
睡眠薬は飲むだけで眠れる便利な薬ですが、SNSを見ると「睡眠薬とお酒を併用したら救急搬送」といった方も少なくありません。
市販のドリエルでもそれは同様なのかネットを見ると「酒と服用すると死ぬ」などは物騒なワードが並びますが…。
果たしてこの薬は実際に併用するとどうなるのか、その効果と副作用について解説してまいります。
ドリエルとお酒は併用すると死ぬ?
まず、ドリエルは誰でも買える市販薬なので過剰摂取していなければ死ぬほどのことはありませんし救急搬送されるようなこともほぼありません。
…が、製造・販売元のエスエス製薬からも警告が出ている通り、併用自体は普通にNGなので同時摂取は絶対にやめましょう。
Q.お酒と一緒に服用したり、飲酒後すぐに服用しても良いですか?
A.お酒と一緒に服用したり、お酒が体内に残っている状態では服用しないでください。
というのも、アルコールと薬はどちらも肝臓代謝なのですが体内に同時に入るとアルコールの分解の方が優先される性質があるため。
同時に接種すると薬の分解が遅れるので、結果的に過剰摂取したのと同じような状態になり薬の効果や副作用を増幅されることとなるわけです。
この時ただ単に眠気が増幅されるだけでなく
記憶が飛ぶ(健忘)

幻覚・幻聴が出る

逆にハイになる(奇行)

アホやん
などなど、通常では現れないような多くの予期せぬ副作用が出る可能性も増してきます。
飲酒量にもよりますが、アルコールが代謝されるまでは4~10数時間、ドリエルも~8時間程度はかかるので多少酔いが覚めていたり時間差でも併用は厳禁です。
NG!アルコール以外にも要注意の薬が
ちなみに、ドリエルにはお酒と同じくらい併用を気をつけなければならない薬もあり…
特に、他の催眠鎮静薬、かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬とは成分が重なりますので、併用しないでください。
はお酒と同じく過剰摂取した時と近い状態になってしまうため注意が必要です。
ドリエルが効く仕組み
そもそもドリエルの有効成分ジフェンヒドラミンはもともとアレルギーや鼻炎、かゆみ、風邪などの症状を抑える成分として市販薬にも幅広く使われるものです。
その副作用の眠気を利用して単に睡眠用として転用したのがドリエルなので、同じような薬を併用すると効果が増幅されすぎてしまうわけです。
ドリエルは抗ヒスタミン薬という分類の薬になるので、同じ抗ヒスタミン作用のある薬とは併用厳禁です。
連日使用もNG、もし続けて使うと…
ちなみにドリエルは連日使用される方も多いようですが、不眠症や睡眠障害用の薬ではないので続けて使うのもNGです。
この薬はいつも眠れている人がたまに眠れない日に1日だけ使う薬という位置づけの薬になるので、イメージと違って用途の幅は思いの外狭いんですね。
これを知らずに毎日服用してしまうととたんに耐性がついてしまい薬が効かなくなってしまうので、不眠に悩む場合はせめてメラトニンなど他の薬を検討しましょう。
メラトニンとは
メラトニンは体内時計や睡眠リズムを司る睡眠ホルモンで、整えてあげることで体内時計のリセットや寝起きのメリハリをしっかり別けれたりする効果があります。
日本でもよく処方されるロゼレムという睡眠薬と同じ効果を持ちますが、依存性・耐性・離脱症状の心配がなくドリエルに比べて安全に使用できるのが大きな特徴です。
他の薬との競合もほぼなく、非常に高い抗酸化作用から「むしろ毎日飲んだ方がアンチエイジング効果がある」とさえ言われるくらいなので、あれこれ気にする必要がないのも嬉しいですね。

16歳までが保険適応の睡眠ホルモン、メラトニン製剤。
17歳や18歳の高校生、さらに大学生にも処方してるんだが、健康保険はカットしてくるかなあ?
先進国ではメラトニンはサプリで手軽に手に入るんだが、日本じゃ難しい。
先進国より遅れてるわけです。

時差ボケで1週間睡眠不足状態で、東京でお世話になっていた眼科に行ったら
先生:アメリカでメラトニン買えば良いのに。眼圧も下げるのよ。
私:そうなんですね。
先生:アンチエイジング効果もあると言われてるのよ。
私:え!!!!そうなんですね♪♪ ♪

持ち越しと副作用リスクが低い・メラトニン
メラトニン(melatonin)は睡眠リズムの昼夜逆転やなかなか寝付けない入眠障害の改善効果があるサプリメントです。
医学的な効果が認められながらも副作用リスクが非常に少ないため、分類としてはサプリメントとなっており比較的誰でも安全に使用できる成分となっています。
今回紹介した医薬品一覧
ドリエルは便利な薬ですがリスクも…
ドリエルは薬局やドラッグストアでも買える便利な睡眠薬ですが、連日使用NGに不眠症NGとあまり使い勝手が良い薬というわけではありません。
特に耐性がつきやすいのは大きなデメリットで安易な増量にもつながってきてしまうため、改善されない場合はすぐ別の薬に切り替えるか医師に相談するようにしましょう。