「プロペシアやジェネリックが効かないのはなぜ?」原因と対策は

「プロペシアやジェネリックが効かないのはなぜ?」原因と対策は

プロペシアは実にAGA改善率95%以上と優れる上にジェネリックもありとコスパも高い優れた便利な薬です。

…が、SNSの評判を見ると意外と「効果がない」という意見も多いようにも見受けられます。

なぜ薬の効果がないのか、もし効果がなかったらどうすればいいのか。薬が効かなかった場合の原因と対処について解説してまいります。

効果がない時に確認すべきこと

プロペシアの有効成分フィナステリドは男性のAGAを95%以上の確率で食い止める画期的な薬で、製造元MSDによる臨床試験データでも

MSDによる3年継続試験の結果

前頭部頭頂部
改善72%78%
不変25%20%
悪化3%2%

と非常に高い効果が明らかになっています。

なので、当然ジェネリック薬も全て同じように効果を発揮する…はずなのですが、フィナステリドを使って「効果がない」と感じる方は意外と多くSNSでも賛否両論あるようです。

95%以上の方が効果を実感できるはずなのに、効果がないとは一体どういうことなのでしょうか。

1日でも早いAGA治療を・プロペシア

プロペシア(propecia) 1mg

プロペシア(propecia)はアメリカのMSD社が製造・販売している男性専用のAGA治療薬です。

有効成分フィナステリドが脱毛作用をもつDHTの発生を抑制するため、男性特有の脱毛を防ぐことができます。

コスパ最強の格安ジェネリック・フィンペシア

フィンペシア(finpecia) 1mg

フィンペシア(finpecia)はシプラ社が製造・販売している男性専用のAGA治療薬でヘアサイクルを正常化し抜け毛・脱毛を防ぐ効果があります。

先発薬のプロペシアと同じ有効成分フィナステリドにより男性特有の脱毛を防げるほかコストパフォーマンスに優れる点も大きな特徴です。

単体でも発毛効果が見込めますが、ミノキシジルとの併用によってさらに高い発毛効果をもたらします。

①使い始めて半年以内

プロペシアの効果が現れるまで

まず第一に薬を使い始めて半年も経っていないうちから「効果がない」と言う方はいくらなんでもせっかちすぎます。

そもそもフィナステリドは飲み始めの換毛期間は髪の毛が減るもので、その後に生えてくる髪の毛こそが薬の恩恵を受けた寿命の長い髪の毛になります。

髪の毛が完全に生え変わるまでには2~3年はかかるものなので最低でも半年、できれば1年ほどは服用を継続する必要があるでしょう。

初期脱毛について

ちなみに初期脱毛は好転反応の一種のようなもので、薬の効果が現れている証拠でもあります。

その性質上、必ず抜けた分以上の髪の毛が生えてくるものではあるのでご安心ください。

②効果がないと勘違いしている

ただし、勘違いしている方も多いのですがフィナステリドは髪の毛が減るのを防ぐ薬で増やす薬ではありません

あくまで服用して髪の毛が増えるのは抜け毛・薄毛が多いヘアサイクルが乱れている方のみなので、「飲んでも髪の毛が増えない!」はお門違いと言えますね。

また、脱毛と増毛の逆転にまでは至らず±0になる方も少なくありません。そういう方が自己判断で薬を辞めてしまうと…

いっかす@婚活先輩@hajiconmens
プロペシアとミノキシジルを飲むのやめてからマジでハゲてきた…
今まで頑張って生やしてくれててんやね
午後8:21 · 2020年9月6日
エバQ(はやしだ)@hayashida_tw
プロペシアの服用をやめたらおもしろいぐらいに毛が薄くなったのでやっぱあれは効くよマジで。
午後8:54 · 2011年1月14日

と効果が出ていたことに気づかず、結果「今よりもさらに減る」なんてことにもなりがちなのでご注意ください。

③体質的に本当に効果がない

なお、もともと抜け毛・脱毛が少なかったり体質的にプロペシア(ジェネリック含め)が合わなかったり、人によってはどうしても薬の効果がないケースがあります。

これは100人中3人程度の割合で誰しもに起こり得るもので、この方の場合はザガーロやミノキシジルなどでAGAの治療レベルをそのものを上げる必要が出てくるでしょう。

AGAは一度治療のレベルを上げてしまうと戻すことが難しいものではありますが、放置していて髪の毛が増えることはありませんので続けて以下の対策もご検討ください。

本当に効果がなかった場合

AGA治療の段階

もし本当に効果がなかった場合にどんな手があるのかと言うと、最終的にはAGA治療のレベルを上げる必要が出てきます。

実はAGA治療にも進行の度合いに応じてセオリーがある程度決まっていて、おおまかに分けると以下の通りとなります。

  1. 生活習慣の改善
  2. プロペシアかミノキシジルスプレー
  3. プロペシア+ミノキシジルスプレー
  4. プロペシア+ミノキシジルタブレット
  5. ザガーロ+ミノキシジルタブレット

