【経口中絶薬】「メフィーゴパック」って通販(個人輸入)でも買えるもの？

経口中絶薬「メフィーゴパック」とは

2023年4月28日、日本の厚生労働省よりラインファーマ株式会社の経口中絶薬「メフィーゴパック」が承認されました。

経口中絶薬メフィーゴパックは従来の掻爬(そうは)法や吸引法など子宮内に器具を入れる中絶法とは異なり、薬を服用することで人工妊娠中絶を行う方法です。

世界では1988年に初めてフランスで承認されて以来、65ヵ国以上で使用されており、WHO(世界保健機関)も最も安全な方法として推奨しています。

メフィーゴパックの服用期限

経口中絶薬は妊娠9週(妊娠63日)までに服用する必要があります。もし妊娠9週を過ぎてしまうと経口中絶薬での人工妊娠中絶はできませんので掻爬法や吸引法を選択することになります。

メフィーゴパックの仕組み

メフィーゴパックはミフェプリストンとミソプロストールの2つの薬がセットになっており、まずミフェプリストン錠を服用し36時間から48時間後にミソプロストール錠を服用します。

ミフェプリストンは、女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きを抑え妊娠の進行を止める作用があります。

ミソプロストールは子宮の収縮を促して、子宮の内容物を排出する作用があります。
ミソプロストールはゆっくりと吸収させる必要があるため、左右の奥歯の歯茎と頬の間に2錠ずつ入れて30分間かけて口の中で溶かします。

その後、通常8時間ほどで胎嚢(レバー状の塊)が排出されるのが確認できたら中絶完了となります。

成功率は93.3%

引用元：Short-term efficacy and safety of early medical abortion in Japan: A multicenter prospective study

メフィーゴパックは体への負担が軽減されていることに加え、妊娠中絶の成功率も高いものになっています。

日本国内で行われた臨床研究では、ミソプロストール投与後24時間までに人工妊娠中絶が成功した被験者の割合は93.3%であったことが報告されています。

ちなみに、メフィーゴパックで中絶が成功しなかった場合は手術で中絶を行うことになります。

経口中絶薬メフィーゴパックのメリット

経口中絶薬メフィーゴパックのメリットとデメリットは何でしょうか？

まずはメリットを詳しく見てみましょう。

手術の必要がない

経口中絶薬メフィーゴパックは手術の必要がない中絶薬です。

手術となると痛みを伴いますし、子宮や膣が器具で傷つく場合もあります。

メフィーゴパックも排出に伴う痛みや出血が起こることはありますが、心理的にも身体的にも比較的負担が少ないのがメリットです。

費用が安い

病院にもよりますが、メフィーゴパックは手術による中絶よりも費用が安くなる場合があります。

ただ、人工妊娠中絶自体は保険適用にならないので全額自己負担です。

海外では経口中絶薬の費用は公費負担となっている国もあるので、もう少し費用が安くなるといいですね。

選択肢が増える

日本ではこれまで掻爬法か吸引法という手術での中絶法しかありませんでしたが、中絶薬が加わることで選択肢が増えることもメリットと言えます。

これは、女性自身が「子どもを産むかどうか」などを自由に決めることができる権利であるセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス＆ライツの観点からも重要だと言われています。

経口中絶薬メフィーゴパックのデメリット

次に経口中絶薬メフィーゴパックのデメリットをご説明します。

中絶完了までに時間がかかる

メフィーゴパックは、最初のミフェプリストン錠を服用してから次のミソプロストール錠を服用するまで36～48時間ほど時間をあける必要があります。

また、2錠目を服用してから中絶が完了するまで8～16時間ほどかかるため、トータルで2～3日ほどかかることに。15分ほどで完了する手術での中絶よりも時間がかかってしまうのがデメリットです。

人によっては副作用も

人によっては副作用が出る場合もあります。
国内第Ⅲ相試験では、57.5%の人に副作用がみられ、主な副作用としては下腹部痛(30.0%)や嘔吐(20.8%)、重大な副作用としては子宮出血(0.8%)や感染症(頻度不明)などが報告されています。

