近年、体に様々な良い効果をもたらす成分として注目を集めるメトホルミン。
心筋梗塞を防ぎ、がん細胞を除去し、肥満にも効く…とまるで夢の薬かのような触れ込みですが、中でも気になっている方が多いのは「飲めば痩せるか」というダイエット効果のようですね。
メトホルミンは糖尿病治療薬なのでダイエットに使われることはないのですが、果たして健康な方が実際に使用したら何kg痩せるものなのでしょうか?
1ヶ月で何kg痩せる?メトホルミンの効果は
まず結論から言ってしまうと、残念ながらダイエット薬としてのメトホルミンは単体ではそこまで痩せる効果は期待できません。
確かにこの薬は肥満型の2型糖尿病患者によく処方される薬ではあるのですが、これはただ単に血糖値を下げるため。近年では研究が進んで
メトホルミンのダイエット効果
- 筋肉や脂肪で糖を消費してくれる
- 糖質の吸収を防いで便として排出する
- 食欲を抑える
- 脂肪を燃焼させて筋肉の分解は防ぐ
といったメリットも確認されてはいますが、体重減少は1ヶ月あたりで0.3~1kg程度に留まると言われています。
もちろん長期的には痩せられるので無理のないダイエット薬とも言えますが、他のフォシーガやゼニカルに比べると効果はどうしてもマイルドです。
10人に1人程度の割合で食欲が減る副作用が出るのでそれで一気に痩せる方もいますが、基本的にそこまでの即効性はないと考えて良いでしょう。
メトホルミンは他の薬と併用すると真価を発揮
しかし、メトホルミン単体では太りにくくなる程度の効果に留まりますが、フォシーガなど他のダイエット薬と組み合わせることで本来の力が発揮され効率的な体脂肪減が期待できます。
これは一体どういうことなのでしょうか?
効率的に脂肪を燃焼するには
普通、人間の体はシンプルに食事制限で痩せようとすると足りない分は脂肪+筋肉を分解して生きるのに必要なエネルギーを作り出す仕組み(糖新生)になっています。
すると痩せたと思っても実は脂肪はそこまで減らず筋肉が減っているだけ=代謝が減ってリバウンドしやすい体になっただけとなってしまうわけです。
しかし、ここで食事中の糖質を制限すると脂肪からケトン体という物質が生成されるようになり、これがエネルギー源として使われるようになるため効率的な脂肪燃焼が促進されます。
なので、脂肪を燃焼しやすくする効率的なダイエット法として糖質制限ダイエットが流行っているわけですね。
飲むだけで糖質制限できる薬もある
そこでメディカルダイエットで良く使われるのがフォシーガという糖尿病治療薬です。
この薬は糖尿病ではない普通の人が使っても尿から1日60~100g(240~400kcal相当)の糖分を排出して”なかったこと”にしてくれる効果が期待できます。
要はタンパク質を摂ったり食事制限をしなくても飲むだけで勝手に糖質制限ダイエットに近い状態になりやすいわけですね。
フォシーガには副次的に塩分・水分排出によるむくみ改善効果もあるので、実際には水分などと併せて飲むだけで1ヶ月で1~2kgほど体重減少する方が多いようです。
フォシーガの弱点
しかし、そんなフォシーガにも弱点があってそれは「それでも筋肉は分解されてしまう」ということ。
欧米人を対象とした研究では概ね半年で1~2kgほど全身の筋肉量が落ちるとも報告されていて、これは1日約50kcalの基礎代謝減に相当します。
「半年飲んで50kcalなら少ないのでは」と思われるかもしれませんが、そもそも肥満が1日20kcalオーバーの積み重ねで起きていることを考えると軽視はできません。
ここで登場するのがメトホルミンで、この薬を併用すると筋肉減少をさらに減らしつつ脂肪燃焼を促進できることがわかっています。
なので、この2つを組み合わせることで減らした分のカロリーをよりダイレクトに脂肪へと反映しやすいわけです。
飲むだけで糖質を自動排出・フォシーガ
フォシーガ(forxiga)は糖尿病治療薬の一種ですが、美容クリニックではメディカルダイエットとして使われることもあります。
普通の人が飲んでも1日240~400kcal分もの糖分を体外へ排出する効果があり、飲むだけで糖質制限ダイエットに近い状態になれるものです。
肥満改善+寿命も伸びると注目・メトホルミン
メトホルミン(metformin)も糖尿病治療薬の一種で、やはり美容クリニックでメディカルダイエットとして使われることもあります。
肥満を防ぐほか抗老化、抗がん作用など非常に多彩な効果を持つことで知られていて、近年はアンチエイジング界隈でも注目を集めています。
ちなみに、これはフォシーガとの相性が良いだけで他のダイエット薬や運動、食事制限ダイエットなど他の様々なダイエット法で有効です。
自分の好みや体質に合った方法とメトホルミンを組み合わせてみるのが良いでしょう。
寿命が延びる報告も、メトホルミンの抗老化作用
ちなみに、メトホルミンは50年以上前も前に登場したかなり古い部類の薬ですが、副作用の懸念から最近まで医療現場でも使われることがほとんどありませんでした。
それが近年「この薬を飲む糖尿病患者の寿命がやけに長い」ということから研究が進み、様々な効果が明らかになってきているホットな薬でもあります。
例えばイギリス・カーディフ大の大規模な研究ではなんと普通の方よりメトホルミンを飲む糖尿病患者の方が寿命が長かったとさえ報告されているから驚きです。
そこで定期的にメトホルミンを服用していた糖尿病患者について調べたところ、服用していなかった人より平均8年も長生きだったことが分かった。
引用元:https://www.sankei.com/article/20151206-3TBTMYCJ4FJVZHXC4JGSQJAFAE/
その効果はざっと挙げるだけでも以下の通りで、医師・薬剤師の中でも「飲んだ方が寿命が伸びる」と言う方も珍しくありません。
メトホルミンの抗老化作用
- 心血管リスク低減
血中脂質を下げあらゆる心血管疾患の発症リスク減少・血管保護作用 - 抗がん作用
がん細胞の生成抑制や除去 - 細胞の損傷を防ぐ
老化の原因になる活性酸素の発生を抑制 - 腸内環境の改善
腸内フローラを変化させ酪酸産生を増加、多くの症状を抑制
近い将来、もしかしたらメトホルミンをサプリのように飲む日が来ることもあるかもしれませんね。
メトホルミンはリバウンドも防ぎやすい
また、あまり語られないメトホルミン特有のメリットとしてはダイエット成功後のリバウンドが少ないというのも大きなポイントです。
特にメディカルダイエットでは薬で痩せても生活習慣を変わったわけではないので結局「薬を辞める=即リバウンド」となりがち。
しかし、メトホルミンには先ほど説明したとおり体重をキープしてくれる効果があるので、少なくともこの薬だけ続けていればリバウンドの可能性も低いんですね。
1錠あたり数十円程度出費はかかってしまいますが、他のダイエット薬だと1ヶ月数万かかるのが普通なので寿命も伸ばせて痩せれるなら決して悪い話ではないでしょう。
ちなみに今回は紹介していませんが、ラククルでは他にも脂質を排出するゼニカルや代謝を上げるカルニチンなど多くのダイエット薬を取り揃えています。
フォシーガやメトホルミンも体質により合う合わないがあるので、ぜひ色々眺めてライフスタイルに合った薬を探してみてください。
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投稿者:ラククル管理人
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