AGA治療に関心がある方は一度は聞いたことがあるであろう「フィナステリド」「デュタステリド」。
これらは男性ホルモンを抑えることで髪の毛の脱毛を強力に防ぐ効果があるAGA治療薬なのですが、ここで気になるのが、男性ホルモンを抑えるということは筋肉量や筋トレ効果も落ちるのでは?という点です。
AGA治療もしたいけど筋肉や男らしさは失いたくない…という方にとっては非常に気になるポイントですよね。
今回は、AGA治療が筋肉や筋トレに与える影響について詳しく解説していきます!
そもそもAGAになる原因とは
AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で、男性型脱毛症とも呼ばれます。
思春期以降に始まることが多く、前頭部と頭頂部の髪の毛が徐々に細く短くなり、その後生え際の後退や頭頂部の髪の毛が無くなる症状のことを指します。
日本では20~69歳の男性4200万人のうち約3人に1人がAGAに悩んでいると言われています。
ジヒドロテストステロン(DHT)がAGAの原因
AGAは、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンによって引き起こされることが確認されています。
DHTはテストステロンと5αリダクターゼという酵素の結合によって生じる悪玉ホルモンなのですが、これがヘアサイクルを成長期から退行期に移行させてしまいます。
通常の成人男性であれば、成長期→退行期→休止期→成長期というサイクルを2~6年のスパンで繰り返すことで髪の毛が成長しますが、AGAの場合は数か月~1年で成長期がストップ。ヘアサイクルが乱れることで薄毛や脱毛が起こるというメカニズムです。
フィナステリドやデュタステリドは、このDHTの生成をブロックすることで脱毛を抑制する働きがあります。
AGA治療薬で筋肉は落ちる?落ちない?
男性ホルモンであるテストステロンは筋肉量と深い関わりがありますが、フィナステリドやデュタステリドを服用するとテストステロンが抑制され筋肉が落ちるのでしょうか?
結論から言うと、「筋肉が落ちる」ということはありません。
フィナステリドやデュタステリドは、テストステロンがより強力なアンドロゲンであるDHTに変換されるのを阻害することで脱毛防止に効果を示します。
ここで作用するのはあくまでDHTでありテストステロンではないからです。
ある臨床試験では面白いことが判明しており…
作用機序は明確になっていないものの、ある臨床試験ではむしろフィナステリドやデュタステリドはテストステロンを減少させるどころか増加させるということが分かっています。
5α-還元酵素阻害薬は5α-還元酵素(リダクターゼ)が多く存在している頭皮や前立腺、男性生殖器といった場所に作用するので、筋肉や骨、脂肪の代謝に影響を与えることはないんですね。
また、DHTは男性ホルモンですが、筋肉量の増減にはほとんど関わりがありません。
- 5α-還元酵素(リダクターゼ)がある場所に限定的に作用する
- DHTは男性ホルモンだが、筋肉量の維持に必ずしも必要なホルモンではない
⇒フィナステリドやデュタステリドの服用によって筋肉が落ちる・つきにくくなることはない!
むしろ筋トレ効果がUPする可能性も。
AGA治療薬フィナステリド・デュタステリドの効果
ということでフィナステリドやデュタステリドを使用しても筋肉が落ちるという心配はありません。
そこで、今度はフィナステリドとデュタステリドどちらを選ぶべきか、それぞれの違いやメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
フィナステリド
フィナステリドは、世界で初めての男性型脱毛症(AGA)による脱毛を防ぐ薬です。
脱毛の原因物質・ジヒドロテストステロンの生成に関わる5αリダクターゼⅡ型酵素を阻害することで脱毛を防ぎ髪の毛の本来の寿命通りに太く長く育つようサポートする効果が期待できます。
- 円形脱毛症やヘアサイクルに問題が無い脱毛症には効果がない
- わずかながら前立腺がんのリスクが高まる(プラセボ群の前立腺がんの発現率:1.1%、フィナステリド5㎎群:1.8%)
プロペシア(propecia) 1mg
プロペシアは非常に高い技術力を誇るメルク・アンド・カンパニー(MSD)が製造・販売する先発医薬品でフィナステリド製品としては最も地名度が高くなっています。
有効成分のフィナステリドが脱毛の原因となるDHTをブロックすることで抜け毛を防止します。
フィンペシア(finpecia) 1mg キノリンイエローフリー
フィンペシアはプロペシアと同じ有効成分フィナステリドを含有していますが、ジェネリック医薬品のため月々1,000円ほどに価格が抑えられていて非常にお手頃です。
インドのジェネリック薬製造大手シプラ社の製品で品質は先発薬にも劣りません。
デュタステリド
フィナステリドが5αリダクターゼⅡ型のみに作用するのに対し、デュタステリドはⅠ型・2型両方に作用するのが特徴です。
そのため、中~高度に進行したAGAに対し有効で、フィナステリドに比べて約1.6倍高い発毛効果が期待できます。
ただし、効果が強力な分副作用も出やすい点には注意が必要です。
- 5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型をダブルでブロックするため高い効果が期待できる
- フィナステリドの血清半減期(薬剤が血中に留まる時間)は6~8時間であるのに対し、デュタステリドは3~5週間→約1.6倍高い発毛効果があるとされている
- 効果が強い分、副作用も若干多い
- 中~高度のAGAに対応している治療薬なので軽度の方には逆にオーバースペック
- 服用中止から6か月間は献血が出来ない
- 前立腺がんのリスクが若干高まる(プラセボ群の前立腺がん発現率:0.5%、デュタステリド:1.0%)
アボダート0.5mg(Avodart)
アボダートは日本でも承認されているアボルブカプセル、ザガーロカプセルの海外版で、同じ有効成分デュタステリドを含有しています。
イギリスの大手製薬会社グラクソスミスクライン社製の先発薬です。
AGA治療薬によるその他の男性機能への影響は?
AGA治療薬の副作用として、性欲の減退や勃起不全(ED)などを耳にしたことがあるかもしれません。
実際にも、そのような性機能障害が報告されています。
ただし、そこまで発生率が高いというわけではなく、ほとんどそのような副作用を感じることなく治療を続けている方が大半ではあります。
副作用 | フィナステリド | デュタステリド |
---|---|---|
リビドー(性欲)減退 | 0.21% | 0.08% |
勃起機能不全 | 0.11% | 0.42% |
射精障害 | 0.4% | 0.08% |
(※フィナステリド、デュタステリドともに使用成績調査に基づく副作用の出現率を参考にしています。
フィナステリドの射精障害については使用成績調査での発現が確認されていなかったため米国添付文書で報告されている数字を記載しています。)
性機能障害が起こるといっても、表に記載のとおり、発現率はかなり低く抑えられていますのでそこまで心配することはないでしょう。
また、精液への薬剤成分の移動も非常にわずかになっていますので、例えば妊活中の場合であっても子作りに直接悪影響を及ぼすことは基本的にありません。
フィナステリド・デュタステリドが筋肉に与える影響のまとめ
AGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドは服用しても筋肉がつきにくくなるということはなく、むしろ筋肉量がUPする可能性すらあります。
筋トレとAGA治療を両立したいという方や筋肉量を減らしたくないという方でも安心して服用することができますので試してみてくださいね。
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投稿者:ラククル管理人
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