プロペシア(フィンペシア)は2錠飲みで何倍の効果になる?臨床試験で効果検証

プロペシア(フィンペシア)は2錠飲みで何倍の効果になる?臨床試験で効果検証

AGA治療は意外と改善に時間がかかりがちで、薬を飲んでいてもなかなか効果は実感しにくいものです。

すると中には「薬を2倍に増やせば良いのでは?」と考える方も多いようで特にネット上では調べられているみたいですね。

しかし、プロペシアを2錠飲んだら効果も本当に2倍になるものなんでしょうか…?

2錠飲むのは意味があるのか…?

結論から言うと、プロペシア(フィナステリド)を2錠以上飲むのは「効果はあるけれども意味はない」です。

といっても、これだけでは何を言っているのかわからないと思うので順を追って説明していきましょう。

実は効果はある

実はプロペシアは2錠3錠と増やして飲むことで発毛・脱毛阻害効果が上がると研究結果から明らかになっています。

実際AGAクリニックでも効果がないときに2~3mgまで増やして処方されることもありますし、全く意味がないわけではないんですね。

臨床試験の結果を見てみると…

0.2mg/日以上の用量ではすべての結果で有効性が実証され、中でも1.0mgと5mgは低用量より優れた有効性を示した

一方で、0.01mgの用量の有効性はプラセボと同じだった。

0.2mgより1mg、1mgより5mgの方が発毛効果が優れていると言うわけです。

プロペシアの1日の上限用量は10mgなので、ともすると「10倍までなら増やしても発毛効果がある」と思ってしまいがちなのですが…実はそうではないんです

でも、意味はない

確かにプロペシアは高用量の方が効果は高くはあるのですが…その違いは極小でほぼ誤差レベルなんです。

以下の画像は「左が頭皮のDHT濃度減少率」、「右が血中のDHT濃度減少率」をそれぞれ表しているのですが…

(※DHTは脱毛の原因ホルモンのことです)

プロペシア0.2mg/1.0mg/5.0mgの効果の違い

見て分かる通り減少効果は0.2mgの時点でほぼ打ち止めで、1mgと5mgに至っては全然差がないのがわかりますね。

そもそも1mg錠を飲んでいるのも、たまたま

  • 0.2mgと1mgで価格がほとんど変わらないから
  • 1mg(0.2mgの5倍)まで増やしても副作用リスクが少ないから
  • 1mgの方が0.2mgより一応少しだけでも効果は高いから

という消極的な理由で飲んでいるだけであって、実はプロペシアは0.2mgでも十分な効果を得られる薬なんです。

なので、「(多少の)効果はあるけど(あえて)2錠飲む(ほどでは)ない」のです。

たった数%の効果UPのために副作用リスクと出費を何倍~何十倍にも引き上げる理由はあまりないですからね…。

2錠飲んでも意味がない医薬品

プロペシア、フィナクス、フィンペシア、フィンカー、エフペシア、プロペストライド、フィンサバ、フィナックス、フィナスト、プロスカー、フィナロ、フィナクス、ハリフィン、フィライド、プロスカルピン、フェネレッド、プロスチルプ

ただし、例外的に効果がある場合もある

しかし「今までどんな治療を試しても発毛しなかった」という方では稀に例外的な組み合わせで効果が出た報告があるのも事実です。

具体的には以下のような通常では処方しないような組み合わせです。

  • あえてプロペシアの量を増やす
  • あえて似た薬のプロペシア+ザガーロを併用
プロペシア+ザガーロ服用

プロペシアとザガーロの併用結果

なので、もし標準的な治療を受けても全く改善が見られなかったときには、あえてこのような組み合わせにチャレンジしてみる価値もあるのかもしれませんね。

国内入手困難な薬も取揃え

プロペシアの効果を勘違いしてはいませんか?

そもそも、なぜ1mgなのか

製薬会社も適当に薬のラインナップを増やしているわけではなく、用量設定試験の結果を経て定量的に効果が出るものだけを発売しているものです。

プロペシアも発売前に様々な研究や実験が行われた上での1日1mgと考えれば何錠も飲んだところで効果はそこまで増えないというのもおわかりいただけるでしょう。

そもそも、発毛させる薬ではない

また、そもそもプロペシアは「脱毛を防ぐ薬」であって「発毛を促進する薬」ではありません。

これはMSDが公開しているデータからも明らかで「減ることはないが増えるわけではない」のがわかると思います。

プロペシア錠 臨床成績<国内データ (3年)>
https://www.msdconnect.jp/products/propecia/medical_3y.xhtml

つまり、髪の毛を増やすためにはプロペシアに加えて別の施策が必要ということなんです。

では、髪の毛を増やすためには?

ということで、結論から言うと髪の毛の本数を増やすためには

  1. 脱毛を防ぐ薬・プロペシア
  2. 発毛を促す薬・ミノキシジル

組み合わせが鉄板となります。

①プロペシア系の薬

脱毛を防ぐ定番の発毛薬・プロペシア

プロペシア(propecia) 1mg

プロペシア(propecia)は、アメリカのMSD社が製造・販売している男性専用のAGA治療薬です。

有効成分フィナステリドが脱毛作用をもつDHTの発生を抑制するため、男性特有の脱毛を防ぐことができます。

単体でも発毛効果が見込めますが、ミノキシジルとの併用によってさらに高い発毛効果をもたらします。

格安のプロペシアジェネリック・フィンペシア

フィンペシア(finpecia) 1mg

フィンペシア(finpecia)は、シプラ社が製造・販売している男性専用のAGA治療薬です。

先発薬のプロペシアと同じ有効成分フィナステリドによりDHTの発生を抑制し、男性特有の脱毛を防ぐ効果があります。

単体でも発毛が見込めますが、ミノキシジルとの併用でさらに高い効果をもたらします。

②ミノキシジル系の薬

有効成分はリアップX5の2倍・ヘアフォーユー

ヘアフォーユー(HAIR4U)10%60ml

ヘアフォーユー(HAIR4U)は、グレンマーク・ファーマシューティカルズ社が製造・販売しているスプレータイプのミノキシジル薬です。

国内最強「リアップX5」のさらに2倍の有効成分を含むため、さらに強く毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化、男性の毛髪を発毛する効果があります。

単体でも発毛効果が見込めますが、プロペシア(シルデナフィル)との併用でさらなる発毛効果をもたらします。

コスパ最強のミノキ10%スプレー・ツゲイン

ツゲイン2%/5%/10% 60ml(tugain)ロゲインジェネリック

ツゲイン(tugain)は、シプラ社が製造・販売しているスプレータイプのミノキシジル薬です。

10%という高い有効成分で毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化する作用に加え、安価なためコストパフォーマンスにも優れています。

あえて人柱になる必要はない

ガン治療のように改善しない焦りからつい変わった手法に手を出してしまいがちですが、敢えて自分がその人柱になる必要もないですよね。

なので、まずはプロペシア+ミノキシジルで3年。変わった治療法はそれでもダメだったときの選択肢として、そのとき初めて挑戦すれば良いのではないでしょうか。