「食の欧米化」という言葉はメディアでも良く聞く言葉ですが、実際日本では肥満の方の数は年々上昇気味の傾向にあり90kg・100kgを超える人もさほど珍しくはなくなりました。
本当は痩せたいのに、「ついつい食べてしまい痩せたくても痩せられない…」そんな思いでお困りの方も結構多いのではないでしょうか。
しかし、あまり知られていませんが実はすでに世の中には肥満を治療できるれっきとした医薬品があるというのはご存知でしょうか?
今回はそんな方のダイエットのための処方薬「ゼニカル」について、効果や注意点を詳しく説明していきたいと思います。
ゼニカルとは?
ゼニカルは主に海外で処方されている医薬品で、日本でも2024年から「アライ」という名前で販売されています。
有効成分のオルリスタットには食事からの脂肪吸収を妨げカロリー摂取を減らす効果があると言われています。
少々雑な言い方にはなりますが、一言で言えば非常に効果の高い黒烏龍茶…のようなイメージでも良いかも知れません。
人間の体は油分を食べると酵素が体に吸収しやすい形に変化くれるからこそ、はじめてエネルギーとして使えるようになります。
このゼニカルという薬は、この脂肪を分解する酵素のはたらきを抑えてくれるので、都合良く脂肪だけを取り込まないようにしてくれる、というわけなんですね。
一体どれほど痩せるのか
その効果たるや1カプセル飲むだけで黒烏龍茶の約5倍。「ユナイテッドクリニック」の細田淳英院長によると薬を飲むだけで
430人の男女を対象にした調査で、4週間で平均4.1%の体重減少がみられ、4人中3人が3カ月で平均8キロのダイエットに成功したという結果が報告されている
引用元:https://dot.asahi.com/aera/2016122000109.html?page=2
とのことで、さすが医薬品といったところですね。
特に70kg・80kgオーバーの方に効果が高い薬と言えるでしょう。
ゼニカルの注意点
ただし良いことばかりというわけではなくデメリットもあります。
効果が高い反面、多くのケースで
- お腹がゆるくなる
- おならが出る回数が増える
- 肛門から油が伝い漏れてくる
といった副次的な作用も現れがちです。
特に肛門からの油漏れは無意識のうちに起こることが多いため、男性でもオムツあるいは生理用ナプキンが必要となってきます。
学校や会社で起こってしまうとかなり大きな問題になり得るので、自分の体ではどのくらい効果と副作用が起きるのか知るため事前に長期休暇や連休などで一度チェックするのがオススメです。
ゼニカル120mg(xenical)肥満治療薬
ゼニカル(xenical)は、スイスのロシュ社が製造・販売している肥満治療・ダイエットのための医薬品です。
有効成分オルリスタットが脂肪分解酵素リパーゼのはたらきを阻害するため、食事による脂肪の吸収とカロリー摂取を抑制します。
ちなみに、ゼニカルにはお得なジェネリック医薬品もあるのでこちらもオススメですね。
オルリファスト(Orlifast)60mg/120mg
オルリファスト(Orlifast)は、ロイド・ラボラトリーズ社が製造・販売する肥満治療・ダイエットのための医薬品です。
痩せ薬として名高いゼニカルと同じ有効成分を同量含むジェネリック薬のため、安価で高い効果を発揮するコストパフォーマンスに優れた医薬品です。
60kg~100kg以上のダイエットには他にも選択肢が
ゼニカルは油分の吸収を抑える医薬品なので、もう1つの弱点として「脂質は少ないけど糖質で太っちゃう」といった方は飲んでも効果が低い…という点が挙げられます。
しかし、そんな方でもフォシーガやリベルサスなど糖質にアプローチする医薬品であればダイエット効果が得られる可能性も。
フォシーガは体内の余分な糖分を排出することで糖質制限ダイエットの効果が期待できるもので、リベルサスは食欲そのものを抑えることで食物摂取の絶対量を減らすことができるものです。
、60kg・70kgくらいの方にも効果が期待できるため、こちらもダイエットに役立ちます。
糖質を自動で排出・フォシーガ
フォシーガ5mg/10mg(forxiga)
フォシーガ(forxiga)はイギリスのアストラゼネカ社が製造・販売する1型・2型糖尿病の治療薬です。
有効成分ダパグリフロジンの腎臓の糖質再吸収を抑制する作用によって1日60~100g(200~400kcal)程度の余分な糖分を体外へ排出するため、ダイエット目的としても使用されています。
食欲そのものを抑える・リベルサス
リベルサス3mg/7mg/14mg(rybelsus)
リベルサス(rybelsus)はデンマークのノボノルディスク社が製造・販売する2型糖尿病の治療薬です。
いわゆる「GLP-1ダイエット」に分類される薬で、有効成分のセマグルチドが胃の運動を抑えて満腹感を得やすくするとともに、視床下部に作用して食欲そのものの発生を抑える効果が期待できます。
血糖値が高い時のみ血糖を下げ、それ以外のときでは作用しにくいという変わった働きを持つ薬で低血糖を起こすリスクが非常に低いのがメリットです。
生活習慣改善も意識しながらダイエットを
これらの肥満治療薬は、基本的に「太っている方がとりあえず短期間で痩せるための薬」なので効果は高いですがずっと使い続けるものではありません。
ダイエットを始めたてのうちは10kg単位で体重が落ちるかも知れませんが、体重の落ちが緩やかになってくると今度は副作用の方も気になってくるかと思います。
なので、最終的には「生活習慣改善は避けては通れない」というのは肝に銘じておいた方が良いかも知れませんね。
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投稿者:ラククル管理人
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