トリキュラー(triquilar)
※パッケージリニューアルなどの理由により実際の商品とはデザインが異なる場合があります。
※商品は使用により副作用を生じることがあります。使用は自己責任となりますため、お客様ご自身にて効果・用法用量などを十分ご理解の上、輸入代行をご依頼ください。
※パッケージや説明書が付属せず簡易包装・PTPシートのみでの配送となる場合がございますが、ご了承ください。
同じ成分の医薬品(先発薬・ジェネリック)
トリキュラーの詳細
トリキュラーとは
- 医薬品名
- トリキュラー(triquilar)
- メーカー
- ザイダス・カディラ(Zydus Cadila)
- 有効成分
- レボノルゲストレル(Levonorgestrel)
- 効果・効能
- 生理痛 / PMS / 避妊
- 剤形
- タブレット(tablet)
- 先発薬
- トリキュラー(triquilar)
トリキュラーは女性の避妊に用いられる医薬品で、卵巣による毎月の排卵を抑制するほか、子宮頸部から分泌される粘液を変化させ精子の動きを抑制する効果があります。
いわゆるピルの中では低用量ピルと呼ばれるタイプの避妊薬で、副作用を抑えるため有効成分の含有量(ホルモン量)が避妊効果が得られる最低限まで低用量化されている点が大きな特徴です。
製造元のザイダス・カディラ社はインドのアフマダーバードに本社を置く大手製薬会社です。あまり知られていませんが、数年前まで日本法人も設けて日本国内向けにアムロジピンやゾルデピムなどのジェネリック医薬品を製造・販売していました。
日本の厚生労働省の承認を得られるほどの高い製薬技術をもつのが大きな特徴で、製造・販売している医薬品は世界60ヶ国以上の公的機関から正式な認可を得ています。
トリキュラーの有効成分レボノルゲストレルとエチニールエストラジオールは合成女性ホルモンで、服用することによって排卵・受精を阻止して妊娠を防ぎます。
また、服用によって女性ホルモンのバランスが一定に保たれるため、重い生理痛やPMS、更年期障害など多くの女性特有の不調に対しても改善効果を発揮します。
ただし、服用後にアレルギー反応や以下の症状が現れる場合は血栓症が疑われるため、ただちに医師の治療を受けてください。
緊急対応を必要とする症状
- 下肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛
- 激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害
- 急性視力障害
医師の治療を必要とする症状
- 下肢の疼痛・腫脹・しびれ・発赤・熱感
- 頭痛・嘔気・嘔吐
なお、トリキュラーの服用は性感染症(STD)の予防・改善や性欲増進に対しては効果を発揮しません。梅毒や淋病、HIVなどの予防には別途予防策を講じ必要に応じて検査を受けてください。
効果・効能
トリキュラーの有効成分レボノルゲストレルとエチニールエストラジオールは、女性ホルモンと同じ作用をもつ成分です。
服用することによって、女性ホルモンが卵巣から分泌されていると認識させる作用があり、体からの女性ホルモン分泌が抑制されます。
女性ホルモンが分泌されないと卵巣中の卵胞でも発育や排卵が起こらなくなります。
ピル自体に含まれる卵胞ホルモン量は少ないため、子宮内膜の厚みも薄くなり生理時の出血量も減少。生理痛の緩和や月経困難症・子宮内膜症の改善が期待できます。
また、女性ホルモンバランスの変化量が少なくなるためPMSの改善も期待できます。
トリキュラーの有効成分レボノルゲストレルとエチニールエストラジオールは、それぞれ人工的に合成された黄体ホルモン・卵胞ホルモン作用をもつ成分です。
服用することで体内の女性ホルモン量とバランスが保たれた状態となります。
そのため、視床下部の性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)はエストロゲンとプロゲステロンが卵巣から分泌されていると判断し、下垂体から女性ホルモンの分泌を促す卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の分泌を抑制します。
