チャンピックスは1日1～2錠飲むだけでタバコが自然と辞められる禁煙外来の常識を変えた画期的な薬です。
ただ、他の薬やお酒との飲み合わせ・食べ合わせが気になって治療に一歩踏み出せない方も多いようですね。
そこで、今回は禁煙補助薬・チャンピックスの相互作用や禁止事項について解説してまいります。
お酒と飲み合わせの問題はあるのか
結論から言うと、チャンピックスとの飲み合わせはビールでもワインでもどんなお酒であれ特に問題はありません。
…なのですが、実際にチャンピックスと飲食物を併用する際にはいくつか気をつけなければいけないケースがあるため知っておいた方が良いでしょう。
お酒による副作用の増大も
チャンピックスにはそもそも代表的な副作用として悪心や吐き気があるので、お酒(アルコール)の飲み過ぎによる副作用と相まって作用が増大される可能性が高まります。
薬を吐いてしまう可能性もありますし、途中で吐いてしまうともう1錠飲むべきか飲まないべきか…という話にもなってきます。
(※ちなみに吐いてしまった場合は一度だけならスキップしてしまっても大丈夫です)
もし飲むにしても適量で済ませるようにし、それでも悪影響が出るようであれば飲酒自体を控えるようにした方が良いでしょう。
アルコールの代謝に影響は？
ちなみに、チャンピックスの薬の影響でアルコールの代謝が遅れたりすることはありません。
次の日に特別残ったり等の悪影響はないのでその点はご安心ください。
無理なく自然と卒煙できる・チャンピックス
チャンピックスは、アメリカのファイザー社が製造・販売しているタバコを辞めたい方向けの禁煙補助薬です。
有効成分バレニクリンのニコチンをコントロールする作用により65%という高い禁煙率を誇るほか、副作用による禁煙太りも防ぎます。
待望のチャンピックスジェネリック薬
インドで250以上の医薬品の研究開発を行うトリパダヘルスケア社によるジェネリック薬です。
先発薬チャンピックスと同様の有効成分を含有しています。
世界で最も厳しいとされるWHOのcGMPに準拠し製造されているため品質はご安心ください。
その他チャンピックスには注意点が
そもそもなぜこんなタブレットを飲むだけで禁煙できるのかというと、これは有効成分バレニクリンのもつユニークな影響によるものです。
バレニクリンはニコチンと同じように脳内のニコチン受容体に結合して脳内快楽物質ドーパミンを放出するはたらきがあるのですが、放出自体はニコチンに比べてかなり緩やかなのでタバコを吸っていない時のドーパミン禁断症状を和らげる効果があるんですね。
また、薬を服用している間はニコチン受容体はバレニクリンで埋まっている状態になるので、このときタバコを吸ってもニコチンが全然効かずニコチン特有の満足感(ドーパミン放出)を得ることもできなくなります。
すると、タバコ本来の不味さだけしか感じられなくなり吸う理由もなくなり自然と禁煙できる…というのがチャンピックスの大まかな仕組みになります。
- 禁断症状を和らげつつ
- 喫煙自体の満足感を下げる
一言で言えば、チャンピックスはニコチンの影響を無効化して2つの効果によって喫煙者を禁煙へと導いてくれるんですね。
その他にも悪影響が
このようにバレニクリンは脳に効く薬だからか向精神薬のように服用後に異常な行動、攻撃的な行動あるいは物忘れをしたり…といった症状が起きることもあります。
もし持病があったり体質が弱い、注意すべき副作用が出てしまうような場合は医師に相談の上で服用するのが無難です。
治療が必要な症状
- 発作(けいれん)
- 自殺・自傷について考えてしまう
- 変な夢を見る、夢遊病、眠れない
- 精神的な問題が起きる(気分や行動の変化、抑うつ、激越、焦燥感、敵対的・攻撃的になる)
- 心臓発作の症状(胸痛や圧迫感、顎や肩に広がる胸痛、吐き気、発汗)
- 脳卒中の症状(突然のしびれや筋力低下(特に体の片側で)、発話の鈍化、顔の片側の垂れ下がり、視覚やバランス感覚に問題が生じる)
チャンピックスが効かない場合の秘策
このような仕組みによりチャンピックスは確かな禁煙効果のある薬で実際タバコを辞められた方も多いですが
目指せ！卒煙❗
#アイコス #禁煙外来 #チャンピックス
1本アイコス吸ったらまずいまずい。
昨日はそれでも1本吸えたが、今日は吸った後から吐き気と寒気と腹痛が来て30分悶えた…
2度と吸わねーもうこりごり…って気分。
明日は吸わずに居られるかも。
今日まで薬飲みながらタバコ吸って良いって言われてたけど、もう何か吸いたいって気持ちにならんのよ。吸っても不味く感じるし。すごいよねチャンピックス。相棒がアイコスからクロレッツに変わろうとしている。
チャンピックス最強。
禁煙外来コスパ最強。
おすすめします！！！！
まさに今でしょ！！！
残念ながら禁煙は10人中10人が達成できるものでもなく、やはり中には薬を飲んでも効果がない方が一定数いらっしゃるのは事実です。
特に脳に作用する薬は効き方の個人差はどうしても大きく、実際に禁煙できるかどうかは使ってみないとわからないというのが本当のところ。
実はそんなときに第3の選択肢として覚えておいて損はない薬がブプロピオンになります。
ブプロピオンとは…？
ブプロピオンはもともとうつ病の薬で気分を落ち着かせる効果のあるものですが、実はチャンピックスと同じように禁煙にも使えて高い効果が明らかになっている成分なんですね。
何よりチャンピックスとは全く違う仕組みの薬なので、チャンピックスが効かなかった方でもこの薬で禁煙成功できる可能性があるというのが魅力です。
早く日本でも認可されればいいのですが、禁煙が本当に楽になる薬です。意思の弱い僕ですら、禁煙できるのですから。
ただ、本邦発売になる可能性は低そうですね😔
こちらの薬も大量飲酒がNGという点は変わりませんが、もしチャンピックスで禁煙できなかった方が取りうる選択肢として覚えておくと良いことがあるかもしれませんね。
禁煙薬の第三の選択肢・ブプロン
ブプロン(bupron)はサン・ファーマ社が製造・販売している禁煙補助薬です。
有効成分ブプロピオンにより脳内の神経伝達への作用によりタバコの離脱症状を抑えるほか、食欲抑制の効果をもたらし禁煙による肥満も妨げます。
今回紹介した医薬品一覧
最後にもう一言だけ…
禁煙の治療は一昔前のニコチンパッチやガムだけの時代に比べて今は薬も格段も進歩して選択肢そのものも豊富になっています。
チャンピックスにせよブプロンにせよ脳に作用して卒煙するタイプの薬は人それぞれ効き具合が異なるので使ってみないとわからない不便さはありますが、逆に体質に合えばピタリとやめることができます。
一つの治療を試して効かなくても他の治療で効果が得られるケースもありますので、ぜひ色々な治療を試して自分のライフスタイルや体質に合った方法を探してみてください。
