個人輸入の抗不安薬と言えば一昔前までデパスが定番でしたが、法規制を受けた現在では代わりにバスピンを選択される方もいらっしゃるようです。
しかし、バスピンは性質が異なる薬なので「何日使えば効果が出るの?」「効果が出ない」と使い勝手の違いに困惑される方も多いようですね。
そこで、今回はバスピンの抗不安薬としての効果について詳しく解説してまいります。
まずはバスピンの特徴を知ろう
バスピンはアザピロン系というベンゾジアゼピン系(デパスなど)とは別タイプの抗不安薬で、ざっくり言うと
- 抗不安作用:ベンゾ系(デパスなど)と同程度
- 抗けいれん作用:なし
- 筋弛緩作用:なし
という特に抗不安効果に振り切った薬です。
効果
適応は全般性不安障害(GAD)で、ソラナックスやワイパックスなど有効性はベンゾ系と同等と古い薬ながら高い効果を誇ります。
不安障害はセロトニンが制御できないことによって起こるものですが、有効成分のブスピロンがこれを正常な状態にコントロールしてくれることで抗不安効果を発揮。
気持ちがリラックスするので不安はもちろん不安由来の緊張や不眠といった症状にも有効です。
リスク
また、それでいて長期服用しても乱用や依存、耐性、離脱などを引き起こさないリスクの低さが特徴で、ベンゾジアゼピン系で問題になるようなトラブルとも無縁です。
過去にベンゾジアゼピン系の薬で上記の症状に悩まされた経験のある方には安心できる薬と言えるでしょう。
ただし即効性がなく頓服向きではない
このようにバスピンはとても安全性が高く便利な薬ではあるのですが、即効性がないので頓服では使えず最低1~2週間は服用し続けないと効果が出ないのが弱点です。
薬自体は1時間ほどで血中ピークに達するので即効性がありそうな気もしますが、実際には薬の効果を受けて脳内の受容体が変化していくのに時間がかかるので頓服では使えないんですね。
中には飲んですぐ効果を体感できている方がいる…
身体あったかくてフワフワタイムかましてる
一方で効果が出るまで4週間かかる方もいたりと…
量少なすぎたんかな〜😂
個人差はありますが、基本的にはデパスのように頓服で使うのは難しい薬となっています。
本当に効果がある薬なのか?
ところで、バスピンと言えば日本では抗不安効果が認められず導入が断念された経緯があるので、「そもそも効果ないのでは?」と疑う方も多いことと思います。
しかし、他国ではかなり人気の部類の薬で特にアメリカでは抗不安薬として今でも年間1,000万近くとかなりの処方数があります。
どちらかと言うとバスピン単体で使うより抗うつ薬(SSRI)との併用でうつ・不安改善を助ける補助的なポジションで使われることが多く、調べた限りプロザック(これまた日本未承認)との飲み合わせが人気のようでした。
プロザック 俗に言うハッピードラックを個人輸入して飲んでたけど
飲むと不安が消えて楽しくなる。そして仕事が楽しくなり夜中まで毎日働けるようになる。
そして
SSRI 系は短期ならいいけど長期になると
抗うつ薬の代表と言えば・プロザック
プロザックはアメリカのイーライリリー社が製造・販売しているうつや不安障害のための医薬品です。
有効成分のフルオキセチンは世界で一番有名なSSRIで、意欲が高まったり憂鬱な気分が改善する他に副次的に食欲を抑える効果もあります。
薬が合わなかった時には
このようにバスピンという薬は良くも悪くも合う合わないが激しい薬なので、もし効果を感じられない場合はやはり他の薬への移行ということになるでしょう。
抗不安薬としての効果を求める場合に気になるのは「頓服で使えて即効性がある」「抗不安作用が強い」2点だと思います。
…が、残念ながら抗不安薬は軒並み法規制されていてネット通販(個人輸入)で購入できる薬の候補は残念ながらありません。
分類 | 医薬品名(成分名) |
---|---|
短時間型 | グランダキシン(トフィソパム) |
中時間型 | |
長時間型 | |
超長時間型 | |
レスタス(フルトプラゼパム) |
しかし、巷では睡眠薬のマイスリーやハイプロンでもベンゾ系並の効果が得られるとしてデパスの代替として使われることもあるようです。
デパスの代替にも・ハイプロン
良く用いられるのは特に個人輸入でも購入できるハイプロンで、口コミを見る限りでは確かに効果が得られているよう。
まるでデパスみたいな使い方してるよ俺
ただ、マイスリーで躁転しちゃう人にはあまり向かないと思います
割とアッパーになるので
何だかものを考えるのが楽しい。ハイプロン。
ハイプロン10mg(hyplon)ソナタジェネリック
ハイプロンはコンサーン・ファーマ社が製造・販売している非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。
超短期型で入眠障害に特化した薬ですが、筋弛緩作用や抗不安作用、抗痙攣作用などベンゾ系抗不安薬に近い効果も持ち合わせます。
ただし、ハイプロンの筋弛緩作用や抗不安作用、抗痙攣作用といった効果は一般的にはベンゾジアゼピン系に比べて弱めのため、あまり大きな期待はせずダメ元程度の認識で良いでしょう。
今回紹介した医薬品一覧
バスピンの効果まとめ
バスピンは抗不安作用に優れる抗不安薬ですが、即効性はイマイチで最低1~2週間は服用し続けないと効果が出ない薬になります。
個人輸入できる抗不安薬は法規制の関係で正直バスピンくらいしかありませんが、抗不安薬の代わりとして使える薬ならまだ若干の選択肢が残されています。
しかし、この手の薬は体質による合う合わないが激しく使ってみないとわからない側面が強いので、バスピンに限らずぜひ色々な薬を試して自分の体に合った薬を見つけてみてください。
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投稿者:ラククル管理人
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