コロナウイルス感染後に後遺症の症状で悩み、苦しんでいるという人は少なくありません。
みなさんの周りでもコロナ後遺症の症状で悩んでいる友人・知人、家族などがいるのではないでしょうか。
もしかすると、ご自身が今現在コロナ後遺症の症状で苦しんでいるという方もいるかもしれませんね。
今回はコロナ後遺症の症状改善に有効とされる低用量ナルトレキソン(LDN) について深掘りしていくとともに、低用量ナルトレキソン(LDN) についての海外の研究結果や副作用などについて紹介していきます。
コロナ後遺症に注目されているナルトレキソンとは
ナルトレキソンの薬効分類は『オピオイド受容体拮抗薬』呼ばれる種類の薬で、もともとアルコール依存症や麻薬中毒の治療薬として使われてきた医薬品です。
アルコール依存症の再発防止
アルコール摂取による快感を抑え、飲酒欲求を減らす目的で使用されます。
オピオイド依存症の再発防止
モルヒネやヘロインなどオピオイド系薬物の作用を遮断し、再使用を防ぎます。
低用量ナルトレキソン(LDN)としての応用
通常ナルトレキソン(Low Dose of Naltrexone) を依存症の治療や麻薬中毒治療に使用する場合50~200mgといった高用量で投与されますが、低用量ナルトレキソン(LDN) 療法では1.75〜4.5mgの低用量が投与されます。
1.5mg〜4.5mgなどの低用量で、慢性疼痛(線維筋痛症、神経障害性疼痛)、自己免疫疾患、慢性疲労症候群、ロングCOVID(新型コロナ後遺症)などの症状改善目的で研究・使用されるケースがあります。
※こちらは主に海外でのオフラベル使用です。
みんなが悩む、コロナ後遺症の症状
コロナ後遺症には様々な症状があり、主な症状としては倦怠感や疲労感、頭痛、※ブレンフォグ、味覚障害、記憶障害があります。
(※ブレインフォグとは、頭の中にもやがかかったようにぼんやりし、物事が思い出せなかったり、普段からやっていることが混乱してできないなどの症状です。)
その他にも関節痛、咳、息切れ、集中力低下、嗅覚障害、睡眠障害、脱毛といった症状を訴える人もいます、症状の強さも人によって異なります。
コロナ後遺症の原因についてはまだはっきりしたことは分かっておらず、WHOは「post COVID-19 condition(long COVID)」にて、「COVID-19後遺症の原因をより深く理解するための研究が進められている」としています。
参考・出典:Post COVID-19 condition (long COVID)_ World Health Organization
主なコロナ後遺症の種類と症状をまとめてみたので参考にしてください。
呼吸器系のコロナ後遺症と症状
- 息切れ(労作時や安静時)
- 慢性的な咳
- 胸の圧迫感
全身症状のコロナ後遺症と症状
- 強い倦怠感(慢性疲労)
- 発熱が断続的に続く
- 筋肉痛・関節痛
神経・精神系のコロナ後遺症と症状
- 「ブレインフォグ」(集中力・記憶力の低下)
- 頭痛
- 不眠症
- 気分の落ち込み・不安
循環器系のコロナ後遺症と症状
- 動悸・頻脈
- 血圧の変動
- 起立性調節障害(立ちくらみ・めまい)
嗅覚・味覚障害系のコロナ後遺症と症状
- 匂いや味を感じにくい・変化して感じる
- 完全に失う場合もあり
消化器系のコロナ後遺症と症状
- 下痢
- 食欲低下
- 腹痛
コロナ後遺症の特徴
新型コロナウイルス感染症の後遺症(Long COVID/Post-COVID症候群)は、感染から回復した後も長期間にわたり症状が続く、または新たな症状が現れる状態を指します。
発症のタイミングや症状の組み合わせは人によって大きく異なり、軽症であった人にも生じる場合があります。世界保健機関(WHO)によると、感染から3か月以内に始まり、少なくとも2か月以上持続する症状を後遺症と定義しています。
主な症状には、強い倦怠感や息切れ、集中力や記憶力の低下(いわゆるブレインフォグ)、嗅覚・味覚障害、動悸、頭痛、不眠、消化器症状などがあり、回復までに数か月から1年以上かかるケースも報告されています。
こうした後遺症は日常生活や仕事の質に大きく影響するため、適切な診断と症状に応じた治療・リハビリが重要です。
コロナ後遺症とナルトレキソン(LDN)の関係と作用メカニズム
低用量ナルトレキソン(LDN) 療法はコロナ後遺症の症状改善が期待できる治療法のひとつとして注目されています。
コロナ後遺症には様々な症状がありますが、免疫調整作用があるとされる低用量ナルトレキソン(LDN) を投与することで倦怠感・疲労感の改善に有効と考えられています。
また低用量ナルトレキソン(LDN) の投与は、脳や身体の炎症を抑える作用もあるためコロナ後遺症の症状における炎症にも有効と考えられています。
コロナ後遺症と海外の研究結果を知る
