フォシーガは糖尿病・合併症改善にも体重(体脂肪)減少にも役立つ便利な薬…なのですが、ネットでは「副作用で死亡する」なんて噂もあるよう。
いくら体が良くなっても死亡するリスクがあるならとても使いたくはないものですが、実際そのリスクはどの程度あるものなのでしょうか?
そこで今回はフォシーガの服用にはどんなリスクがあるのか、実際の統計データに基づいて検証・解説してまいります。
フォシーガの効果・詳細
フォシーガ(forxiga)は選択的SGLT2阻害薬とも呼ばれる1型・2型糖尿病の治療薬です。
有効成分のダパグリフロジンには腎臓の近位尿細管での糖の再吸収を抑制し過剰な糖分を尿に排出する働きがあります。
この時1日60~100g(200~400kcal)程度の糖分を体外へ排出してくれることからダイエット(体重減少)としても活用されています。
フォシーガを飲んで死亡するリスクはあるのか
まず結論から言ってしまうと、フォシーガを飲んで死亡する可能性は0%とは言い切れないものの、過度な心配は不要と思われます。
薬による死亡例自体は製造元アストラゼネカの使用者35,000人に対する市販後調査でも以下の通り報告されています。
- 副作用が出たのが430例
- うち重篤なものが44例
- 死亡は4例
フォシーガの死亡率は0.01%
単純計算ではフォシーガを服用すると0.01%の確率で死亡することになります。
…が、ここで死亡事例の詳細を詳しく見てみると
死亡例 | 備考 |
---|---|
60代男性 | 腰椎滑り症、高コレステロール血症、骨粗鬆症、脂質異常症があり、もともと寝たきり。 |
50代男性 | 高血圧、脂質異常症、メタボリック症候群(体重99.4kg)、関節リウマチあり。 |
と、いずれも多くの合併症を併発しているか高齢者で実際は薬との因果関係が不明な方がほとんどなのがわかります。
ということで、一応0%とは言い切れないものの重めの糖尿病で合併症があったり高齢者の方でなければそこまで死亡リスクは懸念しなくても良いでしょう。
飲むだけで糖質を自動排出・フォシーガ
フォシーガ(forxiga)は世界最大の製薬会社としても知られるアストラゼネカ社が製造・販売する糖尿病治療薬です。
有効成分のダパグリフロジンには糖分を体外へ排出する効果があり飲むだけで糖質制限ダイエットができるとして痩せる(体重減少)目的で処方されることもあります。
ただし、感染症と脱水の副作用には要注意
重篤な副作用44例の方も同様でほぼ合併症が多かったり併用薬がたくさんあったり高齢者という状況ですが、かと言って全く何も副作用がない薬というわけでもありません。
特に以下の副作用は比較的健康な方でも普通に起こり得る危険な症状なのですが、日頃のケアでだいぶリスクは減らせるのでしっかり頭に入れておきましょう。
尿路感染症
フォシーガは服用により1日240~400kcal分もの糖質を尿から排出しますが、菌にとっては栄養たっぷりの尿なので雑菌が非常に繁殖しやすくなるのが弱点です。
(特に女性は)油断するとすぐに尿道炎や膀胱炎、カンジダといった感染症をすぐ引き起こしてしまうため、下着をこまめに替えて残尿などのないよう気をつけましょう。
カンジダの不快な症状に・KZクリーム
KZクリーム(KZ Cream)は水虫やカンジダ症などの原因となる真菌への殺菌作用があるケトコナゾールを配合したクリームです。
サッと塗るだけでカンジダの症状を緩和します。
高い効果が期待できながら刺激などの副作用は少ないのが特徴です。
脱水症状
フォシーガには利尿作用もあり尿量自体も1日400mlほど増えるのですが、これは言い換えれば毎日400ml水分が足りない状態になるとも言えます。
また、一方で糖質制限に近い状態になることで脂肪の分解が進みケトン体という物質が増えるのですが、この物質の血中濃度が高くなるとケトアドトーシスという重篤な副作用を引き起こします。
そのため、服用中は糖質が極端に少なくなりすぎないようしっかりコントロールしつつ水分補給もこまめに行うようにしましょう。
効率的に改善、併用でデメリットが補える薬
このようにフォシーガは糖質制限・カロリー制限状態になることで糖尿病の合併症リスクと体重をどちらも減らせる便利な薬ですが、弱点もあります。
それは体脂肪と内臓脂肪だけでなく筋肉まで減ってしまうことで欧米人を対象とした研究では概ね半年で1~2kgほど全身の筋肉量が落ちるとされています。
筋肉の減少を抑える薬・メトホルミン
しかし、これは同じ糖尿病薬のメトホルミンを服用することで筋肉減少を減らしつつさらに脂肪燃焼を促進できることがわかっています。
メトホルミンは血糖を減らす他にも非常に多彩な効果を持つ薬で
- 体重減少効果
糖の消費促進、糖の吸収抑制、食欲抑制、脂肪燃焼など - 心血管リスク低減
中性脂肪や悪玉(LDL)コレステロール値を下げる効果 - 抗がん作用
がん細胞の生成抑制や除去 - 腸内環境の改善
腸内フローラを変化させ酪酸産生を増加
健康な方が飲んでも健康寿命を伸ばす抗老化作用があるとしてアンチエイジング界隈でも注目を集める成分となっています。
近い将来は、腎機能悪くない人以外は今のスタチンやEPAのような立場になっているかもしれないですね。
実際使用者の感想を見てみると…
ただ60ぐらいまで落ちたら厳しくなりそうなので運動も併用していかねば、、、と思いつつ涼しい部屋でごろごろ🤣
ちろるさん、落とすところももう無いのに42キロ凄すぎる✨
痩せ薬、アンチエイジングと噂のメトホルミン
摂取から2週間 痩せた
皮下脂肪が減っていた。
ただし食事内容や運動の兼ね合いもあると思う。
実年齢32歳
体内年齢29歳
引き続き実験を続ける
今回紹介した医薬品一覧
フォシーガの危険な副作用のまとめ
フォシーガの服用によって死亡する確率は0%とは言い切れないものの、重めの糖尿病で合併症があったり高齢者の方でなければそこまで死亡リスクの心配はいりません。
ただし、1日240~400kcal分もの糖質を尿から排出するという作用上、尿路感染症や脱水症状には気を付けて使用したいですね。
また、メトホルミンはフォシーガとの相性も良く副作用リスクも少なく加えて安いと三拍子揃った便利な薬です。
このメトホルミンを上手く使うことで糖尿病はもちろん、心疾患リスク減少、体重減少など…幅広く生活習慣病を改善・予防が可能です。
薬には合う合わないもありますが、フォシーガを使う際には選択肢の1つとして覚えておいて損はないでしょう。
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投稿者:ラククル管理人
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