最近使っている人が増加しているED(勃起不全)治療薬バイアグラですが、なぜか「心臓に負担がかかる」というイメージがあるようですね。
実際はバイアグラが直接心臓に負担をかけるということはないのですが、元々リスクが高い方が使ったり危険な飲み方をすると最悪死に至る可能性もあります。
今回は、バイアグラが心臓に悪いと言われる理由や、危険を回避するための方法について徹底解説します。
誤解していたという方や、これからバイアグラを使いたいと思っている方もぜひ参考にしてください!
なぜ?バイアグラは「心臓に負担」というイメージ
ネットを見てもバイアグラは心臓に負担がかかる、危ないというイメージを持っている方が多いようです。
実際、バイアグラの添付文書では「死亡例を含む心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告されている」と記載があったり、1998年には日本で性行為中に死亡した男性がバイアグラを飲んでいたというニュースがありました。
また、芸人の江頭2:50さんのバイアグラ5錠一気飲みで卒倒といったエピソードが有名になったことから、バイアグラは心臓に悪いというイメージがついているようです。
ただ、この例には裏があり…
添付文書での死亡例の報告
確かに添付文書で「死亡例を含む心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告されている」と記載がある通り、1998年3月下旬市販開始~7月までの間にバイアグラ処方後の死亡例が123件報告されています。
原因が不確実であったりバイアグラが直後の原因と判断できないものを除いた69件のうち46件が心筋梗塞や心肺停止など心臓への影響によるものとされています。
ただし、この69件中74%にあたる51件がもともと冠状動脈疾患の危険因子(高血圧、高コレステロール血症、喫煙、糖尿病、肥満、心疾患の既往歴)を1つ以上有していたことが分かっています。
性行為中に死亡した男性がバイアグラを飲んでいた
1998年には日本でバイアグラ1錠を服用した後に性行為を行った60代の男性が死亡したという事例があったものの、実は男性は高血圧、糖尿病、不整脈の治療中でニトログリセリン貼付剤を使用していました。
このニトログリセリンはバイアグラ同様に血管を拡張し血流を促進する作用があり、併用すると血圧が下がりすぎてしまう恐れがあるため併用禁止に指定されています。
江頭2:50さんがバイアグラ服用直後に卒倒
江頭さんがバイアグラをアルコールで5錠飲みして卒倒したことは一時話題になったのでご存じの方も多いと思います。
1錠50㎎が一般的なので5倍ということは250㎎を一気に飲んでしまったということ。しかもお酒で服用したようなので過剰摂取+アルコールとの併用で完全に服用の仕方に問題があります。
バイアグラは心臓に悪いは嘘
なんとなく危険なイメージがついてしまったバイアグラですが、直接的な心臓への負担はなく「バイアグラ=心臓に悪い」というのは間違いです。
さきほどご紹介した死亡ケースでは、心血管系リスクが高いにもかかわらず服用してしまったり、ニトログリセリンなどの併用禁止薬を服用中にバイアグラを使ってしまったことが原因になっています。
また、江頭さんのケースに関しては卒倒してしまったのは通常の5倍量をお酒と一緒に服用したことが原因と考えられます。
普通の人であればバイアグラを飲んだ途端心臓に悪影響があるわけではないのでご安心ください。
むしろ心臓発作リスクを減らす可能性も
バイアグラは最初からED(勃起不全)治療薬として開発されたのではなく、元々は心臓の筋肉へ供給される酸素が不足することで起こる狭心症の治療薬として研究・開発されていた薬です。
アメリカのハンティントン医学研究所(HMRI)の研究では、バイアグラなどのホスホジエステラーゼ5型阻害剤を服用した男性は、服用していない男性に比べ全体的な死亡可能性が25%低い上、心血管疾患で死亡する可能性が39%低く、心臓発作や脳卒中などを起こす可能性も13%低かったと報告されています。
バイアグラ(viagra) 50mg/100mg
バイアグラは言わずと知れたED治療薬で、有効成分のシルデナフィルが勃起を妨げるPDE-5という酵素をブロックすることで陰茎への血流を増加させ勃起を促進する効果が期待できます。
強力な勃起力が特徴で日本でもトップレベルの人気を誇ります。
ただし心臓に負担がかかりやすい人・行動には注意
用法・用量を守って服用する分にはバイアグラは便利な薬ですが、中にはバイアグラを飲んではいけない人や注意が必要な行動もあります。
バイアグラを飲んではいけない人
狭心症の予防や発作の時に使われる硝酸剤やニトログリセリンなどの一酸化窒素(NO)供与剤はバイアグラとの併用は禁止されています。
その他にも、以下に該当する場合はバイアグラを飲んではいけません。
- バイアグラの成分にアレルギーがある
- 硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなど)を服用している
- 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる場合
- 重度の肝機能障害
- 低血圧または治療による管理がなされていない高血圧
- 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある
