クレストールと言えば飲むだけで血中の脂肪が大幅減少する日本でもおなじみの脂質異常症の治療薬ですね。
そんなクレストール、最近ではネットで「飲むと痩せる」なんて噂も流れるようですが果たして本当なのでしょうか?
ということで、今回は皆さん気になっているクレストールのダイエット効果について細かく解説してまいります。
クレストールで痩せる説は本当か?
まず結論から言ってしまうと、残念ながらクレストール(ロスバスタチン)を飲むだけで痩せることはありません。
クレストールがコレステロールと中性脂肪どちらの脂肪を減らす効果も持ち合わせているのは確かですが…
- コレステロール
悪玉のLDLコレステロールが多いと血管壁に蓄積して動脈硬化を引き起こしてしまう。
悪者にされがちですが実はビタミンDの合成や各種ホルモンなどの生成にも欠かせない成分。 - 中性脂肪
皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられるタイプの脂質。
摂取カロリーのうち消費されなかった”あまり”が肝臓に送られて合成される。
この薬はあくまで血中の脂質に対して効く薬なので、蓄えられた体脂肪に対して有効性を発揮してくれるわけではないんですね。
血液中の脂肪分を減らしてくれる薬ということでダイエットを連想される方も多いようなのですが、残念ながら血中脂質と体脂肪は全く別物なので連動して体脂肪が減ることはありません。
ちなみにこれはクレストール(ロスバスタチン)だけに限らず、リピトール(アトルバスタチン)やリバロ(ピタバスタチン)など○○スタチン系は軒並み同様です。
健康な方がクレストールを飲むと…
ちなみに、クレストールは健康な方でも飲むだけで悪玉コレステロール値が下がるので「悪玉コレステロールが減って体に良さそう」と思われる方もいるかもしれませんが、これも大きな誤りです。
なぜなら悪玉(LDL)コレステロールは名前こそ体に悪そうなものの実際体の中では
- すべての細胞の細胞壁を作る原材料
- 脳で使用している栄養を届ける役割
- ホルモンやビタミンの生成に関与
といったかなり重要な役割を担っているため。
なので数値が悪化しているわけでもないのに減らしすぎてしまうと、逆に脳のパフォーマンスを下げたり体にも悪影響を及ぼす可能性が出てきてしまいます。
健康な時に「痩せそうだから」と服用するのは控えた方が良いでしょう。
(※正確には動脈硬化に関わっているのは「酸化した悪玉コレステロール」で「悪玉コレステロール」だけを悪者扱いするのはややお門違いという側面も)
加えて副作用の影響も…
また、クレストールは筋肉が溶ける横紋筋融解症など、ごく稀にではありますが重篤な症状を引き起こすこともあります。
健康な方が飲んでも「痩せないどころか副作用リスクを抱えるだけ」なので、ダイエット目的でこの薬を使う意味が本当にないのが良くわかりますね。
痩せる薬は普通に他の選択肢がある
残念ながらクレストールの服用により痩せることはありませんが、そもそも体重は他の薬で落とすことが可能です。
というのも実は世にはすでに医学的に効果のある痩せる薬が存在していて、その選択肢もかなり豊富にあるため。
ここからは選択肢の一つとしてその候補を紹介してまいります。
飲むだけで糖質を自動排出・フォシーガ
フォシーガはもともと糖尿病治療薬なのですが、普通の人が服用しても1日60~100gの糖質(240~400kcal)を尿から排出する効果がありダイエット薬としても処方されることがあります。
カロリーを大幅にカットできるのが大きなメリットで、炭水化物摂取量多めの方や甘いものがやめられない方と相性の良い薬と言えるでしょう。
フォシーガ効果か!
