イフェクサーは海外でも良く使われるポピュラーな抗うつ薬ですが、日本ではやばい薬として噂が立っているようですね。
ネットの噂とはいえ内容が内容だけに、実際これを目にして服用を踏みとどまっている方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はイフェクサーの問題点について一体何が”やばい”のかを1つずつ検証・解説してまいります。
イフェクサーは”やばい薬”なのか?
この薬を知らない方がこのキーワードを見ると「そんなに危険な薬なの?」と戦々恐々されるかもしれませんね。
しかし、これは抗うつ薬・抗不安薬など全般に見られる現象で、実際に他の薬の検索結果を見てみると…
パキシル
セロクエル
サインバルタ
どの薬も似たような状態。イフェクサーだけが特別やばいというわけではないので、まずそこはご安心ください。
ただ、イフェクサーは英医学誌ランセットの有効性ランキングでも常に上位にいるだけあって強い薬には違いありません。なので、ここからはこの薬の服用にあたり特に注意すべき点について解説していきます。
イフェクサーの何が”やばい”のか
前の世代の三環系・四環系に比べると安全性はずいぶん改善してはいるものの、それでも抗うつ薬・抗不安薬は他の一般的な薬に比べると副作用や離脱、依存などの問題がどうしても強く現れがちです。
これは第4世代のイフェクサーも同様なので、副作用、離脱、減薬・断薬それぞれについてリスクを確認していきましょう。
①離脱症状
イフェクサーの悪い意味でやばいところと言えば、まず思いつくのはこの離脱症状でしょう。
曰く「幻覚&幻聴で死ぬ」「奈落の底」「病院搬送された」など1日抜いただけでも死ぬような思いをされる方も少なくないようです。
入眠障害的なものと、悪夢?と寝汗
入眠悪夢に関しては軽く死ぬかと思ったんだけど…w
頭痛眩暈悪寒で何も出来んな…
あとマジで頭の中でシャンシャン鳴ってる
これは薬で高まったセロトニンが飲み忘れなどで一気に低下してしまい体に以下のような不調をきたしてしまうものです。
- しびれ、耳鳴り、めまい、発汗、吐き気など
- 錯乱、攻撃性、軽躁、激越、不安、不眠など
- シャンビリ感など
SNSを見ていると「なんとなく」「思い立ったから」などの理由でいきなり薬を辞めて離脱に苦しむ方も多く見受けられるので、服用中の場合は必ず減薬を経た上で中止するようにしましょう。
②減薬・断薬
効果が強い分、減薬・断薬も時間をかけて行う必要があります。
特に症状が安定してきたからといってすぐ減薬しようとするのはNGで、早すぎると逆に症状が悪化してしまい治療が長引くことも珍しくありません。
焦る気持ちもわかりますが、タイミングは医師と相談しながらゆっくり減薬していきましょう。
初期投与量の37.5mgまで減量できれば、漸減法や隔日法といった方法で断薬を試みていきます。
- 漸減法
薬の量を数週間おきに3/4、1/2、1/4…と少しずつ減らしていく方法 - 隔日法
薬の服用を毎日から1日おき、2日おき…と少しずつ空けていく方法
③副作用
イフェクサーには、まず以下の(やばくない)一般的な副作用があります。
主な副作用は以下の通りです。
- めまい、眠気
- 不安感、緊張感
- 睡眠障害(不眠症)
- 視力変化
- 悪心、嘔吐、下痢
- 体重や食欲の変化
- 口渇、あくび
- 発汗増加
- 性欲減退、勃起障害、射精異常、絶頂不全
これは薬を飲み続けることで体が慣れて低減していくことも多いので、対処も基本的には様子見になることが多いです。
程度がキツかったりいつまでも続く場合は医師に相談した方が良いでしょうが、基本的に治療までは必要のない副作用です。
ただし、もし以下の症状が出る場合は中止・減薬・休薬のいずれかが必要になります。
アクチベーション症候群
特に服用の初期や増量時にアクチベーション症候群が起こることがあります。もし、
- 不安、焦燥、不眠
- 易刺激性、敵意、衝動性
といった症状が現れるようであれば医師に相談し減量や休薬といった処置を取りましょう。
賦活症候群
イフェクサーはセロトニンとノルアドレナリンの両方を高めてくれますが、これが逆にデメリットになることもあります。
ノルアドレナリンを増加させると中枢神経系が刺激されて躁転、不安、焦燥、自殺・自傷の精神症状を引き起こすことがあるので、もし異常な精神状態が見られる場合はただちに中止しましょう。
なお、イフェクサー服用による重篤な副作用は他にもあるので詳細は以下ページでもご確認ください。
でも、一番多かった”やばい”意見は…
ちなみに、SNS上で一番多かった”やばい”意見はというと…以外にも以下のような意見でした。
風邪症状の怠さだと思ってたけど処方された時になってた症状と一緒やん…どないしよ…明日と明明後日夜勤だから
ないとメンタルゴリ落ちしそう。
離脱や副作用など脅すような内容も多かったですが、実際は効果も優秀でNassa(第5世代の薬)との相性も良かったりと便利な薬であるのも事実なんですね。
アメリカの治療アルゴリズムでは(精神病性の特徴を伴わない場合の)うつ病治療の第一選択薬として推奨されていますし、もし他の薬が合っていない方は一度使ってみる価値はある薬と言えるでしょう。
【値下げ中】第4世代SNRI・イフェクサー
イフェクサーXR37.5mg/75mg/150mg(EFEXOR XR)
イフェクサーXRは、ファイザー社が製造・販売する第4世代SNRIの抗うつ薬です。
有効成分のベンラファキシンにはセロトニンとノルアドレナリンの両方に作用するため抗うつ・抗不安両方の効果が得られる点が特徴です。
コスパの良いジェネリック薬も
最後にもう一言だけ…
イフェクサーは飲まないに越したことはないですが、とはいえ精神的な病気に悩む方にとってなくてはならない薬であるのも事実です。
離脱や依存性の問題があるので怖いイメージがフォーカスされがちですが、もし今使っている薬が合っていないようであれば選択肢の1つとして考えてみても良いかもしれませんね。
Author
投稿者:ラククル管理人
ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。