低用量ナルトレキソン1.5mg/3mg(Low Dose Naltrexone)

低用量ナルトレキソンとは

医薬品名

低用量ナルトレキソン(Low Dose Naltrexone)

メーカー

ヒーリングファーマ(Healing Pharma)

有効成分

ナルトレキソン(Naltrexone)

効果・効能

慢性痛/がんの進行抑制

剤形

錠剤(Tablet)

低用量ナルトレキソンは通常のルコール中毒や麻薬中毒などの依存症治療で用いられる50～200㎎よりも低用量になっており、膠原病、がん、神経変性疾患、クローン病など様々な疾患の進行を止める作用があると考えられています。

また最近では新型コロナウイルスの後遺症(Long COVID)への有効性も期待されており、一部の研究では2か月で体力の回復・痛み・集中力不足・不眠・COVID-19の症状の改善が確認されています。

製造元のヒーリングファーマ社はインドのムンバイに本拠地を置く製薬会社です。2017年創業の比較的新しい製薬会社ですが、最新設備のもと750以上の製品を手掛けるなど急成長を遂げる企業としても注目されています。 WHOのGMP(適正製造基準)の認定を受け製造を行っているため品質は高いと言えるでしょう。

効果・効能

低用量ナルトレキソンの有効成分ナルトレキソンはアルコール中毒、麻薬中毒などの依存症治療に用いられている医薬品です。

アルコールや薬物の摂取によって分泌されるオピオイドが受容体に結合するのを阻害することで、飲酒や薬物による快感が得られにくくなり依存症を改善していきます。

通常の依存症治療では50～200㎎が用いられますが、低用量(1.75mg～4.5mg)で使用すると慢性的な痛みや炎症を抑える働きがあるとされており、多発性硬化症やクローン病などの自己免疫疾患、筋痛性脳脊髄炎、慢性疲労症候群にも用いられています。

最近では新型コロナウイルスの後遺症に用いられた際にブレインフォグ(頭にもやがかかったように鈍くなる)などに改善がみられたことからその効果期待されています。

実際にアイルランドダブリン大学の教授が行った研究では、2か月で体力の回復・痛み・集中力不足・不眠・COVID-19の症状の改善が確認されました。

飲み方・使い方

低用量ナルトレキソンは以下の用量水かぬるま湯で服用してください。

新型コロナウイルス後遺症に対しての服用方法は確立されていませんが、研究試験においては以下の用量が用いられました。

薬は常温での保管が可能ですが、なるべく湿気や熱、日光を避けてください。
また、誤飲を避けるため子供やペットがいる場合には保管場所に細心の注意を払ってください。

副作用

低用量ナルトレキソンは服用すると以下の副作用が起きることがあります。
これらは一般的な副作用で治療も不要ですが、程度が気になるようでしたら医師にご相談ください。

相互作用

低用量ナルトレキソンの有効成分ナルトレキソンはオピオイド系薬剤と併用した場合相互作用を引き起こす可能性があります。

その他にもナルトレキソンとの相互作用を引き起こす可能性は、処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多くの成分が挙げられますのでご注意ください。

禁忌・注意点

ナルトレキソンにアレルギーがある場合は使用しないでください。

また、以下に該当する場合も同様です。

また、以下に該当する場合は医師に相談し安全性を確認した上で薬を服用してください。

短時間作用型オピオイドを服用していた方は7日、長時間作用型オピオイドを服用していた方は10～14日の間隔をあけてからナルトレキソンを服用してください。