生理前にぎっくり腰のような腰の痛みを経験したことのある女性は多いと思いますが、実はその痛みは病気のサインである可能性も。
今回は、生理前の腰の痛みの原因と対処法を徹底解説していきます!
生理前に起こるぎっくり腰ような痛みの原因
生理前に起こる腰の痛みの原因はプロスタグランジンやリラキシンという物質の影響が考えられます。
生理は、排卵後に妊娠が成立せず一定期間が経過した場合に、妊娠に備えて厚くなっていた子宮内膜が剥がれ落ちて経血として排出される現象です。
プロスタグランジンは子宮を収縮させて経血の排出を促す働きがありますが、同時に痛みを発生させる作用もあります。
そのため、腰痛をはじめ下腹部痛や頭痛などの痛みを強める原因となっているのです。
また、リラキシンは卵巣や子宮、胎盤などから分泌される女性ホルモンの一つで、骨盤の関節や靭帯をゆるませる作用があります。
狭い骨盤を赤ちゃんが通りやすくするため分娩時に分泌されるものですが、生理前~生理中にも分泌されるため腰痛の原因になっています。
ただ、生理前のぎっくり腰のような痛みはプロスタグランジンやリラキシンによって起こっているだけではなく、PMSや子宮筋腫、子宮内膜症など治療が必要な病気が原因の場合もあります。
①PMS(月経前症候群)
PMS(月経前症候群)は、生理前の3~10日間に起こる精神的・身体的な症状で生理が始まると弱まったり治ったりするのが特徴です。
これは、排卵後に増加するプロゲステロンという女性ホルモンとプロスタグランジンの影響が原因です。
症状は人によって様々ですが、精神的な症状としては、抑うつ気分やイライラ、怒りなど、身体的症状としては乳房の痛みや張り、お腹の張り、頭痛、腰痛、むくみなどがあげられます。
程度の差はあれど、こういった不調を経験したことのある方がほとんどかと思います。
ただし、日常生活に支障をきたすほどつらい症状に悩んでいる方もいいて、その場合PMSと診断されます。
現在、女性の30~40%がPMSだと推定されています。
②子宮筋腫
子宮筋腫は30歳以上の女性の約4人に1人にできると言われる良性の腫瘍です。
はっきりとした原因は分かっていませんが、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンの影響で筋腫が発育すると考えられています。
症状が全くないケースもありますが、腰痛や貧血、頻尿、便秘などの症状を引きおこす場合があります。
子宮筋腫は悪性の腫瘍に変化することはほとんどないものの、不妊の原因になることもあるため妊娠を考えている方は対処が必要です。
③子宮内膜症
子宮内膜症は似た組織が子宮の内腔以外の場所(腹膜、卵巣、卵管、腸など)にできてしまう病気です。
子宮内膜症も通常の子宮内膜と同様、妊娠に備えて厚くなり妊娠が成立しなければ経血となりますが、その経血を外に排出することができないため溜まった経血が炎症を起こしたり周囲の組織と癒着を起こしてしまいます。
そして、痛みの原因となるプロスタグランジンも同様に分泌されるため、腰痛が発生しやすくなってしまいます。
また、子宮筋腫の場合は生理が終わる頃には腰痛が改善されますが、子宮内膜症の場合は生理が終わっても痛みが続くケースが多いのが特徴です。
腰痛の他にも、生理痛や下腹部痛、排便痛、性交痛など様々な痛みとしてあらわれる場合があります。
子宮内膜症は良性の病気ではありますが、年を重ねるごとに進行して痛みも強まっていくとともに不妊の原因にもなりますので早めの治療が必要です。
原因別!腰痛の対処法
生理前のぎっくり腰のような痛みに対しては基本的にはロキソニン(成分:ロキソプロフェン)やイブ(成分:イブプロフェン)などの痛み止めが有効です。
ただし、痛み止めは対処療法です。先ほどご紹介した①PMS(月経前症候群) ②子宮筋腫 ③子宮内膜症の場合それぞれ対処法が異なりますので詳しく見ていきましょう!
