
フォシーガは糖尿病をはじめ生活習慣病の予防・改善役立つ便利な薬です。
しかし、この薬は皮膚障害のリスクがあるとの指摘もあり使用をためらわれる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フォシーガを服用すると実際どんなリスクがあるのかを詳しく解説してまいります。
フォシーガ使用で皮膚障害が起きる?
フォシーガは薬なので使用により副作用が起きることがありますが、実はその中の症状の1つに皮膚症状があります。
臨床試験結果によると発疹、かゆみ、じん麻疹などが0.1~5%(各1例程度)と低確率ながら起こるとのこと。
…なのですが、発売当初は最初の3ヶ月間の間だけで500例以上ものトラブルが起きてしまい
▽皮膚症状(薬疹、発疹、皮疹、紅斑など、500例以上、重症例:80例以上)
引用元:https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=49461
皮膚への影響が問題視されたので本当に服用しても大丈夫なものかどうか心配に思われる方も多いでしょう。
実際にSNSなどでも使った人の口コミを見てみると以下のような内容も見て取れたりもしますが、どんなリスクがあって対処法はあるものなのでしょうか?

ただし副作用のリスクは軽減できる
フォシーガで起こりがちな皮膚障害は最近の研究で「脱水が原因なのでは」と言われていて実は脱水対策で同時にリスク軽減できます。
その仕組みとしては以下の通りで…
- 脱水により汗が出ない
- 水分が皮膚の内側にたまる
- 水分が皮膚に漏れ出す
- 肌刺激になる
- かゆみや発疹などが起こる
発売時期がちょうど脱水が起きやすい春~夏だったため臨床試験ではほとんど報告がなかった皮膚障害の副作用が多く起きてしまったようですね。
実際、その後は医師側も薬の理解が深まり翌年以降は脱水・皮膚障害の副作用報告も激減していて2016年末の調査では
SGLT2 阻害薬による影響が懸念された皮膚障害に関連すると考えられる副作用の発現率は0.7%
引用元:http://www.pieronline.jp/content/article/0386-3603/45050/737
と臨床試験に近い結果が得られているのがわかります。
服用で糖質を自動的に排出・フォシーガ
フォシーガ(forxiga)は世界最大の製薬会社としても知られるアストラゼネカ社が製造・販売する糖尿病治療薬です。
有効成分のダパグリフロジンには糖分を体外へ排出する効果があるほか、体重減少目的でも処方されることがあります。
皮膚障害が起きた時の対処
脱水による皮膚障害は特に飲み始めの10日ほどで起こりやすく、うっ血や虫刺されのような見た目の斑点が広がります。
分布としては手や背中などパーツ単位に限られて全身には起こらないことが多いですが、発疹自体は他の重篤な副作用のサインでもあります。
脱水由来の発疹であれば特に薬を中止する必要もないとのことですが、上記の判別はあくまで目安なので念のため医師の治療は早めに受けるようにしましょう。
また、どこかしら体調や気分が優れない場合も無理して薬を飲まず服用自体もスキップしてしまって大丈夫です。
合わなければ他の薬への切り替えも
それでも、どうしても薬が合わない場合はジャディアンスなど他のSGLT2薬に切り替えを…と言いたいところですが、実は発疹はSGLT2全般に共通の副作用になります。
ジャディアンスやスーグラに切り替えても結局起こってしまう可能性はあるので、GLP1やDPP4、ビグアナイド系などその他の系統の糖尿病治療薬を選択肢とした方が良いでしょう。
また、肥満治療であればやや使い勝手には劣りますがゼニカルなども覚えておいて損はないかもしれません。
脂質の吸収を妨げる薬・ゼニカル
ゼニカルは肥満治療のために開発されたダイエットのための医薬品で、食べ物から摂取した脂質を便として排出してくれる効果があります。
日本人の平均的な食事であればその量はだいたい1日100~200kcalほどでラーメンや揚げ物など油もの直前の頓服であれば特に有効性が高まります。

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ゼニカル(xenical)はスイスのロシュ社が製造・販売している肥満治療・ダイエットのための医薬品です。
有効成分オルリスタットが脂肪分解酵素リパーゼのはたらきを阻害するため、食事による脂肪の吸収とカロリー摂取を抑制します。
安価なジェネリック・オベリット
オベリットは(obelit)はインタス・ファーマシューティカルズ社が製造・販売する肥満治療薬です。
ゼニカルと同じ有効成分を含むジェネリック薬のため、コストパフォーマンスに優れる点が大きな特徴です。
60mgの低用量タイプもあるので副作用が気になる方でも安心。
今回紹介した医薬品一覧
最後にもう一言だけ…
フォシーガは糖質を1日60~100g(200~400kcal)ほど排出できる便利な薬ですが、残念ながら人により体質に合わないこともります。
そしてこれはジャディアンスやスーグラなど他のSGLT2でも起きる可能性があるため、GLP1やDPP4、ビグアナイド系といった他の薬も選択肢としてご検討ください。