特別、運動もしてないです
フォシーガはSGLT-2阻害薬で24時間あたり5mg/日で約64g、10mg/日では約68gの尿糖排泄します
1日約200キロカロリーダイエットできます
僕は3ヶ月飲んで172センチ64キロから61キロになりました。
どうしても甘いものを辞められない人にオススメです
服用で糖質制限のような効果・フォシーガ
フォシーガは世界最大の製薬会社としても知られるアストラゼネカ社が製造・販売する糖尿病治療薬です。
有効成分のダパグリフロジンには糖分を体外へ排出する効果があり、飲むだけでできる糖質制限ダイエットとしてダイエット(体重減少)目的で処方されることもあります。
脂質の吸収を妨げる薬・ゼニカル
一方、こちらのゼニカルは肥満治療のために開発されたダイエットのための医薬品で、食べ物から摂取した脂質を便として排出してくれる効果があります。
効果は日本人の一般的な食事内容でも大体1日100~200kcalほどのカットが可能で、ラーメンや揚げ物など油ものの摂取量が多かったり食べすぎを”なかったことにしたい日”にも使用できます。
日本人は脂質の摂取量が元々少ないので欧米人ほどの効果は期待できないもののダイエット薬の中では特にコスパが高いのも特徴です。
3日で2キロ痩せた😂🤟
その脂質をなかったことに・ゼニカル
ゼニカルはスイスのロシュ社が製造・販売している肥満治療・ダイエットのための医薬品です。
有効成分オルリスタットが脂肪分解酵素リパーゼのはたらきを阻害するため、食事による脂肪の吸収とカロリー摂取を抑制します。
コスパに優れるジェネリック・オベリット
オベリットはインタス・ファーマシューティカルズ社が製造・販売する肥満治療薬です。
ゼニカルと同じ有効成分を含むジェネリック薬で、コストパフォーマンスに優れる点が大きな特徴です。
60mgの低用量タイプから利用できるため、初めて使用する方や副作用が気になる方でも扱いやすくなっています。
脂肪の燃焼を促進する・メトホルミン
メトホルミンもフォシーガ同様に糖尿病の治療目的で開発された薬ですが、近年はダイエットやアンチエイジング目的でも有効性があると注目を集める薬なので名前を聞いたことがある方も多いかもしれませんね。
非常に多彩な効果を持つのが特徴でざっと挙げただけで以下の通り。
- 体重減少効果
糖の消費促進、糖の吸収抑制、食欲抑制、脂肪燃焼など - 心血管リスク低減
中性脂肪や悪玉(LDL)コレステロール値を下げる効果 - 抗がん作用
がん細胞の生成抑制や除去 - 腸内環境の改善
腸内フローラを変化させ酪酸産生を増加
こと体重減少に限って言えば脂肪燃焼の促進効果が他のダイエット法との相性が良く、組み合わせて使うことで効率的に脂肪を減らすことが可能です。
ただし、相乗効果が得やすいという話で単体で服用しても体重減少効果は軽微なのでご注意ください。
57.3の27.5ですううう
メトホルミンが食べすぎた日も効いてるせいか増えてはない〜!🎃🍁🍄
毎朝ウォーキング最近続いてるから並行して少しは痩せたというか、筋肉がつきやすくなったような????
体脂肪率が減る一方❗
ただ60ぐらいまで落ちたら厳しくなりそうなので運動も併用していかねば、、、と思いつつ涼しい部屋でごろごろ🤣
ちろるさん、落とすところももう無いのに42キロ凄すぎる✨
体脂肪率、ギリギリ標準だって。
いや、この腹肉はどう考えても標準じゃないんだが
クレストールのダイエット効果のまとめ
このように、世の中にはすでに多くのダイエット薬が存在しているので痩せるためだけにクレストールを使う必要は特にありません。
とはいえ、上記は誰にでも効くわけではなく体質により効果の出方も人それぞれなので自分のライフスタイルに合った薬をぜひ探してみてください。
また、薬はその他にも種類があり全部は紹介しきれていない部分もあるため、興味がありましたらぜひ以下もご覧ください。
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投稿者:ラククル管理人
ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。