個人輸入が規制されて以降、何かとセットで注目されがちなデパスとバスピン。
しかし、ネットを見ると「効果があった」派と「効果がなかった」派で明暗がくっきり別れていて飲むべきかどうか迷う方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はそれぞれの薬の効果や副作用の違いについて詳しく解説してまいります。
それぞれの薬の特徴
デパスとバスピンは同じ抗不安薬ではあるものの、それぞれかなり仕組みの異なる別物とも言うべき薬ではあります。
なので、一体何がどう違うのか、まずは薬の特徴から確認していきましょう。
まずデパスの特徴は
デパスはベンゾジアゼピン系というタイプの抗不安薬・睡眠薬で、即効性が高く抗不安作用と鎮静作用が強いのが特徴です。
- 抗不安作用(不安を和らげる)
→強い - 筋弛緩作用(筋肉の緊張をほぐす)
→中くらい - 鎮静・催眠作用(気持ちを鎮めて眠くなる)
→強い - 抗けいれん作用(けいれんを抑える)
→とても弱い
不安障害の症状を抑える頓服以外にも睡眠薬、肩こり・腰痛緩和など様々な症状の治療用途で使用できる便利な薬となっています。
しかし、その一方で依存・離脱のリスクが高いのが弱点で、最近では社会問題になったりと処方がやや敬遠されつつあります。
ではバスピンの特徴は
一方でバスピンはセディールと同じアザピロン系の抗不安薬で、即効性はなく抗不安作用に特化しているのが特徴です。
- 抗不安作用(不安を和らげる)
→強い - 筋弛緩作用(筋肉の緊張をほぐす)
→とても弱い - 鎮静・催眠作用(気持ちを鎮めて眠くなる)
→とても弱い - 抗けいれん作用(けいれんを抑える)
→とても弱い
不安障害に特化しているだけあって重度の不安症・恐怖症、パニック障害、強迫性障害など幅広い症状に効果を発揮し、特に全般性不安障害に対する有効性はベンゾジアゼピン系とほぼ同等とされます。
一見するとデパスの下位互換にも思えるので「意味あるの?」という方もいるかもしれませんが、以下の通りデパスのようなリスクがほぼないというメリットがあり長期的な服用も可能です。
- 依存・離脱・耐性リスクがない
- 頭の機能や精神状態、運動に影響しない
- アルコールともバッティングしない
代わりに使える薬なのか問題
このようにバスピンとデパスは即効性以外にも何から何までが全く異なる薬なのですが、実は代わりになり得るのは事実です。
これは抗不安薬の効果が人それぞれの体質によりかなり異なるためで、中には「私にはバスピンが一番合う」という方も実際いらっしゃるため。
過度な期待は禁物ですが、頓服として効果を感じている方もいるほどなので治療薬の選択肢に困っている方にとっては一度試す価値のある薬とは言えるでしょう。
実際の口コミを見ると…
身体あったかくてフワフワタイムかましてる
バスピン5mg ネットで言われるような吐き気や頭痛は無し。効果はすぐ感じる。酔っぱらった感じになる。そこそこ良く眠れるが翌日残りやる気が削がれる。
エチラーム0.5mg デパスと同じ。全身の力が抜けて泥のように眠れる。翌日残らず爽快
バスピンは万能薬❤❤❤
ないと不安だーよずっと一緒㌨
副作用が少ない抗不安薬・バスピン
バスピンはインタス・ファーマシューティカルズ社が製造・販売している四環系の抗うつ薬です。
バスパーと同じ有効成分・ブスピロンによってセロトニン分泌が促進され、うつ症状や不眠症などの症状を改善します。
ハイプロンという第三の選択肢
また、こと個人輸入に限っては睡眠薬のハイプロンもデパスに似た効果が期待できるとして使用されることがあります。
こちらも仕組みはデパスと全く異なる薬なのですが、薬の強さやスッと効いてサッと抜けるキレ(即効性)の良さがデパスに近いため同様に用いられているものと思われます。
ソラナックス・デパスは全体を底上げする感じ
コントロールには抗うつ薬を
個人輸入ではハイプロンを除くとバスピン、セディール、アタラックスはいずれも即効性に乏しい点は変わらずで不満な方も多いことでしょう。
しかし、そもそも抗不安薬はあくまで頓服(一時的に使う薬)なので、長期的にはSSRI系抗うつ薬などベンゾ系以外の薬で症状をコントロールするのが定番になります。
用いる薬は症状により異なりますが、長らく治療中の方は抗不安薬はお守りとして抗うつ薬への切り替えが良いでしょう。
ルボックス(デプロメール)
こちらの薬は抗うつ薬なのですが、不安障害に対しても高い有効性をもち全般性不安障害、パニック障害、社交不安障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など様々な症状に効果が期待できます。
抗不安薬に比べて長期間の服用でも比較的安全に使えるので候補として検討してみても良いでしょう。
ルボックスジェネリック・フルボキシン
フルボキシンは、サン・ファーマ社が製造・販売する第3世代(SSRI)抗うつ薬・ルボックスのジェネリック薬です。
有効成分のフルボキサミンが同量含まれているためうつ病、うつ状態、強迫性障害、社会不安障害改善に効果が期待できます。
パキシル
また、こちらのパキシルも不安障害に対して有効な抗うつ薬なのですが効果の面では最強の薬と言われルボックスよりも高い効果が期待できます。
もしどの薬を使っても効果がない場合にはこちらの使用も選択肢として覚えておいて損はありません。
今回紹介した医薬品一覧
デパスとバスピンの違いのまとめ
正直言ってバスピンとデパスはだいぶ異なる薬ですが、効果は使ってみないとわからない部分も大きいものです。
もし、今使用している薬の効き目に悩んでいる方は一度切り替えてみるのもありと言えるかもしれませんね。
ラククルでは他にも抗不安薬をいくつか取り扱っていますので購入前にぜひご一読ください。
Author
投稿者:ラククル管理人
ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。