黒烏龍茶と言えば、サントリーのTVCMなどでもおなじみダイエッターには欠かせない人気商品ですね。
しかし、誰もが一度は飲んだことがあるくらい身近な存在の割に「飲み続けて痩せた!」という話をあまり聞いたことがありません。
そこで今回は皆さん気になっているであろう黒烏龍茶で「脂肪の吸収がどの程度抑えられるのか」「効果はあるのかないのか」について解説してまいります。
そもそも黒烏龍茶とは
どういう商品なのか
実は黒烏龍茶には以下の2つの成分が含まれていて、これにより脂肪をつきにくくする効果が謳われています。
飲むだけで糖や脂肪の吸収を抑える…と聞くと怪しい商品のようにも思えてしまいますが、一応そこは特定保健用食品(トクホ)で理由もきちんとあるのでご安心ください。
①烏龍茶重合ポリフェノール
私たちが食べ物から摂取した脂質はそのまま直接体内に取り込めるわけではなく、リパーゼという消化酵素によって分解されて初めて吸収できる仕組みになっています。
しかし、烏龍茶に含まれる烏龍茶重合ポリフェノールにはこのリパーゼのはたらきをブロックする作用があります。
つまり飲めば脂質の一部が吸収されずそのまま便として排出されるようになるわけですね。
黒烏龍茶には究極のポリフェノールが
中でも黒烏龍茶には特に脂肪吸収阻害作用に優れたポリフェノールが含まれていて、まさにダイエット向きと言えるでしょう。
ちなみに黒烏龍茶の色が真っ黒なのはこのウーロン茶重合ポリフェノールによるものなんですよ。
②難消化性デキストリン
また、黒烏龍茶には難消化デキストリンというトウモロコシ由来の食物繊維も配合されています。
こちらは名前の通り非常に消化されにくい特徴をもつ成分で、体内では糖や脂肪の吸収を穏やかにする影響をもたらします。ざっと挙げると
難消化性デキストリンの効果
- 食後の血糖値上昇を穏やかにする
- 食後の中性脂肪上昇を穏やかにする
- 内臓脂肪の蓄積を低減させる
- 中性脂肪を低下させる
といった多彩な効果をもちながらデメリットはほぼなしと非常に心強い成分となっています。
よくダイエットで「野菜から先に食べると太りにくい」と言いますが、これも「野菜に含まれる食物繊維が糖や脂肪の吸収を穏やかにするよ」という意味で同じ理屈ですね。
黒烏龍茶のダイエット
効果はほぼゼロ
さて、ここまではどのサイトでも解説している基本的な部分で肝心なのは「この成分が含まれることでどの程度の効果があるのか」ですよね。
ということで、ここからは実際に黒烏龍茶を飲むことにより得られる具体的な効果について検証していきましょう。
サントリー公式サイトによると…
黒烏龍茶と言えばサントリーがおなじみですが、サントリーは黒烏龍茶の臨床試験結果を一般にも公開しています。これによると…
- 1日3食の高脂肪食を食べて
- 1日3本の黒烏龍茶を飲んだ場合
- 1日3~4g(30kcal相当)の脂肪排出が増加した
と報告されています。
もう一度言いますが、300kcalの間違いではなく30kcalです。これはある意味で驚きの結果ですね。
食品安全委員会のデータによると…
また、黒烏龍茶に関する情報は内閣府の食品安全委員会からも詳細なデータが公表されています。これによると…
- 1日3食の高脂肪食(93.3g)を食べて
- 1日3本(245ml)の黒烏龍茶を飲んだ場合
- 1日5g程度(45kcal相当)の脂肪排出が増加した
と、やはりサントリーに近いデータとなっています。
排出量は93.3gという高脂肪食を摂取してもわずか5gに過ぎず、効果はほとんど誤差レベルであることがわかりますね。
効果を出すための黒烏龍茶代は
ということで、黒烏龍茶は毎日毎食欠かさず飲み続ければ1日最大30kcal程度の脂質(カロリー)オフになるので全く効果がないわけではありません。
ただ、サントリーの黒烏龍茶を1個150円として計算してみると月の出費は
1ヶ月の黒烏龍茶代は…
1個150円×3食分×30日分=13,500円
にも上りますので、それならそのお金で月1日でもジムに通った方がまだマシと言わざるを得ません。
もちろん、「味が好きで飲んでいる」「何となく飲んでいる」分には良いとは思いますが、黒烏龍茶にダイエット効果を期待するのは完全にお門違いでしょう。
本当に楽して痩せるなら
結局薬しかない
ということで、結局目に見えて痩せるほどの効果を期待するのであれば選択肢は食品ではなく薬になってしまいます。
ダイエット薬というと一昔前までは”やばい薬”が多いイメージでしたが、時を経て現在ではきちんと効果のある薬が豊富に使えるようになりました。
「運動は嫌だし美味しいものは食べる!でも痩せたい!」という方は検討してみても良いかもしれませんね。
薬の名前 | 対象 | カロリー減少 | 価格(1日) |
---|---|---|---|
ゼニカル ▼ | 脂質 | 100~200kcal | 100円± |
フォシーガ ▼ | 糖質 | 200~400kcal | 200円± |
メトホルミン ▼ | 食欲 | – | 10円± |
(↑スマホはスライド可能)
脂質の吸収を黒烏龍茶の6倍抑える・ゼニカル
黒烏龍茶には消化酵素リパーゼのはたらきをブロックする効果があると説明しましたが、実は同じ効果を持つ薬がすでにこの世には存在しています。
