2021年に登場したリベルサスは「飲むだけで痩せられる最新のダイエット薬」として世間でも大きな注目を集めていますね。
しかし、糖尿病が良くなるとは書いてあっても肝心の「使った結果何kg痩せたのか」は書いてあることが少なくヤキモキされる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はリベルサスを普通の人が使った場合のダイエット効果から医師が教えてくれないメリット・デメリットまで詳しく解説してまいります。
普通の健康な人が
リベルサスを飲んだら…
まず結論から言ってしまうと、リベルサスは糖尿病でない普通の健康な方が使ってもkg単位で痩せていく可能性があります。
これは有効成分セマグルチドが血糖値を下げる役割以外にも多彩な効果を持つためで、その中の主に以下の2つによって摂取カロリーが大幅に減らせるため。
- 胃の働きを抑える
胃の運動が抑えられて満腹になりやすいのにお腹は空きにくくなる。食事量そのものが減少。 - 視床下部の働きを抑える
食欲そのものを直接抑える効果もあり、食事量自体そのものが減少します。
実際の研究を見ても…
実際にこの薬の説明書にも(対象は糖尿病患者ですが)以下の通り記載がありますし、健康な方を対象とした研究結果でも同様の報告が挙がっています。
ベースラインから26週までの体重の変化量(平均±標準偏差)は、本剤3mg群で-0.4±1.9kg(ベースラインの平均:71.4kg)、本剤7mg群で-1.2±1.9kg(ベースラインの平均:71.3kg)、本剤14mg群で-2.4±3.0kg(ベースラインの平均:68.0kg)
引用元:https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2499014F1021_1_03/
効果が現れてくるのは7mgからで結果を期待するなら14mgが推奨とは言われていますが、実際人によっては3mgを2週間飲むだけで2kg減る方もいて体重で悩む方は試す価値ありと言えそうです。
医師が教えてくれない
薬のメリットとデメリット
しかし、リベルサスは決して万能薬というわけではなくメリットがあればデメリットも少なからずあるのが事実です。
何も知らずに漠然と使うと「副作用だけで効果ゼロ…」と大失敗してしまうことも珍しくないので使用前に以下のポイントは最低限押さえておきたいところ。
リベルサスのメリット
とにかく便利
食欲抑制剤は今まで注射タイプが主流で、薬の保存方法から注入の仕方、針の処理などなど色々と面倒な点が多くそれが使用のネックになっていました。
毎日自分で自分に注射を打つのはそれだけでテンションも下がりますし、その点錠剤を飲むだけで同じ効果が得られるのは大きなメリットです。
副作用が少ない
また、その上で副作用のリスクが低いのも大きな特徴で、他のダイエット薬に比べて比較的安全に使用できます。
血糖値は下げますが低血糖も起こしにくく、吐き気や下痢といった副作用も発現は5%程度と低いので副作用を実感せずに使用できる可能性が高いです。
リベルサスのデメリット
慣れてしまいやすい
これはサクセンダ(ビクトーザ)などGLP-1タイプ全般に言えることですが、食欲抑制効果は慣れてしまいやすくダイエット効果が一番発揮されるのは飲み始めのみになります。
3mg→7mg→14mgと増やしていく中で最初の2~3ヶ月は効果を実感しやすいですが、半年、1年と続けるにつれ効果が低減しやすいので短期決戦型の薬と考えた方が良いかもしれません。
高い(コスパが悪い)
リベルサスは2021年に登場した最新の薬ですが、それだけに何と言っても高いです。
美容系クリニックで14mgを1ヶ月(30日)処方してもらう場合の相場は安くても35,000円程度~で、これは他のダイエット薬に比べて群を抜いています。
クリニック名 | 価格 |
---|---|
Aクリニック | 32,727円 |
Bクリニック | 36,300円 |