①PMS(月経前症候群)
生理前の腰痛にはプロスタグランジンの生成を抑制する作用のあるロキソニンやイブプロフェンが有効です。
また、腰痛だけでなく、頭痛やめまい、イライラなどの症状もあるようであれば低用量ピルや超低用量ピルを使うことで症状を軽減できる可能性があります。
②子宮筋腫
子宮筋腫による痛みには痛み止めが有効ですが、低用量ピルや黄体ホルモン製剤で女性ホルモンの量を一定にコントロールすれば子宮筋腫の発育を抑える効果も期待できます。
ただし、あくまで発育を抑えるもので筋腫をなくすことはできないので、筋腫のサイズが大きかったり日常生活に影響が出ている場合は子宮筋腫のみを取り除く子宮筋腫核出術か子宮そのものを取り除く子宮全摘術を行う必要があります。
③子宮内膜症
子宮内膜症による腰の痛みには痛み止めが有効です。
ただし、子宮内膜症は生理を繰り返すごとに経血が体内に溜まっていき痛みも強くなってしまいますので、低用量ピルや超低用量ピル、黄体ホルモン製剤で子宮内膜が厚くなるのを防ぐことで痛みを抑える治療法もあります。
また、子宮内膜症によって卵巣に発生するチョコレート嚢胞はがん化する可能性があるため病巣部を取り除く手術が必要な場合があります。
生理前の腰痛におすすめの医薬品
生理前のぎっくり腰のような痛みにはプロスタグランジンを抑える痛み止めを服用することで症状を軽減することができます。
また、痛みの原因となっているPMSや子宮筋腫、子宮内膜症に対しては低用量ピルや超低用量ピルでホルモンバランスを安定させることで痛みを緩和できる可能性があります。
痛み止め
生理前の腰痛で仕事や日常生活に影響が出るようであれば痛み止めを服用しましょう。
さきほどご紹介したように、痛み止めはプロスタグランジンの生成を抑制する作用のあるロキソニンやイブプロフェンが有効です。
もしロキソニンやイブプロフェンで効果がない場合はより強力なボルタレン(成分:ジクロフェナク)もおすすめです。
ボルタレンはドラックストアなどで市販されていないため病院で処方してもらう必要がありますが、当サイトのような個人輸入通販でも購入が可能です。
ボベラン(ボルタレン)50mg(Voveran)ソフトカプセル
ボベラン(Voveran)は日本でもよく使われるボルタレンの海外版の薬で、スイスのノバルティス社はが製造・販売しています。
有効成分のジクロフェナクは痛み止めの中でもトップレベルの対応力かつ強さなので、身体の痛み全般や市販薬では効かない痛みにもアプローチします。
低用量ピル
低用量ピルといえば避妊効果で知られているかと思いますが、PMSや子宮筋腫、子宮内膜症の改善にも有効です。
有効成分には女性ホルモンが配合されていて、ホルモンバランスの乱れを改善する働きがあります。
そのため、生理による身体的・精神的不調が少なくなったり、子宮筋腫の発育や子宮内膜の増殖を抑えて痛みを軽減する効果が期待できます。
トリキュラー(triquilar)
トリキュラー(triquilar)は有効成分にレボノルゲストレルとエチニールエストラジオールという2種類の女性ホルモンを含有しています。
服用することでホルモンバランスが整い、PMS(月経前症候群)や子宮筋腫、子宮内膜症による腰痛を起きにくくする効果が期待できます。
また、子宮筋腫を小さくしたり子宮内膜を薄くすることで子宮筋腫・子宮内膜症を改善するのにも役立ちます。
ノベヒール0.15mg+0.03mg(Noveheal)マーベロンジェネリック
ノベヒール(Noveheal)はデソゲストレルとエチニルエストラジオール2種類の女性ホルモンを含有した、マーベロンの低価格なジェネリック医薬品です。
1相性と呼ばれるピルで、21錠全てホルモン量が一定のため期間によって飲み分ける必要がなく、飲み忘れの心配がありません。
超低用量ピル
超低用量ピルは低用量ピルよりもさらにホルモンの含有量が抑えられたピルで、避妊の他にPMSや子宮内膜症に対して病院で処方されることもあります。
ヤーズ3.0mg + 0.02mg(yaz)
ヤーズ(Yaz)は有効成分にドロスピレノンとエチニルエストラジオールを含有する超低用量ピルです。
女性ホルモンバランスの変化量を少なくすることでPMSや月経困難症(生理痛)の緩和、子宮内膜症の改善に効果が期待できます。
含有されているホルモン量は超低用量なのでむくみや休薬期間中の下腹部痛や頭痛といった副作用が極限まで少なくなっています。
黄体ホルモン製剤(ミニピル)
通常の低用量ピルは黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2種類が含まれますが、黄体ホルモン製剤は黄体ホルモンのみを含有しているのが特徴です。
そのため、血栓症リスクが少なく喫煙者・35歳以上・肥満・片頭痛持ち・授乳中の方でも使用することができるようになっています。
黄体ホルモン製剤は子宮内膜を厚くさせるエストロゲンの上昇を抑える作用があり、子宮筋腫の発育を抑えたり子宮内膜が厚くなるのを防いでくれます。
セラゼッテ75mcg(Cerazette)
セラゼッテ(Cerazette)は卵胞ホルモン(エストロゲン)を含まない黄体ホルモン(プロゲステロン)のみのピルです。
避妊率は92~93%と低用量ピルに比べやや低いものの、PMSや子宮筋腫、子宮内膜の改善に高い効果が期待できます。
もしもぎっくり腰になってしまったら
生理前は骨盤を緩めるリラキシンの分泌が活発になります。リラキシンによって骨盤内の関節や靭帯が緩むと、骨盤全体がぐらついて不安定な状態に。
そうするとぎっくり腰も起きやすくなってしまいます。
もしぎっくり腰になってしまったら、以下の対処法を試してみてくださいね。
安静にして患部を冷やす
ぎっくり腰になった当日から翌日までは急性期と呼ばれ、痛みが強く続きます。
そんな時は無理をせず腰に負担がかからない姿勢で安静に過ごしましょう。
また、痛みが発生している場所は炎症を起こしていますので湿布や布でくるんだ保冷剤などで患部を冷やしましょう。
どうしても痛いときは痛み止めを使う
痛くて耐えられないようであればロキソニンやイブプロフェンなどの痛み止めを服用するのも良いでしょう。
また、より強い効果がいい場合は、さきほどご紹介したボルタレンもおすすめです。
痛みが弱まってきたら動く
ぎっくり腰は痛みがなくなるまで安静にしているよりも、ある程度回復したらストレッチや散歩などで体を動かすほうが回復が早いことが分かっています。
また、発症から2日~3日で炎症は治まりますので、温めて血行を促すのも効果的です。
生理前の腰痛の原因と対処法のまとめ
生理前に起こる腰痛にはPMSや子宮筋腫、子宮内膜症といった病気が隠れている可能性もあります。
痛み止めやピルで症状を緩和することができますが、進行すると日常生活に支障をきたしたり不妊の原因になる可能性もありますので気になる方は病院での検査も検討してください。
今回ご紹介した、生理前に起こる腰痛に有効な痛み止めやピルは個人輸入通販で購入することができます。
通院が難しい方や安く購入したい方はぜひご利用ください!
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投稿者:ラククル管理人
ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。