ジスロマックはクラミジアや尿道炎など幅広く使える便利な薬ですが、最近クラミジアに対する飲み方が適当で効かないと勘違いされる方も多いようですね。
クラミジアはジスロマックを飲むだけで90%完治できる非常に優秀な薬ですが、確かに飲み方にはコツがあるのは事実。
ということで、今回はジスロマックを初めて使用される方向けに効率的にクラミジアを死滅させる飲み方を解説いたします。
対クラミジア・基本の飲み方
ジスロマックは錠剤なら250mgと600mg、シロップなら2000mg、注射なら500mgといくつか種類がありますが、今回は最も一般的な錠剤をベースに話を進めてまいります。
錠剤の場合、クラミジア治療の用法・用量は非常に簡単で以下の通りです。
- 1,000mgを初日にたった1回飲むだけ
250mg錠なら4錠、600mg錠剤なら1.5錠ほどをただ1回飲み切るだけで全身で有効成分が10日間持続、喉だろうが性器だろうがクラミジア菌もすっかり死滅できる仕組みです。
完治まではおよそ1週間ほどで、1週間後の再検査における完治率は90%と非常に高い効果を誇る治療法となっています(当然治るまでの最低1週間はセックス禁止です)。
ただし、目分量で適当な飲み方をしてしまったり従来の500mgを何日かに分けて飲んだりといった方法では治らなかったり逆に耐性だけついてしまったり逆効果なのでご注意を。
【大幅値下げ】ジスロマック ジェネリックの定番・アジー
アジーは、シプラ社が製造・販売している抗生剤でクラミジア、尿路感染症など細菌による治療薬としておなじみです。
ジスロマックと同じ有効成分アジスロマイシンが入っており細菌の生命維持や増殖が妨げる作用により症状を改善します。
ぶつぶつが見られる場合
ただし、もし陰部や肛門、鼠径部にぶつぶつがある場合は性病性リンパ肉芽腫が疑われます。
この場合は1,000mgを1回だけでは不十分なので、1回1,000mgを1日2回、1週間おきに3回服用が推奨の服用量となりますのでご注意ください。
副作用？下痢・嘔吐にご注意を
ちなみに、ジスロマックは通常250～500mgで飲むものなので一気に1000mg飲んだ場合は副作用もそれなりに強烈です。
一番多く見られる副作用の症状は下痢と吐き気ですが、飲むだけでクラミジアが90%完治するわけですからここはグッと我慢のしどころになります。
副作用の度合いは人により異なりますが、ひどいと当日は仕事にならない可能性もあるので、特に初めて飲む場合は休日・休前日の服用がおすすめです。
なんか、あの日の前日くらいからのど痛いなぁっておもってて
あの日の朝もってたジスロマックを1000mg投与したら、お腹すげー壊すし体調わるくなるし多分高熱でてた。
神奈川帰る頃には良くなった←
服用後に嘔吐してしまった場合は
ジスロマックは服用後およそ2時間ほどで薬が全身に回るため、2時間以上経っているのであればもう一度飲む必要はありません。
ただし、もし2時間以内に嘔吐してしまった場合は薬が体内に吸収されていない可能性が出てくるので注意が必要です。医師に相談して再服用するかどうか判断した方が良いでしょう。
〇〇中はNG！ジスロマック服用の注意点
その他にも、ジスロマックは服用時に意外な落とし穴がありますのでまとめて覚えておきましょう。
①食事・お酒・タバコ
ジスロマックは食事の影響を受けないので食前食後どちらに飲んでも問題ありません。
お酒もタバコも問題はありませんが、普通感染症と闘っている間に摂取すると自然治癒を妨げたり薬の効果を下げて副作用を増大させたりするためごく少量に留めておきましょう。
また、嘔吐を避けるために服用前後では脂っこい食事も控えた方が良いでしょう。
②生理中・妊娠中
基本的に影響はありませんが、妊娠中の場合に限っては念のため医師に相談した方が無難です。
③予防目的で飲んでも良い？
クラミジアと尿道炎の両方に対して予防効果がありますが、淋菌(淋病)の耐性菌を作ってしまう可能性もあるため注意が必要です。
また、感染予防には一応なりますが100%予防できるわけではないので頼り切りになるのはやや危険性があります。
100%淋菌(淋病)に感染していないとわかっている状態なら有効かと思いますが、判断が難しいところですね。
④日光にはご注意を
ジスロマックの有効成分には紫外線の感受性を高めて一時的に肌が日光に弱くなる効果もあります。
日焼けしやすくする体質になっているので、日光や日焼けマシンへの露出は避けて屋外ではしっかり肌を保護＆日焼け止めを使ってください。
ジスロマックでも効かない、治らないときは…
このように非常に便利なジスロマックではあるのですが、例えばウイルスや真菌(カビ)に対しては効果がなかったり飲んで必ずしも効果があるわけではありません。
なので、ここから先は服用しても効かなかった場合の対処について解説していきます。
ケース①：そもそもクラミジアではない
淋病(淋菌)の場合
かつてジスロマックは淋病(淋菌)に対しても高い治療効果を発揮していたのですが、現在は菌がほぼ耐性を持ってしまい完治率は10～20%程度まで下がっています。
もし、クラミジアではなく淋病(淋菌)に感染していた場合はいくらジスロマックを飲んでも治らないため、医師の治療を受けましょう。
放っておいて治ることはありませんが、幸い病院で注射と点滴による治療を受ければほぼ完治できる性病なので1日も早い治療が望まれます。
- ロセフィン(セフトリアキソン)
点滴。治療は1回のみで30～60分程度。 - トロビシン(スぺクチノマイシン)
→筋肉注射。
梅毒の場合
ジスロマックは梅毒に対しての有効性はほぼありません。
梅毒はノバモックス(アモキシシリン)などのペニシリン系抗生物質で完治率90%となっていますので、こちらをご利用ください。
梅毒の完治率90%・ノバモックス
ノバモックスは、シプラ社が製造・販売している梅毒の治療薬です。
ペニシリン系抗生物質・サワシリンと同じ有効成分アモキシシリンが含まれていて90%という高い確率で梅毒を死滅させます。
ケース②：完治前に再感染している
このようなケースを卓球のラリーに例えてピンポン感染と言いますが、治ったと思って自己判断ですぐキスやセックスした場合は相手に移したり移されたりしてしまいます。
必ず医師や検査キットにより完治が確認できるまではパートナーとの接触を控えましょう。
ケース②：耐性菌に感染している
ジスロマックの完治率は90%と言いましたが、100人が飲むとすると10人はどうしても治らない方が発生します。
この場合、耐性菌の疑いなども考えられるため速やかに医師の治療を受けてください。
今回紹介した医薬品一覧
最後に…
ジスロマックは飲むだけでクラミジアをほぼ完治に導いてくれる便利な薬ではありますが、闇雲に飲むとかえって逆効果になることもあります。
自分で薬を服用する場合は、クラミジアなのか淋菌(淋病)なのか梅毒なのか…はたまたただの風邪なのか、しっかり見極めた上で適切な薬を服用したいですね。