経口中絶薬を使える病院が少ない

経口中絶薬の処方を行っている病院はまだまだ少なく、全国で34か所ほど。
今後増えていくと予想されていますが、なかなかアクセスしずらいのが現状です。

経口中絶薬メフィーゴパックはネット通販(個人輸入)で買える？

結論から言うと、メフィーゴパックを含め経口中絶薬はネット通販や個人輸入通販、オンライン処方で購入することはできません。

というのも、日本では人工妊娠中絶を行うことができるのは母体保護法指定医師のみと母体保護法で決められているため。

法整備が整っていなかった2004年以前は少量であれば経口中絶薬の個人輸入が認められていましたが、現在は禁止されています。

（参考）個人輸入を制限し、注意を喚起する経口妊娠中絶薬の商品名等
　　一般名：ミフェプリストン（Mifepristone)
　　販売名：
（ＥＵ）ミフェジン（Mifegyne）
（米国）ミフェプレックス（Mifeprex）
（中国）息隠（米非司酉同片）
（台湾）保諾（Apano）（平成20年５月追加）
開発時の名称である「ＲＵ４８６」とも呼ばれています。

引用元：個人輸入される経口妊娠中絶薬（いわゆる経口中絶薬）について

もし通販で販売されていたら…

もし販売されていたら偽物または詐欺である可能性が高いといえます。

また、母体保護法指定医が処方せず、正当に使用されなかった場合は堕胎罪という罪に問われることも。

リスクだらけなので、例えどんなに不安でも必ず医療機関を受診するようにしましょう。

避妊に失敗した場合はアフターピルを

メフィーゴパックは従来よりも体への負担が少ない人工妊娠中絶方法とはいえ、出血などのリスクや心身への負担も大きいものです。

そのため、普段からコンドーム使用するとともに、もしも避妊に失敗したかも…と思ったらなるべく早くアフターピル(緊急避妊薬)を服用しましょう。

アフターピルは近くのレディースクリニックや婦人科などで比較的手に入れやすいですし、最近は一部薬局でも購入できるようになっています。

また、アフターピルであれば個人輸入通販で購入することもできます。個人輸入の場合は届くまでに時間がかかりますので事前に購入しておくと、いざという時すぐに服用することができますよ。

世界中で使われる・アイピル

アイピルの有効成分レボノルゲストレルは避妊効果と安全性の高さから国際的にも標準的な緊急避妊薬として認められている成分です。

24時間以内の服用で99%、48時間以内で98%、72時間以内で97%と高い避妊効果が期待できます。

最大120時間まで・エラ

アイピルが72時間以内に服用する必要があるのに比べ、エラは120時間(5日)まで有効なアフターピルになっています。

エラは72時間以内に服用した場合の避妊率は99%、120時間以内でも98.9%と時間が経っても効果が低下しにくいのが特徴です。

日常的に避妊するなら低用量ピルも

経口中絶薬や緊急避妊薬は性行為後に服用するものですが、事前に避妊をしたいのであれば低用量ピルも有効です。

低用量ピルは有効成分が女性ホルモン様に作用することで、体からの女性ホルモン分泌が抑制され排卵抑制が起こります。これによって妊娠が防がれるとともに、ホルモンバランスが安定することで月経不順や月経困難症の緩和にも効果が期待できます。

低用量ピルも個人輸入であれば通販で購入可能です。

副作用が少ない・ヤーズ

ヤーズは第4世代超低用量ピルに分類され、副作用を抑えるため有効成分の含有量(ホルモン量)が効果が得られる最低限まで低用量化されている点が大きな特徴です。

有効成分ドロスピレノンとエチニルエストラジオールが排卵を抑制することで妊娠の成立を防ぎます。
また、子宮内膜の厚みも薄くなり生理時の出血量も減少、女性ホルモンバランスの変化量が少なくなるため生理痛(月経困難症)やPMS(月経前症候群)による症状の改善が期待できます。

「貼る」次世代避妊薬・エブラ避妊パッチ

最近では服用の必要がない、貼る避妊薬も登場しています。

メカニズムはピル(経口避妊薬)と同じですが、1週間に1度貼り替えるだけで避妊効果が期待できるという便利なものになっています。

経口中絶薬「メフィーゴパック」購入方法のまとめ

経口中絶薬メフィーゴパックは日本で承認され、少しずつ普及し始めています。
しかし、使用できるのは指定医師の指導のもとだけで入院の必要もあるため、個人輸入を始めネット通販では購入できません。

ただ、避妊に失敗してしまった時はアフターピル、日ごろから避妊をする場合は低用量ピルなど中絶薬を使う以前の対策方法もあります。

これらの方法でも100%妊娠を防げるわけではないですが、知っておいて損はないでしょう。

ラククルではアフターピルや低用量ピル、超低用量ピルを定番～最新薬まで取り揃えております。

もちろん100%正規品保証なので安心してご利用くださいね。

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投稿者：ラククル管理人

ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。