- 網膜色素変性症
- アミオダロン塩酸塩(経口剤)を服用している
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)を服用している
バイアグラ錠添付文書より作成
過剰摂取はNG
バイアグラは25㎎から服用を開始してもし効果がなければ50㎎→100㎎と増量していくのが基本です。
気合を入れようといきなり高用量を飲んでしまうと思わぬ副作用でセックスどころではなくなってしまいますので注意してください。
また、1錠飲んで効果がなかったとしても追加服用はしてはいけません。
再度服用するのであれば必ず24時間以上開けてから服用するようにしてください。
性行為自体にもリスクが
そもそも性行為自体、身体や心臓に負担がかかる行為です。
性行為で消費するカロリーは男性の場合96.36kcalで約14分ジョギングするのと同じ運動量になります。
特に、いつもと違う相手や場所でテンションが上がっていたり、刺激が強かったりするとバイアグラの有無にかかわらず心臓への負担が増加しますので注意が必要です。
バイアグラより副作用の少ないED治療薬もある
バイアグラは世界で最初のED治療薬で知名度も一番高いのですが、ED治療薬自体はその後も様々なタイプが開発されていて、副作用も徐々に軽減されてきています。
第2世代ED薬・レビトラ
レビトラはドイツのバイエル製薬が製造・販売する第2世代ED薬で服用から約15分の即効性が大きな特徴です。
また、バイアグラに比べ副作用のリスクや食事の影響が少なく利便性が高くなっています。
バリフ20mg(valif)レビトラジェネリック
バリフはインドのアジャンタ・ファーマ社が製造・販売するレビトラのジェネリック医薬品です。
先発薬のレビトラと同等の効果が期待できながら価格は約1/10と非常に低価格になっています。
レビトラのジェネリックといえばバリフというほど定番で、確かな品質と安全性から日本の愛用者も多数です。
第3世代ED薬・シアリス
シアリスは、バイアグラ、レビトラに次いで開発された第3世代ED治療薬で、日本では知名度が低いものの世界的にはED治療薬シェア1位を誇ります。
シアリスはED治療薬唯一のロングタイプで、勃起力はマイルドながらゆっくりと効果があらわれ30~36時間効果が持続するのが特徴です。
そのため、性行為のタイミングが読めない場合や、夜だけではなく朝も楽しみたい場合に使いやすくなっています。
また、副作用のリスクや食事の影響も従来薬よりさらに少なく利便性が向上しています。
シアリス(cialis)5mg/10mg/20mg
シアリスは欧米では「ウィークエンドピル」とも呼ばれるED治療薬で、最大36時間効果緩やかに効果が持続するのが特徴です。
その間は性的刺激を受ければいつでも勃起が可能になるため、効果切れを心配したくない方や、せっかくなら何回も楽しみたいという方に人気です。
第4世代ED薬・アバナ
日本の田辺三菱製薬株式会社が開発した成分で、30分ほどで効果があらわれる即効性と勃起力の高さ、副作用や食事の影響の受けにくさなど他のED治療薬の「良いところ取り」的な薬です。
そのため、アバナは日本では未承認ながら国内外で知る人ぞ知る評価の高いED治療薬です。
アバナ・アヴァナ50mg/100mg/200mg(avana)
アバナの有効成分アバナフィルは日本の田辺三菱製薬株式会社が開発した成分で、勃起力はそのままに即効性が高く副作用や食事の影響は少ないという良いところ取りをしたED薬です。
ED薬の副作用に抵抗がある方や、他のED薬では副作用がキツかったでも使いやすくなっています。
「塗る」ED薬・エロクソン
エロクソンはイギリスで開発された塗るED薬で、従来のED薬のように薬効によって勃起を促すのではなく物理的作用によって勃起を起こすのが特徴です。
性行為の直前に陰茎頭部に塗布すると水とアルコールが蒸発して亀頭部分を急速に冷却、その後温まることで陰茎の神経終末が刺激され血管拡張・血液流入が起こって勃起が起こるという仕組みです。
勃起力はバイアグラに比べるとマイルドですが、塗ってから10分以内に効果があらわれる即効性の高さや副作用の少なさがメリットです。
飲み合わせの関係でバイアグラなどのED治療薬を使えない方に特に人気になっています。
エロクソン(Eroxon)勃起不全治療用ゲル
エロクソンはイギリスのフューチュラ・メディカル社が製造・販売するジェルタイプのED薬です。
ペニスに直接塗布することで神経を刺激して力強い勃起を実現する効果が期待できます。
バイアグラなどの飲むED薬に比べ副作用リスクはほとんどないため、安心して使用することができます。
ED薬バイアグラは心臓に負担?のまとめ
バイアグラ自体が心臓に悪いわけではありませんので、今服用している方やこれから使おうと思っている方はご安心ください。
ただ、それでも副作用が気になる方はレビトラやシアリス、アバナといった次世代のED薬をご検討ください。
また、最近では塗るだけで勃起力を高めてくれるED薬も登場してきていますので、飲み合わせで内服タイプのED薬が使えない方はこちらを試してみても良いでしょう。
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投稿者:ラククル管理人
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