【アモバンの苦み対策】消すことはできずとも〇〇〇酸で緩和可能と明らかに

【アモバンの苦み対策】消すことはできずとも〇〇〇酸で緩和可能と明らかに

アモバンと言えば非ベンゾ系で依存性の心配も少ない便利な睡眠薬ですが、唯一の欠点とも言うべきは独特の苦味です。

この苦味は唾液から分泌されてきて薬の効果が切れるまで続くので「苦すぎて我慢できない」とお困りの方も多いようですね。

でも、実は2019年に発表された最新の研究結果で家にある身近な製品で苦味を緩和できることが判明しているってご存じでしたか?

アモバンの苦味はどうして起こるのか?

アモバンは、服用すると副作用で独特の苦味が起きることがあります。なぜこの苦味が発生するのか、実は詳しいことはわかっていないのですが、

  • 体内に吸収後、有効成分が唾液腺から再分泌されている
  • 有効成分と代謝物が入り混じって独特の苦味が発生している

と言われています。

この苦味の度合いは体質によって個人差があり全然何も感じない方もいれば「我慢できないレベルでキツい」方もいたりと大きな振れ幅があります。

小夜(さよ)夜になると浮上します@strlght_seed
アモバン、口の中苦すぎ。
とてもじゃないけど、味がついていない水が飲めない
午前0:03 · 2020年7月7日
陳皮@Chimpi_pi
アモバン、苦くないけどなぁ?
午前10:29 · 2021年1月7日

これは体質により異なるもので、どのくらい苦味が出るのかは実際飲んでみないとわかりません。

この苦味はアモバンの代名詞とも言うべき存在になっていますが、実は添付文書によると発現度合いは5%ほどとなっていて、一応まれな部類の副作用ではあります。

ただ、ひとたび出れば薬の効果が切れるまで苦味が続くので、耐えきれずやめてしまう人も珍しくないんですね。

苦味を改善・緩和する方法

アモバンの苦味は有効成分のゾピクロンによって引き起こされているため、残念ながら薬を飲む以上は完全に苦味を解消することはできません

しかし、この苦味をある程度改善する方法はあるため、ここからはその方法をいくつか紹介していきます。

①飲み方

アモバンは表面がコーティングされているので、割ったり噛んだりしない限りは飲むときに苦味を感じる可能性は低いです。

ただし、すぐに飲まないとコーティングが溶け出して苦味が溶け出してくるので

とよぴぃ@病理医,きのこ・粒あん・猫派 (ㅅ´ ˘ `)@DrToyochan
薬(特に散剤)は、まず一口水を含み、飲み込む準備がOKな状態にしておき、上を向いて薬を一気に飲み込み、その後でさらに水を一口飲む、という飲み方が正しい。と、昔薬剤師だった親父に教わりました。
しかし、アモバン(苦っ)程度の薬でも散薬にされているのは、嚥下障害のある方なんですよね〜。
午後11:45 · 2019年2月6日

の飲み方が不快な味も感じにくくておすすめです。

もし、飲み始めで不慣れな方や手が動かしにくかったりする方は追加でオブラートを使っても良いでしょう

②服用後の苦味

主にみなさんが気になっているのは、こちらの副作用でしょう。

実はこれは最近の研究でクエン酸により苦味がある程度抑制できることが明らかになっています。

これは日本の武庫川女子大学の小島博士が発表した論文によるもので、水、麦茶、スポーツドリンク、乳酸菌飲料、オレンジジュース、シロップで苦味の度合いを実験したところ

アモバンの苦味をクエン酸で緩和

※ZOP錠:アモバン

※ESZ錠:ルネスタ

ZOP錠およびESZ錠に5種の飲料を混合し、懸濁した試料について味覚センサ測定とヒト官能試験を行い、スポーツ飲料、乳酸菌飲料およびオレンジジュースが両薬物の苦味を抑制することを明らかにした。

これらのジュースを毎日夜寝る前に飲み続けるのは虫歯や糖尿病の観点からあまり現実的ではないですが、キーとなる成分はクエン酸なので、例えばクエン酸タブレットなどで代用できればグッと利便性も高まります。