それが美容クリニックなどで処方されるゼニカルという薬で、その効果は1日の脂質を最大30%カット(100~200kcal)と黒烏龍茶の6倍にも上ります。
毎日使うよりも焼肉やラーメンなど高脂肪食の直前に服用すると効果が高く、外食のカロリー摂取を”なかったこと”にしやすいです。
メリット
- ダイエット薬の中では比較的安い
- 次の食事に対して有効で即効性がある
デメリット
- おならや便漏れ(油漏れ)などが起きることがある
- 脂質の摂取量が元々少ないと効果も薄い
ゼニカルの良い口コミ
まずお通じすごくよくなって私そんなに脂質摂りました?ってくらい出てきて笑えます。お尻からラー油が出るって言いますけど本当にその通りでまんまラー油です。高級焼き肉食べた日のラー油とラーメン食べた日のラー油もまたちょっと質?が違ったりするから面白いです。ほんとに効果あるんだなって感じがしますね。
気をつけてやってるからか今のところお腹痛くなったり漏れたりとかはないですが私は最初効くまで結構時間差あって飲んでから丸一日経って効果ないわ…と思った頃にいきなり来たので油断は本当に禁物です。
トイレの汚れは食器用洗剤で落ちやすいので万が一に備えて使い切りのボトルに消臭スプレーと持っておくと安心なのでおすすめです。
ゼニカルの悪い口コミ
逆に珍しいと言われましたが合わなくて効果でない人もたまにいるよーってことで。
肥満治療薬・ゼニカル
ゼニカル(xenical)はスイスのロシュ社が製造・販売する肥満治療・ダイエットのための医薬品です。
食事中の脂質吸収を妨げる効果があり、特にジェネリック薬はコストパフォーマンスに優れます。
1日200kcal以上の糖質を排出・フォシーガ
また、ゼニカルが脂質に対して有効なのに対してこちらのフォシーガは糖質に対して有効な薬になります。
1日240~400kcalもの糖分を尿から排出するので飲むだけで実質的なカロリー制限&糖質制限に近い状態を再現できます。
メリット
- 排出できるカロリーがとても多い
- 糖質制限に似た効果が得られる
デメリット
- ゼニカルに比べて高い
- 性器を清潔に保たないと雑菌が繁殖しやすい
フォシーガの良い口コミ
空腹がきつい人は食欲抑えるために他にサノレックスとかGLP1とかメトホルミン(私はこれ)あたり併用する方がいいのかなと思いました。
あと利尿作用で結構カラカラになるので1日1リットルくらい水分補給必須ですがそれでも浮腫はなくなるし何だかんだすごい助かってます。
フォシーガの悪い口コミ
サクセンダに比べたら安いってのはもちろんわかってるけどメトホルミンと合わせて毎月1万は地味にキツい。。
フォシーガもジェネリックがあればいいのに。。。
飲むだけで糖質を排出・フォシーガ
フォシーガ(forxiga)は世界最大の製薬会社としても知られるアストラゼネカ社が製造・販売する糖尿病治療薬です。
飲むだけでできる糖質制限ダイエットとしてダイエット(体重減少)目的で処方されることもあります。
脂肪燃焼を効率的に促進・メトホルミン
こちらのメトホルミンは単体でも食欲抑制に役立つのですが、カロリー制限状態の時に筋肉の分解を防いで脂肪燃焼を促進してくれるので他のダイエット薬との相性も良い薬です。
特にフォシーガとの相性が良く併せて飲むことで一気に痩せられる方も多いようです。
メリット
- れっきと効果のある医薬品ながらサプリメントより安い
- 他のダイエット薬との相性が良い
- 単体で飲んでも(健康)寿命が伸びると言われアンチエイジングにも役立つ
デメリット
- 使い始めに胃もたれや下痢など消化器系の不調が出ることがある
メトホルミンの良い口コミ
脂質多めの食生活ならこの組み合わせ超おすすめです
炭水化物多めの場合はゼニカルがフォシーガに変わるのかな…?
メトホルミンのサポートはまじで侮りがたしです
メトホルミンの悪い口コミ
今は慣れてきて食欲はほんとになくなってきてるけど「胃もたれだからあんま食べる気になれないな〜」って時の感じが一番近くてナチュラルではないかな…。
あくまで私の場合はですけど。
抗肥満/抗老化作用が注目・グリコメット
グリコメットは有効成分メトホルミンを含むジェネリック薬です。
肥満を防ぐほか抗老化、抗がん作用など多くの効果が認められる薬で服用により寿命が大幅に伸びるとも言われています。
効率的に痩せるコツは
適切な選択
特定保健用食品(通称トクホ)のお茶には脂肪を消費しやすくするとの表示はあるものの、残念ながらどの商品も作用は穏やかです。
医薬品に比べればずっと作用が弱いので、同じお金を払うのであれば「ジムに通うか」「薬を飲むか」した方が効率ははるかに良く飲むだけで痩せるようなものではないんですね。
CMを見るとついつい購入したくなってしまうものですが、ここはグッと抑えて「どの程度効果があるのか」まで調べた上でダイエット法を検討したいですね。
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投稿者:ラククル管理人
ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。