エストロゲンとプロゲステロンが卵巣で合成されなくなるため、卵巣中の卵胞も刺激を受けず卵胞の発育や排卵が起こらなくなります。
飲み方・使い方
トリキュラーはトリキュラー21とトリキュラー28がありますが、どちらも飲み方は同じで1日1回1錠をぬるま湯もしくは水で服用してください。
3相性ピルと呼ばれるタイプのピルでシートに色分けされた錠剤が3種類ありますが、飲み方には順番があるので裏面のシートを参考に服用してください。
トリキュラー21は21日経過後7日間休薬し29日目から2シート目を飲み始め、トリキュラー28は休薬期間がなく毎日飲んで29日目に2シート目を飲み始めます。
常温での保管が可能ではありますが、なるべく湿気や熱、日光を避けてください。また、誤飲を避けるため子供やペットがいる場合には保管場所に細心の注意を払ってください。
副作用
トリキュラーの有効成分レボノルゲストレルとエチニールエストラジオールは副作用を引き起こす場合があります。
以下に挙げる症状は治療を必要としない一般的な副作用ですが、その他にもごく稀に発生する副作用も多数確認されているためご注意ください。
主な副作用
- 吐き気
- 乳房の張り
- 頭痛
- 嘔吐
- 下腹部痛
ただし、服用後に以下の副作用が現れる場合は血栓症が疑われるため、ただちに使用を中止し医師の治療を受けてください。
緊急対応を必要とする症状
- 下肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛
- 激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害
- 急性視力障害
医師の治療を必要とする症状
- 下肢の疼痛・腫脹・しびれ・発赤・熱感
- 頭痛・嘔気・嘔吐
レボノルゲストレルとエチニールエストラジオールは服用によりいくつかの副作用が発生する可能性があります。通常は効果とともに副作用が薄れていくため医師の診察を必要としません。
ただし、次の副作用のいずれかが続くか、厄介な場合には医師に相談してください。
発生率は不明です
- にきび
- 食欲の変化
- 体重の変化
- 性交への関心低下
- 母乳の産生低下
- 性的能力、欲求、意欲、または能力の喪失
- うつ病
- 皮膚の斑状の変色
レボノルゲストレルとエチニールエストラジオールの服用中に次の副作用のいずれかが発生した場合は、すぐに医師の治療を受けてください。
発生率は不明
- 無月経、月経不順、月経不順
- 不安感
- 血便
- かすみ目
- 乳房の圧痛、腫脹、分泌物
- 足や脚の皮膚の色の変化、痛み、圧痛、腫れ
- 胸痛、不快感
- 寒気
- 粘土色の便
- 頭の混乱
- 咳
- 暗色または混濁した尿
- 尿量の減少または尿濃縮能の低下
- 下痢
- 排尿困難、排尿時灼熱感、排尿痛
- 発話困難
- めまい、立ちくらみ
- 複視
- 脚の鈍痛、圧迫感、重圧感
- 失神
- 動悸
- 発熱
- 液体で満たされた皮膚の水疱
- 頻尿
- 激しいズキズキする頭痛
- 腕、脚、または顔の筋肉を動かすことができない
- 口がきけない
- 膣または生殖器の外側のかゆみ
- 月経期以外の軽い性器出血
- 食欲不振
- 吐き気
- 神経質になる
- 性交痛
- 腕、顎、背中または首の痛みまたは不快感
- 骨盤痛
- 耳鳴り
- 太陽光に敏感になる
- 皮膚が薄くなる
- 心拍が遅く、または速くなる
- 話し方が遅くなる
- 胃の膨満とけいれん
- 胃の痛みと圧痛
- 月経出血の停止
- 発汗
- 上腹部の腫れ、痛み、圧痛
- 足と足首のむくみ
- 患部の圧痛、痛み、腫れ、熱感、皮膚の変色、表在静脈の突出
- においがないか弱いにおいがある濃くて白い凝乳様のおりもの
- 呼吸困難
- 舌、唇、顔、腕、脚の痙攣、制御不能な動き
- 不快な口臭
- 異常な疲労または衰弱
- 嘔吐