(※調べたところ日本のクエン酸入り飲料で砂糖が入っていない商品は見受けられませんでした。)

もし、アモバンやルネスタの苦味に悩んでいる方は一度試してみる価値はありそうですね。

③用量を減らす

この苦味は有効成分によるもので、薬の量が増えれば増えるほど苦味も比例して強くなるので減薬が可能であれば減らすことで苦味も軽減することができます。

もちろん、用量を減らすことが簡単でないのは重々承知していますが、一応選択肢の1つとして覚えておいても損はないかと思います。

逆にやってはいけない方法

ただし、クエン酸タブレットはOKでもそれ以外の飲食物(特にガムやアメなど)は逆に苦味を増幅してしまうためおすすめではありません。

薬の有効成分が唾液に混じって苦味が生じているわけなので、より唾液を分泌するような行動は苦味を増すのでNGということですね。

どうしても改善されない場合は…

もし、これらの方法を用いても苦味が改善・緩和されない場合は最終的には代わりの睡眠薬を使うという選択肢になるでしょう。

代替薬① マイスリー(ゾルデピム)

アモバンを飲んでいる人が次に考える第一候補と言えばルネスタだと思いますが、ルネスタもどのみち苦味があります。

そのため、同じ非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬・マイスリーであれば完全に苦味もないのでおすすめです。

マイスリーも同じ超短時間型の睡眠薬なので比較的乗り換えやすいのではないでしょうか。

医薬品名ピーク時半減期
ルネスタ60分5時間
アモバン70分4時間
マイスリー50分2時間

ただし、超短時間型の中でもアモバンに比べてさらに効果時間が短いので、入眠障害に対して特に有効なのに対して中途覚醒への効果は期待薄です。

また、マイスリーはネット通販(個人輸入)での購入が法律的に不可なため、それがデメリットになる方も多いでしょう。

代替薬② ソナタ(ザレプロン)

そのため、ネット通販(個人輸入)で薬を購入したい方ならまずソナタ(ザレプロン)が効果も近くてオススメです。

こちらはZ薬と呼ばれる非ベンゾジアゼピン系の薬ですが、こちらは服用後5~15分ほどで効果が現れ始めて半減期も1~1.5時間とマイスリー以上に作用時間が短いのでご注意ください。

完全に入眠障害の方向けの薬という感じですね。

ルネスタに代わるZ薬・ハイプロン

ハイプロン10mg(hyplon)ソナタジェネリック

ハイプロンは、コンサーン・ファーマ社が製造・販売している超短時間型の非ベンゾジアゼピン系睡眠薬です。

ソナタと同じ有効成分ザレプロンを同量含むため、安価ながらも高い効果が期待できます。

当サイトでは100錠3,280円~と格安価格にてご用意しております。

代替薬③ セロクエル(クエチアピン)

また、あまり知られていませんが統合失調症治療薬のセロクエルという薬も睡眠作用があるため代用として使うことができます。

セロクエルはマルチな役割をもつ便利な薬として知られていますが、睡眠薬として使用した場合はピーク時80分で半減期3.5時間とルネスタに近い作用時間をもち超短時間型の睡眠薬のような役割を果たしてくれます。

入眠・熟睡感不足に効く・セロクエル

セロクエル25mg/100mg/200mg/300mg(seroquel)

セロクエルは、イギリス/スウェーデンのアストラゼネカ社が製造・販売する統合失調症の治療薬です。

有効成分のクエチアピンは幅広い効果をもち双極性障害(躁・うつ)、うつ病、不眠、不安など多くの症状を緩和できる点が特徴です。

最後にもう一言だけ…

アモバンは飲み続ける以上、どうしても苦味の副作用が避けて通れない部分があります。

しかし、幸い世の中には睡眠薬は星の数ほどありますので、古い薬のアモバンにこだわることなく、ぜひ自分にあう薬を探してみて欲しいですね。

ルネスタからソナタまで