抑制されます。
これにより、子宮内膜の厚みも薄くなり生理時の出血量も減少。
また、女性ホルモンバランスの変化量が少なくなるため生理痛(月経困難症)やPMSによる症状の改善が期待できます。
ヤーズの有効成分ドロスピレノンとエチニルエストラジオールは、それぞれ人工的に合成された黄体ホルモン・卵胞ホルモン作用をもつ成分です。
服用により血中の女性ホルモン濃度が高まると、体内の女性ホルモン量とバランスが保たれた状態となります。
同時に脳の視床下部では卵巣から十分な女性ホルモンが分泌されているとネガティブ・フィードバックがかかりLHRHとFRHのホルモン分泌が低下します。
これにより卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の分泌されず、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌も抑制されます。
これは妊娠中と同じ状態で、エストロゲンとプロゲステロンが卵巣で合成されなくなることで卵胞の発育は起こらず卵巣での排卵も抑制されます。
飲み方・使い方
ヤーズは1日1回1錠を水もしくはぬるま湯で服用してください。
1相性ピルと呼ばれるタイプのピルですが偽薬があるため、飲み方はシートの指示に従って順番通りに服用してください。
休薬期間はないため28日目に1シート目を飲み終わったら休薬0日で29日目には2シート目を飲み始めます。
薬は常温での保管が可能ですが、なるべく湿気や熱、日光を避けてください。また、誤飲を避けるため子供やペットがいる場合には保管場所に細心の注意を払ってください。
副作用
ヤーズは有効成分ドロスピレノンとエチニルエストラジオールにより以下の副作用を引き起こすことがあります。
これは治療を必要としない一般的な副作用です。
主な副作用
- 吐き気、嘔吐
- 乳房圧痛
- 頭痛、気分の変化、疲労感、イライラ感
- 体重増加
- 皮膚の黒ずみ、色素沈着などの変化
- 整理周期の変化、性欲の減退
ただし、服用後に以下の副作用が現れる場合はただちに使用を中止し医師の治療を受けてください。
緊急対応を必要とする症状
- 突然のしびれや筋力低下(特に体の片側で)、突然の激しい頭痛、言語障害(言語の不明瞭)、視覚や平衡感覚への問題
- 脚の痛み、熱感、腫れ
- 息切れ、呼吸が速くなる、突然のせき
- 喀血
- 突然の視力障害、かすみ目
- 胸の痛みや圧迫感、顎や肩に広がる痛み、吐き気、発汗
- 手、足首、または足の腫れ
- 片頭痛の重症度やパターンが変化する
- 肝障害の症状(食欲不振、上腹部痛、疲労、暗色尿、粘土色の便、皮膚や眼の黄変)
- 血圧上昇の徴候(激しい頭痛、かすみ目、首や耳に鼓動を感じる)
- アレルギー反応の徴候(じんま疹、呼吸困難、顔、唇、舌、喉の腫れ)
- うつ病の症状(睡眠障害、脱力感、疲労感、気分の変化)
ドロスピレノンとエチニルエストラジオールは服用によりいくつかの副作用が発生する可能性があります。
通常は効果とともに副作用が薄れていくため医師の診察を必要としませんが、程度が厄介な場合には医師に相談してください。
あまり一般的でない副作用
- 泣きだす
- 性交への関心の低下
- 迫害、不信、疑い深さ、戦いなどの妄想
- 誤った(または異常な)幸福感
- 易刺激性
- 性的能力、欲求、意欲、または能力の喪失
- 精神的鬱病
- 感情に任せて反応する、または過剰に反応する
- 急速に変化する気分
- 体重増加
ただし、ヤーズの服用中に以下の副作用のいずれかが発生する場合はすぐに医師の治療を受けてください。
一般的な副作用
- 乳房の痛みや圧痛
- 激しいズキズキする頭痛
- 重度の膣出血(生理以外の)
- 生理不順
- 吐き気
- 早期に起こった月経出血が思ったより長く続く
あまり一般的ではない副作用
- 月経が長くなったり重くなったりする
- 異常な疲労や衰弱
- 嘔吐
発生率は不明
- 悪寒
- 粘土色の便
- 暗色尿
- 呼吸困難
- 目まい
- 発熱
- 頭痛