- 吐血
- 目や皮膚の黄色い変色
相互作用
トリキュラーの有効成分レボノルゲストレルとエチニールエストラジオールは特定の薬物が相互作用を引き起こす可能性があります。
そのため、以下の薬を服用している場合は医師に相談の上、安全性を確認した上で服用してください。
医師に確認が必要な薬
- てんかんの治療に用いられる薬剤(プリミドン、フェニトイン、バルビツレート、カルバマゼピン、オクスカルバゼピン、トピラマート、フェルバマートなど)
- 結核治療薬(リファンピシン、リファブチンなど)
- HIV感染症治療薬(リトナビル、ネビラピンなど)
- C型肝炎ウイルス感染症治療薬(ボセプレビル、テラプレビル、オムビタスビル、パリタプレビル、リトナビル、ダサブビルなど)
- 抗菌薬(ペニシリン系、テトラサイクリン系、クラリスロマイシン、エリスロマイシン、シクロスポリンなど)
- 抗真菌薬(グリセオフルビン、フルコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ボリコナゾールなど)
- コレステロール低下薬(クロフィブラートなど)
- 心臓病や高血圧の特定の治療薬(ジルチアゼム、ベラパミルなど)
- 抗糖尿病薬(インシュリンなど)
- プレドニゾン
- 鎮静薬および睡眠薬(ベンゾジアゼピン系薬剤、バルビツール酸系薬剤、抱水クロラール、グルテチミド、メプロバメート)
- 鎮痛薬(メペリジン)
- 抗うつ薬(クロミプラミンなど)
- 多発性硬化症治療薬(チザニジン)
- ぜんそく治療薬(テオフィリン)
- 栄養補助食品(ビタミンB12、葉酸など)
- 制酸剤(トリキュラー服用前または服用後2時間以内に服用すること)
レボノルゲストレルとエチニールエストラジオールに影響を及ぼす可能性は、その他にも処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多くの成分が挙げられるため全てについて列挙しているわけではありません。これらの相互作用はあくまで代表的なもののみとなります。
禁忌・注意点
喫煙は心臓と血管に対する重篤な有害作用のリスクを増加させます。このリスクは年齢とともに上昇し、 35歳以上のホルモン避妊薬使用者および喫煙する紙巻きタバコの本数によって有意になります。
そのため、35歳以上で喫煙者にはトリキュラーを含む混合型経口避妊薬を使用すべきではありません。また、可能であれば喫煙自体をすべきではありません。
その他にも、C型肝炎の治療でオムビタスビル、パリタプレビル、リトナビル、ダサブビルを併用している場合はトリキュラーを使用しないでください。
これらの薬剤と同時に使用すると肝障害を引き起こす可能性があります。
また、以下に該当する場合には服用前に必ず医師に相談し安全性を確認してから服用してください。
医師に確認が必要なケース
- 喫煙している
- 太り過ぎている
- 乳房のしこりや乳がん疾患の家族歴がある
- 高血圧である
- コレステロール値が高い
- 糖尿病にかかっている
- 心臓や腎臓の疾患がある
- てんかん発作の既往がある
- 鬱病の病歴がある
- 肝疾患や黄疸の既往がある
- コンタクトレンズを使用している
- 子宮筋腫がある(子宮の良性腫瘍)
- 妊娠しているか、授乳している可能性がある
- 全身性エリテマトーデスである
- クローン病などの炎症性腸疾患がある
- 潰瘍性大腸炎がある
- 溶血性尿毒症症候群がある
- 鎌状赤血球症である
- 心臓の弁に問題がある
- 不整脈がある
- 遺伝性の病気だと言われている
- 血管性浮腫、または過去に手、足、顔、気道などの身体部位が腫れたことがある
よくある質問
- Q.飲み忘れた場合はどうすれば良いですか?
- A.本来のスケジュールに追いつくまでの間だけ1日2錠ずつ飲むようにしてください。
- Q.服用や服用中止で将来の妊娠や女性ホルモンへの影響はありませんか?
- A.はい、低用量ピルの内服を中止しても妊娠率や女性ホルモン分泌・バランスへの影響はありません。