イミキアッドクリーム5%(Imiquad Cream) ベセルナクリームジェネリック

イミキアッドクリームとは

医薬品名

イミキアッドクリーム(Imiquad Cream)

メーカー

グレンマーク(Glenmark)

有効成分

イミキモド(Imiquimod)

効果・効能

尖圭コンジローマ/日光角化症

剤形

クリーム(Cream)

イミキアッドクリームは主にウイルスによる性感染症である尖圭コンジローマの治療に用いられる医薬品です。

有効成分のイミキモドは、ウイルスに対する免疫力を高め、ウイルスの増殖を抑える作用があり、患部に直接塗布することで尖圭コンジローマ特有のイボを改善・消失させる効果が期待できまます。

週3回の塗布を16週間続けた臨床試験では、尖圭コンジローマ患者の96.4%に病変部の改善が見られ、63.6%に病変部位の完全消失がみられました。

イミキアッドクリームの先発薬ベセルナクリームは日本でも尖圭コンジローマ治療として一般的に処方される薬で、レーザーや電気メスなどの治療法とは異なり痛みを伴わず治療後も傷跡が残らないのが特徴です。

また、イミキアッドクリームは尖圭コンジローマの他に日光角化症にも効果を発揮します。

製造元のグレンマーク社は、インドのムンバイに本拠地を置きインド国内ではトップ5に入る大手製薬会社です。 アメリカ(FDA)やイギリス(MHRA)などの医薬品管理機関からの承認を受け製造を行っているため製品の品質は非常に高いと言えるでしょう。

効果・効能

イミキアッドクリームは尖圭コンジローマ、日光角化症の治療に用いられる医薬品です。

有効成分のイミキモドには原因となるウイルスの増殖を抑え、患部の免疫力を高める作用があり徐々にイボを消失させたり症状を改善させる効果が期待できます。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは主に性行為によってウイルス(HPV)に感染することで性器や肛門周りに疣贅(ゆうぜい)と呼ばれるイボが陰部や肛門に形成される性感染症です。
性行為を行うと60～80%の確率で感染しますが発症するケースはごくわずかで、潜伏期間は3週間～最大8か月と他の性感染症と比べて発覚しにくいのが特徴です。

イミキアッドクリームの有効成分イミキモドは免疫反応に関与するIFN-αの産生を促進することで尖圭コンジローマの原因ヒトパピローマウイルスの増殖を抑えるとともに、サイトカインと呼ばれるタンパク質を介して細胞性免疫応答を賦活化し、ヒトパピローマウイルス感染細胞を阻害します。
これによって、尖圭コンジローマによるイボを改善・消失させる効果が期待できます。

日光角化症(顔面または禿頭部に限る)

日光角化症は長期的な紫外線ダメージの蓄積によって生じる皮膚症状です。60歳以上にみられることが多く、1～2cmの大きさで表面がカサカサした紅いシミができるのが特徴です。

イミキアッドクリームを塗布することで紫外線によって損傷したDNA細胞の増殖を抑え、皮膚の免疫力を高める効果があるとされています。

飲み方・使い方

イミキアッドクリームは週3回、患部にクリームを薄くのばしすりこ込んでください。ただし、尿道、膣内、子宮頸部、直腸および肛門内には使用しないでください。

また、週3回のうち連続で塗布することは避け月・水・金など間を空けて使用するようにしてください。

イミキアッドクリームを塗布した後は手指を石鹸でよく洗ってください。

重度の皮膚症状を引き起こす場合があるため、塗布した部分を絆創膏やテープで密封しないでください。

薬は常温での保管が可能ですが、なるべく湿気や熱、日光を避けてください。
また、誤飲を避けるため子供やペットがいる場合には保管場所に細心の注意を払ってください。

副作用

イミキアッドクリームは使用により副作用を引き起こす場合があります。

以下は一般的な副作用ですが、程度が重い場合は医師にご相談ください。

ただし、以下の副作用があらわれた場合はただちに使用を中止し、医師の診察を受けてください。

また、炎症反応の前症状または炎症反応と平行してインフルエンザに似た症状があらわれる場合があります。その場合は医師の診察を受けてください。

相互作用

イミキアッドクリームが他の薬剤と相互作用を引き起こす可能性は低いです。

ただし、イミキアッドクリームとの相互作用を引き起こす可能性は、その他にも処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多くの成分が挙げられますのでご注意ください。

禁忌・注意点

イミキアッドクリームに含まれる成分にアレルギーがある場合は使用しないでください。

また、以下に該当する場合は事前に医師に安全性をご確認の上使用してください。

イミキアッドクリーム以外の薬剤使用後または外科的治療後、炎症がある場合は完全に回復するまではイミキアッドクリームを使用しないでください。炎症が悪化するおそれがあります。

イミキアッドクリームを塗布した部位やその周辺に色素沈着または色素脱失があらわれる場合があります。

イミキアッドクリームを塗った部位が光線にさらされると光線過敏反応が起こる場合があります。

日光角化症に対してイミキアッドクリームを使用すると、使用前にはなかった潜在性の日光角化症病変が治療部位で顕在化する場合があります。

尖圭コンジローマに対してイミキアッドクリームを使用する場合、塗布した状態での性行為は避けてください。相手に付着した場合皮膚障害を引き起こす可能性があります。