死亡するって本当?ビクトーザの重篤な副作用リスクとそれを回避する方法

死亡するって本当?ビクトーザの重篤な副作用リスクとそれを回避する方法

最先端の「飲むだけでダイエットできる薬」として、ネット上で今にわかに注目を集めているビクトーザ。

しかし、検索エンジンで調べてみると「死亡」「副作用」と不穏なキーワードがズラッと並ぶので躊躇してあと一歩が踏み出せない方も多いのでは?

確かに有効成分のリラグルチドが副作用を引き起こしやすいのは確かですが…、死亡など重篤な副作用リスクはどの程度あるものなのでしょうか。

死亡することはあるのか?

まず結論から言うと、ビクトーザは服用により死亡する可能性がゼロではありません。

これは「ビクトーザ 死亡」などで検索して情報を調べればすぐに分かることなので割愛愛しますが、2010年の時点で少なくとも

ビクトーザ発売後の6月11日~10月7日の市販直後調査で、投与症例全体で糖尿病ケトアシドーシスが4例(うち死亡2例)、高血糖16例が発現したことが判明した。これら計20例のうち17例がインスリン治療を中止し、ビクトーザに切り替えた後に発症したものだった。

引用元:https://www.mixonline.jp/tabid55.html

と公表されています。

日本では市販の風邪薬でさえ重篤な副作用やアレルギー反応により年間2~3人ほどの方が死亡していますが、それに比べると20名中の2名が死亡ということで処方薬の中ではややリスクが高めな成分であることがわかりますね。

10人以上が死亡している?

しかし、一方でPMDAによるビクトーザ服用者の「副作用症例一覧」では2020年までの間に名の方が死亡と公表されています。これはどういうことなのでしょうか?

これも実はカラクリがあって、ここに列挙されているのは「薬を服用中に死亡した人」であって「薬の副作用で死んだ人」ではありません。

1件1件目を通していくとわかりますが、実際の死亡症例は

  • ほとんどが還暦以上の高齢者
  • 元から病気を抱えていて体調が悪かった

方が大半で、要は元から抱えていた疾患で死亡した可能性が否定できず別にビクトーザが死亡の原因だと決まったわけではないですね。

この辺りは製造元の再審査報告書でも「今後も引き続きモニタリングは継続するが現時点での対応の必要はないと考える。」とのことで、基本的には安全性は高い部類の医薬品と考えて良いでしょう。

実際、他の報告でも実際は死亡どころか重篤な副作用が発生した方さえも見受けられませんでした。

ただし、重篤な副作用にはご注意を

しかし、死亡しないというだけで危険な副作用がまったくないわけではないので注意が必要です。

以下の治療を必要としない一般的な副作用であれば問題ないのですが、

一般的な副作用
  • 頭痛、筋肉痛
  • 目まい
  • 吐き気、下痢
  • 軽度の発疹

以下の副作用が出る場合はアレルギーなど治療が必要なケースなので覚えておきましょう。

治療が必要な症状
  • 目の痛み、充血、目の腫れ、視力障害
  • 重度の発疹、かゆみ、膿を伴う発疹
  • 錯乱、精神状態の変化、平衡感覚障害、歩行障害
  • 発熱、リンパ腺の腫れ、胃痛、関節痛、手足のむくみ
  • 頻脈、呼吸困難
  • 排尿や排便が制御できない
  • 首や背中の痛み、けいれん
  • 気を失うようなふらつき感
緊急の治療が必要な症状
  • アレルギー反応の徴候(じんま疹、呼吸困難、顔、唇、舌、喉の腫れ)

その他にも稀に以下の重篤な副作用が生じる可能性があります。

肝疾患・黄疸

ビクトーザは服用すると

  • AST(GOT)
  • ALT(GPT)
  • 総ビリルビン値

などの数値が上昇することがあり、これによって肝疾患・黄疸といった症状が引き起こされることがあります。

肝臓は別名「沈黙の臓器」とも呼ばれていて、症状が出てからではすでに時遅しといったケースも考えられるため、心配であればこれらの数値を服用前後でモニタリングしていくのが良いでしょう。

使用に注意が必要な方もいる

また、ビクトーザは副作用の少ない優れた薬ですが、誰でも自由に使える薬というわけではなく一部服用できない場合もあります。

飲酒はNG

基本的に他の医薬品との相互作用を引き起こすことはありませんが、唯一アルコールのみ薬が効きすぎたり副作用を増幅したりしてしまいます。

服用中はお酒は控えて併用しないようご注意ください。

高齢者は要注意

ビクトーザの有効成分リラグルチドは高齢者に対する安全性が確立されていません

高齢者は肝臓、腎臓、心臓など臓器の機能が低下しがちで、合併症を発症していたり疾病により他の薬をすでに服用しているケースも多いので医師に相談し安全性を確認した上で服用するのが良いでしょう。

妊婦・授乳中の場合もNG

動物実験の結果で奇形が明らかになっているほか、母乳中に移行し赤ちゃんへと影響を与えることがわかっています。

基本的には使用を避け、もしどうしても服用が必要になりそうな場合は同様に医師に相談し安全性を確認してください。

最後にもう一言だけ…

ビクトーザは副作用も少なく非常に便利な薬ですが、有効成分のリラグルチドが重篤なリスクを及ぼすこともあります。

稀な副作用とはいえ、薬を使う前にはこれらをしっかり把握した上で用法・用量を守って服用してくださいね。

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