- かゆみ
- 食欲不振
- 胸、鼠蹊部、脚(特にふくらはぎ)の痛み
- 発疹
- 言語障害
- 胃痛
- 突然の協調運動障害
- 腕や脚の突発的な重度の衰弱やしびれ
- 不快な口臭
- 視覚変化
- 吐血
- 目や皮膚の黄変
相互作用
ヤーズは服用により血栓、脳卒中、心臓発作のリスクが高まりますが、このリスクは太りすぎていたり高血圧、糖尿病、高脂血症を患っている場合さらに高くなります。
脳卒中や血栓のリスクは、避妊薬を服用した最初の1年間が最も高いですが、避妊薬を4週間以上服用しなかった後に再開した場合も同様です。
また、喫煙は血栓、脳卒中、心臓発作のリスクを大幅に高める可能性があり、これは加齢と喫煙量に比例して高まります。
そのため、35歳以上の喫煙者は薬を服用しないでください。
また、有効成分ドロスピレノンとエチニルエストラジオールは特定の成分との相互作用を引き起こす可能性があります。
もし、以下の薬を服用したことがある場合は医師に相談し安全性を確認した上で薬を服用してください。
医師に確認が必要な薬
- C型肝炎治療薬
- 痙攣薬(フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピン、トピラマート、オクスカルバゼピン、プリミドン、フェルバメートなど)
- リファンピシン
- 抗真菌薬(グリセオフルビン、ケトコナゾール、イトラコナゾール、ボリコナゾール、フルコナゾールなど)
- 抗生物質(ミノサイクリンやアンピシリンなどテトラサイクリン系抗生物質)
- 血圧治療薬(リシノプリル、カプトプリル、エナラプリル、バルサルタン、ロサルタンなど)
- アルダクトン(スピロノラクトン)を含む利尿薬やむくみ改善薬
- ヘパリンやエノキサパリン(ロベノックス)などの血液希釈剤
- カリウムのサプリメント
- NSAID鎮痛薬の長期使用(アセトアミノフェン、イブプロフェン、ナプロキセンなど)
- セイヨウオトギリ
ドロスピレノンとエチニルエストラジオールに影響を及ぼす可能性は、その他にも処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多くの成分が挙げられます。
これらの相互作用はあくまで代表的なもののみで全てについて列挙しているわけではないためご注意ください。
禁忌・注意点
もし、以下に該当する場合はヤーズを服用できません。
薬を使用できないケース
- 血栓の病歴がある
- 心臓病または遺伝性の血液疾患による血栓のリスクがある
- 心疾患(冠動脈疾患、心臓発作、脳卒中、血栓の既往)
- 偏頭痛の前兆、しびれ、脱力、視覚変化
- 未治療または制御不良の高血圧
- 循環障害(特に糖尿病が原因の場合)
- コレステロール値や中性脂肪値が極めて高い
- 高中性脂肪値に起因する膵炎
- 重度の肝疾患、肝がん、良性肝腫瘍
- 妊娠や経口避妊薬による目や皮膚の黄変の病歴
- 重度の腎疾患または腎不全
- ホルモン関連がんの既往歴(乳がん、子宮がん、子宮頸がん、膣がん)
- 異常な性器出血(未治療)
その他にも以下に該当する場合は医師に相談し安全性を確認した上で薬を服用してください。
医師に確認が必要なケース
- 心臓の病気がある、高血圧、血栓ができやすい
- 血液中のカリウム濃度の上昇
- コレステロールや中性脂肪の値が高い
- 鬱病
- 肝・腎疾患
- 甲状腺疾患
- 糖尿病
- 胆嚢疾患
- 片頭痛
- 狼瘡
- 癌
- 炎症性腸疾患(クローン性大腸炎や潰瘍性大腸炎など)
よくある質問
- Q.飲み忘れた場合はどうすれば良いですか?
- A.気がついたらすぐに服用し、いつもどおりの時刻にもう1錠を服用してください。
2錠以上飲み忘れた場合は飲み終わる日が当初の予定より遅れることになります。
ただし、偽薬を逃した場合は飲んだものとしてその1錠は飛ばして構いません。 - Q.飲むと太りませんか?
- A.いいえ、薬の服用により太ることはありません。
ただし、服用から数ヶ月の間はむくみによる体重増加が起こることがあります。