ストロメクトール服用による副作用・死亡率のリスクについて

ストロメクトール服用による副作用・死亡率のリスクについて

新型コロナウイルスに効く治療薬として、今にわかに注目を集めているストロメクトール。

しかし、検索エンジンで調べてみると「死亡」「副作用」といったキーワードが表示されるなど服用リスクについて気になっている方がかなり多いようですね。

確かに有効成分のイベルメクチンは体に副作用をもたらすこともあるので、今回はそのリスクの程度について細かく解説していきたいと思います。

死亡することはあるのか?

ストロメクトールの死亡・副作用リスク

結論から言うと、ストロメクトールの服用により死亡する可能性はゼロではないものの気にする必要はありません

これは少々古い情報になりますがソースもあって、JIRA(日本画像医療システム工業会)の「医薬品・医療機器等安全性情報(2009年11月)」によると

直近約3年間(平成18年4月1日~平成21年8月12日)の副作用報告(因果関係が否定できないもの)の件数
・肝障害:4例(うち死亡0例)
関係企業が推計したおおよその年間使用者数:19万1393人(平成20年4月15日~平成21年4月14日)

引用元:「医薬品・医療機器等安全性情報(2009年11月)」

と公表されています。

日本では市販の風邪薬でさえ年間2~3人ほどの方が死亡しているのに対して、ストロメクトールは19万人が使用して死亡が0件ということで処方薬の中では非常に安全性の高い成分であることがわかりますね。

40人以上が死亡している?

PMDAのストロメクトール死亡報告について

しかし、一方でPMDAによるストロメクトール服用者の「副作用症例一覧」では2020年までの間に51名の方が死亡と公表されています。これはどういうことなのでしょうか?

これも実はカラクリがあって、ここに列挙されているのは「薬を服用中に死亡した人」であって「薬の副作用で死んだ人」ではありません。

1件1件目を通していくとわかりますが、実際の死亡症例は

  • ほとんどが還暦以上の高齢者
  • 元から病気を抱えていて体調が悪かった

方が大半で、要は元から抱えていた疾患で死亡した可能性が否定できず別にストロメクトールが死亡の原因だと決まったわけではないですね。

この辺りは製造元のMSDの再審査報告書でも「今後も引き続きモニタリングは継続するが現時点での対応の必要はないと考える。」とのことで、やはり安全性は高い部類の医薬品と考えて良いでしょう。

実際、他の報告でも

1例、死亡例がありましたが、原疾患である悪性リンパ腫による死亡で、イベルメクチン投与との関連はないと考えられました。

投与前後で血液尿検査を施行した28症例では検査値に有意な変化は認められませんでした。また、全例において副作用と思われるような症状の発現はありませんでした。

引用元:「第63回日本皮膚科学会西部支部学術大会⑦ ランチョンセミナー4 イベルメクチンの使用経験の集計と それに基づく使用方法」

コロラド州立大学のチームが率いる研究によると、成人と子供をイベルメクチンという薬で治療することで、有害な副作用を引き起こすことなくマラリアの蔓延を抑えることができました。

引用元:「Drug which makes human blood ‘lethal’ to mosquitoes can reduce malaria spread, study shows」

死亡例を含む重篤な有害事象や投与中止例はなかった

引用元:「ト.臨床試験の試験成績に関する資料」

など、実際は死亡どころか重篤な副作用が発生した方さえも見受けられませんでした。

【在庫残少】イベルジョン(人間用イベルメクチン製剤)

イベルジョン3mg/6mg/12mg(iverjohn)ストロメクトールジェネリック

イベルジョンは、ジョンリー・ファーマ社が製造・販売する人間用のイベルメクチン製剤で主に寄生虫を死滅させる効果があります。

先発薬のストロメクトールと同じ有効成分イベルメクチンを含むジェネリック薬で、高い効果をもちながらも価格が安い点が特徴です。

現在、非常に人気の高い商品となっておりますのでご検討中の方はお早めに

【在庫残少】イベルメクトール(人間用イベルメクチン製剤)

イベルメクトールもまた、サン・ファーマ社が製造・販売する人間用のイベルメクチンです。

先発薬のストロメクトールと同じ有効成分イベルメクチンを含むジェネリック薬で、高い効果をもちながらも価格が安い点が特徴です。

大手製薬会社サン・ファーマによる医薬品のため人気が高く、もし売り切れの際は他のイベルメクチンをご利用ください。

ただし、重篤な副作用にはご注意を

しかし、死亡しないというだけで危険な副作用がまったくないわけではないので注意が必要です。

以下の治療を必要としない一般的な副作用であれば問題ないのですが、

一般的な副作用

  • 頭痛、筋肉痛
  • 目まい
  • 吐き気、下痢
  • 軽度の発疹

以下の副作用が出る場合はアレルギーなど治療が必要なケースなので覚えておきましょう。

治療が必要な症状

  • 目の痛み、充血、目の腫れ、視力障害
  • 重度の発疹、かゆみ、膿を伴う発疹
  • 錯乱、精神状態の変化、平衡感覚障害、歩行障害
  • 発熱、リンパ腺の腫れ、胃痛、関節痛、手足のむくみ
  • 頻脈、呼吸困難
  • 排尿や排便が制御できない
  • 首や背中の痛み、けいれん
  • 気を失うようなふらつき感

緊急の治療が必要な症状

  • アレルギー反応の徴候(じんま疹、呼吸困難、顔、唇、舌、喉の腫れ)

その他にも稀に以下の重篤な副作用が生じる可能性があります。

肝疾患・黄疸

ストロメクトールは服用すると

  • AST(GOT)
  • ALT(GPT)
  • 総ビリルビン値

などの数値が上昇することがあり、これによって肝疾患・黄疸といった症状が引き起こされることがあります。

肝臓は別名「沈黙の臓器」とも呼ばれていて、症状が出てからではすでに時遅しといったケースも考えられるため、心配であればこれらの数値を服用前後でモニタリングしていくのが良いでしょう。

使用に注意が必要な方もいる

また、ストロメクトールは副作用の少ない優れた薬ですが、誰でも自由に使える薬というわけではなく一部服用できない場合もあります。

飲酒はNG

基本的に他の医薬品との相互作用を引き起こすことはありませんが、唯一アルコールのみ薬が効きすぎたり副作用を増幅したりしてしまいます。

服用中はお酒は控えて併用しないようご注意ください。

高齢者は要注意

ストロメクトールの有効成分イベルメクチンは高齢者に対する安全性が確立されていません

高齢者は肝臓、腎臓、心臓など臓器の機能が低下しがちで、合併症を発症していたり疾病により他の薬をすでに服用しているケースも多いので医師に相談し安全性を確認した上で服用するのが良いでしょう。

妊婦・授乳中の場合もNG

動物実験の結果で奇形が明らかになっているほか、母乳中に移行し赤ちゃんへと影響を与えることがわかっています。

基本的には使用を避け、もしどうしても服用が必要になりそうな場合は同様に医師に相談し安全性を確認してください。

子供もNG

その他、イベルメクトール(イベルメクチン)は体重15kg以下の子供にも使用できませんのでご注意ください。

ストロメクトールの副作用・危険性のまとめ

ストロメクトールは副作用も少なく非常に便利な薬ですが、有効成分のイベルメクチンがリスクを及ぼすこともあります。

稀な副作用とはいえ、薬を使う前にはこれらをしっかり把握した上で用法・用量を守って服用してくださいね。

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