もし現状プロペシアしか使っていないのであれば③を、すでにミノキシジルとも併用している方は⑤をとレベルを上げることで治療の効果が得られる可能性があります。

なお、ザガーロはミノキシジル(ミノタブ)は知らない方も多いかと思いますので、補足説明すると以下の通り。

ミノキシジル(タブレット)

プロペシアは脱毛を防ぐ薬ですが、こちらのミノキシジルは発毛を促進する唯一の薬となります。

発毛効果はスプレー(内服)よりもタブレット(内服)の方が高いですが、反面副作用も出がちなためバランスが重要となります。

スプレータイプは副作用もほぼありませんが、タブレット型はそれなりに強いので2.5mgから服用し用量増加は医師の指示のもと検討しましょう。

コスパの高いミノキ10%スプレー・ツゲイン

ツゲイン2%/5%/10% 60ml(tugain)ロゲインジェネリック

ツゲイン(tugain)はシプラ社が製造・販売しているスプレータイプのミノキシジル薬です。

最大10%という高い有効成分で毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化する作用に加え、安価なためコストパフォーマンスにも優れています。

最大の発毛効果をもつミノキシジル・ロニタブ

ロニタブ(lonitab) 5mg/10mg

ロニタブ(lonitab)はインタス・ファーマ社が製造・販売する内服タイプのミノキシジル薬です。

いわゆるミノキシジルタブレットと呼ばれるタイプのミノキシジルで最も発毛効果が高いとされる医薬品です。

ジェネリックのため大変お買い得でお求めやすくなっています。

ザガーロ

脱毛を防ぐ薬としてはプロペシアの上位互換にあたる薬で、その効果はプロペシアの1.6倍とも言われる薬です。

特に進行してしまったAGAに対して高い効果を発揮するのが大きな特徴で、プロペシアでも脱毛が止まらなかった方の最後の砦的な存在となります。

ただし、効果が高い分副作用も強く出やすい薬なので「1.6倍だから」と安易な理由では使わずプロペシアで効果がない場合のみ使用するようにしましょう。

ザガーロ ジェネリックの定番・デュプロスト

デュプロスト0.5 mg(duprost)アボダートジェネリック

デュプロスト(duprost)もシプラ社が製造・販売する男性専用のAGA治療薬です。

先発薬のザガーロと同じ有効成分デュタステリドによりプロペシアよりもより強い脱毛阻害効果が期待できます。

こちらもミノキシジルと競合しないため併用によりさらに高い発毛効果をもたらします。

ザガーロ+ミノタブでもダメな場合は

稀なケースではありますが、ザガーロ+ミノタブの最強治療でも効果がない方も全くいないわけではありません。

残念ながら、上記の組み合わせは令和の現在で最も強力なAGA治療薬の組み合わせとなるため、それ以上の改善となると日常生活など薬以外のアプローチも色々と考えられます。

これ以上薬でできることはないため一度AGAクリニック以外の皮膚科医など専門家に見てもらった方が良いでしょう。

次世代の研究の一例として…

なお、研究中の内容となりますがプロペシア+ザガーロという本来ありえない組み合わせで生えることも実例としては確認されています。

プロペシア+ザガーロ併用療法の治療前後

男性型脱毛症をプロペシアで治療した47歳男性の症例について報告します。

4年間の継続治療にも関わらず患者の毛髪密度は2年目以降芳しくなかったため、プロペシアに加え週0.5mgの低用量ザガーロを使用するようにしました。

この結果、患者の毛髪密度は劇的に増加しプロペシアとザガーロの併用療法が既にプロペシアを服用している患者の毛髪密度を改善できることを示しました。

引用元:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22686691/

また、塗った場所から毛が生えてくることで知られるルミガンなども髪の毛への転用が研究途中となっているようですし、次世代の治療法の研究も日進月歩で進んでいます。

今はまだ効果がある薬もあるかもしれませんが、このように使える薬も増えてきてはいるので土壌となる生活習慣を正しつつ少し待ってみるのも手かもしれません。

今回紹介した医薬品一覧

最後に…

プロペシアは非常に優れたAGA治療薬に変わりはありませんが、それでも万人に効果があるわけではありません。

しかし、そんな場合では他の治療薬でも改善が見込めるため選択肢として覚えておいて損はないでしょう。

確かな効果のある医薬品のみ