ハルシオンと言えば、日本で一番有名な睡眠薬ですが、その割には使っている方は少ないでもおなじみですね。
向精神薬指定を受けてからは「飲んでる」「使ったことある」という話もめっきり減りましたが、今でもこの薬を購入する方法はあるのでしょうか…?
ハルシオンは今でも購入できるもの?
残念ながら、結論から言うとハルシオンは処方せんなしには購入できず、処方自体もそう簡単にはしてもらえません。
というのも、ハルシオンに限らず睡眠薬は依存性や耐性の問題から近年規制の一途を辿っていて「よりマイルドで安全性の高い薬を」という流れが主流になっています。
そのため通販で買おうとしてもすでに規制済みですし医師に欲しいと言っても現在はすぐにもらえるような薬ではなくなっているんですね。
なぜSNSでは取引が?
ちなみにこの薬、ツイッターやメルカリなどでは普通に取引されているようにも見受けられますが、残念ながら個人間での薬の売買・譲渡は無料であろうと法律的にはNGとなります。
保険を使って医師から処方してもらった方が不正に横流ししているものなので確かに本物が手に入る可能性もなくはないようではありますが、これは100%違法か100%偽物のどちらかになり、実際に時々逮捕者も出ています。
気持ちはわかりますが関わらない方が無難でしょう。
ハルシオンの代わりに使える睡眠薬はあるのか
しかし、すべての睡眠薬が規制されてしまったわけではないのでハルシオンはダメでも他の睡眠薬で一応購入が可能なものもあります。
入眠障害にお悩みの方から中途覚醒にお悩みの方まで幅広く使える薬がありますのでご安心ください。
まず先ほども説明した通り、ハルシオンのサッと効いてサッと切れる特徴はもう少し細かく説明すると
名前 | 血中濃度ピーク | 血中濃度半減 |
---|---|---|
ハルシオン | 1.2時間 | 2.9時間 |
となるので、通販(個人輸入)で購入可能なそれに近い薬となると同じ超短時間型の睡眠薬の
名前 | 血中濃度ピーク | 血中濃度半減 |
---|---|---|
ハルシオン | 1.2時間 | 2.9時間 |
ルネスタ(エスゾピクロン) | 1時間 | 5時間 |
が第一候補として挙げられるでしょう。
ルネスタは非常に強い苦味のある点が大きなデメリットではあるものの、従来の睡眠薬に比べて依存性・耐性の心配が少なく体への安全性が改善されているのが特徴。
即効性はそのままに効果時間が長くなっているので入眠障害に加えて中途覚醒にも多少効果が期待できるのはありがたいですね。
実際、使用した方の口コミを見てみると
これは体験した方の話を効くのが手っ取り早いですが…
大体の内科医はハルシオンは処方しないんですが 🤔
夜勤の日は、ハルシオン服用だと朝目覚めてしまうから、夜きつかったけど、ルネスタに変えて、昼まで横になれたから多少楽になった。
後は日勤前の夜、どれくらいの効き目になるかだな。
さすが苦味こそあれどしっかり効いてくれているのがわかります。
苦味を緩和するような対策は
ちなみにこの苦味は、完全に消し去ることは難しいのですが、最近緩和の方法も明らかになってきているので、その方法も紹介してまいります。
①飲み方編
一応は表面がコーティングされているルネスタですが、口に入れた瞬間から溶け始めるので苦味を感じないためにはいかに素早く水で流し込むかが重要となります。
なので、もし不慣れな方や手足が動きにくい方はベタですがオブラートにくるむことで少なくとも服用時に口腔や喉に感じる苦みを解消できます。
特に用量調整のため割った錠剤を服用する場合はコーティングされていない断面部分から非常に強い苦味を感じてしまうので使用を強くおすすめします。
②服用後の苦味編
しかし、その後人によっては唾液腺から苦味が分泌されてきて「朝、苦味で目を覚ます」「毎日半日は味覚がない」といった翌日まで苦味が続く症状が起こることがあります。
製造元のエーザイのサイトには
「服用翌朝の苦味については、起床時の歯磨きで苦味が軽減された報告があります」
引用元:https://faq-medical.eisai.jp/faq/show/1162?category_id=71&site_domain=faq
と記載がありますが、SNSで実践された方たちの報告を見る限り効果を実感できている方は少ないよう。
画期的?クエン酸で苦味緩和
しかし、2019年に武庫川女子大学の吉田都博士らにより発表された「飲料による苦味のマスキング」という方法によりこれが改善される可能性があります。
これはルネスタの苦味を緩和するような飲料の研究で、水、麦茶、スポーツドリンク、乳酸菌飲料、オレンジジュース、シロップを対象に調査したところ実験の結果では
スポーツドリンク、乳酸菌飲料とオレンジジュースは水に比べてゾピクロンまたはエスゾピクロン溶液の苦味強度を抑制した。
(中略)
本研究は、クエン酸とゾピクロンまたはエゾピクロンとの間の直接的な静電的相互作用により、クエン酸含有飲料によりゾピクロンおよびエゾピクロンの苦味強度を抑制できることを示唆する。
オレンジジュースのようなクエン酸を含む飲料は、摂取したときゾピクロンまたはエゾピクロンの苦味強度を減少させる可能性が示唆された。
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/cpb/67/5/67_c18-00502/_html/-char/ja
と、有効成分のエスゾピクロンとクエン酸の相互作用によって苦味が緩和できる可能性があるようです。
残念ながら日本のクエン酸入りの飲料はたいてい砂糖が入っているので毎日飲むとなると糖分摂取量が心配ですが、画期的な発表であることに変わりはありません。
例えばクエン酸タブレットでも苦味を緩和できるようであれば利便性もグッと高まりますし、一度試してみる価値はありそうですね。
逆にやってはいけない方法
ただし、それ以外のガムやアメなどの嗜好品で苦味をごまかそうとするのは逆効果になる可能性がありNGになります。
苦味の原因がそもそも唾液にあるわけですから、唾液の分泌量を上げてしまうような食べ物はNGということですね。
ハルシオンの購入方法と代替品のまとめ
入眠障害に苦しむ方はハルシオンが規制されてお困りの方も多いかもしれませんが、実は超短時間型の睡眠薬はまだいくつか個人輸入を通じての購入が可能です。
どちらも非ベンゾジアゼピン系のため依存性・離脱症状も少なくはありますが、用法・用量にはくれぐれも注意しできれば副作用、相互作用、禁忌事項もご覧ください。
便利な薬だけに危険性もありますので、これらの薬が規制されてしまうことを避けるためにもぜひ正しくご利用いただきたいですね。
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投稿者:ラククル管理人
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