Cクリニック | 29,700円 |
Dクリニック | 88,000円 |
(※初診料や診察料などは別途)
飲み方にコツが必要
錠剤には有効成分が3~14mg入っていますが飲んで体内で活用されるのはその1%程度と極端に低い薬なので、飲み方を間違えるとそれだけで効果が一気に0%になってしまいます。
高い薬ですから無駄にならないよう「毎朝食前30分以上前にコップ半分以下の水で飲む」「服用後30分以上は飲食や他の薬剤の服用も避ける」は必ず守るようにしましょう。
リベルサスダイエットの
効率をUPする薬も
以上を踏まえて効率的にメディカルダイエットを進めるのであれば、まずリベルサスから試して短期で結果を出し、耐性がついて効かなくなってきたら他の薬へ移行するのが有効です。
現代のダイエット薬は種類も豊富なので選択肢は色々とありますが、最もカロリーを抑える観点から効果が得やすい組み合わせの1つにフォシーガとメトホルミンが挙げられます。
飲むだけで毎日-400kcal・フォシーガ
フォシーガもリベルサスと同じ糖尿病治療薬で、こちらは血液中の糖分を尿として排出することで血糖値を下げてくれる仕組みです。
その量は実に1日60~100g(240~400kcal)にも上り、毎日ビッグマック1個分以上ものカロリーを”なかったこと”にしてくれます。
また、排出されるのが糖質なので糖質制限に近い状態になり筋肉の分解を防ぎつつ脂肪燃焼が期待できます。
ただし、弱点はリベルサスに比べてやや困った副作用が起きやすい点です。
メリット
- カロリー削減効果がとても高い
- 糖質制限に近い状態になり脂肪燃焼促進
デメリット
- 尿が栄養たっぷり=清潔にしないと尿道炎・膀胱炎が起きやすい
- 糖質不足になるので体が糖を欲し空腹感が起きやすい
毎日240kcal以上カット・フォシーガ
フォシーガ(forxiga)は製薬会社最大手の一角であるアストラゼネカが製造・販売する糖尿病治療薬です。
普通の人が飲んでも糖分を体外へ排出する効果があり、近年は飲むだけでできる糖質制限ダイエットとして体重減少目的での処方も注目を集めています。
筋肉の分解を防いで脂肪燃焼促進・メトホルミン
また、そんなフォシーガと特に相性が良い薬がメトホルミンです。
通常フォシーガでも半年で1~2kgほどの筋肉が分解されてしまうのですが、メトホルミンにはこれを防ぐ効果があり、その分脂肪燃焼を促進してくれます。
さらにこの薬には食欲抑制作用もあるためフォシーガでネックになりがちな空腹感もしっかり抑えてくれます。
デメリットらしいデメリットもほぼなく、他にも抗がん作用や腸内環境改善など多彩な効果を持つことからアンチエイジング界隈では寿命を伸ばす目的で飲む方も多い安くて便利な薬となっています。
メリット
- サプリメントより安い
- 筋肉の分解を防いで脂肪燃焼を促進
- (健康)寿命を大きく伸ばす効果が示唆されている
デメリット
- 飲み始めに消化器系の副作用が起きやすい
今回紹介したダイエット薬一覧
ダイエット薬一覧
リベルサスは最新のGLP-1ダイエット薬だけあって効果は高く副作用は少ない薬なので比較的誰でも扱いやすいのが大きな特徴です。
…が、実際は薬の効果は人それぞれの体質によりマチマチで、しかも使ってみるまでわからないので万人受けする優等生というわけではありません。
しかし、幸い現代のダイエット薬は非常に種類が豊富で今回紹介できませんでしたが脂質排出に特化したゼニカルや代謝UPに役立つカルニチンなどまだまだ様々な選択肢があります。
色々な薬を試してみて自分の体質やライフスタイルに合った薬を見つけるのがダイエットの近道にもなるので、まずは一覧からどんな薬があるかだけでも知っていただきたいですね。
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投稿者:ラククル管理人
ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。