アイルランドのダブリン大学の感染症専門家であるJohn Lambert博士らがlong COVIDに対する低用量ナルトレキソン(LDN) の治療効果に着目した研究では、COVID-19の症状である体の不自由さ、活力、痛み、集中、睡眠障害の改善が認められました。
【背景・目的】
著者らは、ライム病と関連する痛みや疲労の治療にLDNを使っていたが、long COVIDの症状が一部、ライム病に似ていることから、long COVIDへのLDNの使用に注目し、まずは安全性、さらには効果も調べる試験を計画した。
【結果】
結果は有望で、それら7つ中6つ(COVID-19症状、体の不自由さ、活力、痛み、集中、睡眠障害)の改善が認められました。
気分は改善傾向を示したものの有意レベルではなかった。
Lambert氏のライム病患者への使用目的と符合し、LDNは痛みに最も有効であった。
今回に限らずLDNの慢性痛緩和効果はこれまでのいくつかの試験でも認められている。
先立つ試験でも示唆されているとおりLDNは安全で、LDN服用中止に至る有害事象を生じたのは2人のみで、被験者のほとんど95%(36/38人)は無事にLDNを服用できた。
また以下の記事では海外に在住するオルガ・ウェーリー氏がコロナ後遺症の症状に苦しんだ経験と、低用量ナルトレキソン(LDN) 投与後の症状改善について記述されています。
何度も医療機関に通って治療を受けたが、症状は改善しなかった。
だがその後、ウェーリーさんは有効な治療方法に出会う。オピオイド(麻薬や鎮痛剤として働く薬物)依存症の治療薬として有名な「ナルトレキソン」の低用量投与だ。
ウェーリーさんの場合、頭の中に霧がかかったようになる「ブレインフォグ」がLDNで改善された(彼女はブレインフォグを「ロバに頭を蹴られたような感じ」にたとえている)。
実際に低用量ナルトレキソンを使った方の口コミ
実際にコロナ後遺症に悩む方で低用量ナルトレキソンを使ってみたら効果があったというケースもあります

半年前にコロナにかかってから、のどの痛みや倦怠感、記憶力の低下が続いていました。
病院にも行きましたが良くならず、仕事にも集中できないので何とかならないものかと思っていたところ低用量ナルトレキソン療法が後遺症に効くとの情報を知って試してました。
1か月ほど飲んでいますが、今までの症状が少しづつ改善しているように感じます。
特に頭がぼーっとする感じが無くなって集中が続くようになりました。
半信半疑ではありましたが、私は使ってみてよかったと思います。

もともとはアルコール依存症の治療薬ですが、低用量だと脳や体の炎症を抑える効果がある。
これがコロナ後遺症にも一定の効果があるとのこと。
知り合いがコロナ後遺症で低用量ナルトレキソンを飲んでいますが怠さやブレインフォグがだいぶ楽になったと言っていました。
自分も備えに、と購入しました。
ナルトレキソンの副作用
ナルトレキソンには以下の副作用があります。
- 睡眠障害(不眠)
- 頭痛
- 疲労
- 吐き気
- 目まい
- 腹痛
- 下痢
コロナ後遺症の症状改善やその他の疾患に有効とされる低用量ナルトレキソン(LDN) ですが、上記のように副作用も存在します。
コロナ後遺症の症状改善を目的として使用する場合は医師に相談の上、使用を決めるのが良いでしょう。
ナルトレキソンを入手方法
ナルトレキソンを入手するには以下2つの方法があります。
方法①【一部の医療機関で処方してもらう】
国内の一部のクリニックでは低用量ナルトレキソン(LDN) を処方しています。
なぜ一部のクリニックでのみ処方されているかというと、ナルトレキソンは国内では製造販売されていないため、医師がアメリカの調剤薬局へ依頼し入手する必要があるためです。
方法②【個人輸入代行で購入する】
ナルトレキソンは個人輸入代行で取り扱いがあります。
サイトから購入できるため面倒な手続きなどはなく、注文後は自宅に届くまで待つというかたちですので通販の仕組みと同様です。(個人輸入代行ですので購入したものは海外からの取り寄せとなります。)
最後に
コロナウイルス感染後に入院し、その後退院した人の約3人に1人は何らかの後遺症が認められたとの報告もあります。
以前と比べコロナウイルス感染は収束してはいますが、いつ感染するか分からないものです。
そしてコロナ後遺症になる可能性も、決してゼロではありません。
もしもの時のために知識はもちろん、お守りとして低用量ナルトレキソンを手元に置いておくのも一つの手かもしれません。
またいつかかるか分からないからこそ、これからも感染予防は怠らず、油断せずに注意していくことが大切ですね。
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投稿者:ラククル管理人
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