パキシルと言えば日本でもよく処方される抗うつ剤で、うつ病治療を変えた画期的な効果をもつSSRIの一種です。
…にも関わらず、なぜかSSRIの中でもこの薬は特に「やばい」としてネット上でも危険な存在として知られているようですね。
そこで、今回は果たしてパキシルは本当に危険なだけの薬なのか、処方されたらどうすれば良いのかについて解説いたします。
パキシルは一体何がやばいの?
パキシルでやばいと言えば何と言っても離脱症状です。パキシルは抗うつ剤の中でも特にこの離脱症状が強いことで知られていて、主に
- 身体面
吐き気、頭痛、耳鳴り、めまい、しびれ - 精神面
不安、焦燥感、衝動性、気分の不快 - 特徴的な症状
シャンビリ感
といった症状が現れます。中でもシャンビリ感という眼球運動に合わせて耳鳴り(シャンシャン)と手足のしびれ(ビリビリ)は有名ですね。
この離脱症状はたった1日薬を飲み忘れただけでも数日に渡って悩まされたりするような強力なものです。中には10日以上に渡って続く方もいらっしゃるので服用中の飲み忘れには特に注意が必要です。
パキシルは旧世代の薬に比べて安全性の高い薬ではあるものの、この使い勝手の悪さは確かにやばいと言われても致し方ないかなという印象もありますね…。
実際、服用者が感じる離脱症状は…
服用している方の実際の口コミ・体験談を見てみると以下の通り。曰く、「死ぬほど辛い」「地獄」などなどその症状のキツさがおわかりいただけるかと思います。
死ぬほど辛かったので
なるべく服用期間が短い
事を望みます🤲^_^
医師は薬に対して作用、副作用等説明有りませんでした
何も知らず奇異行動もとってしまいました。
余り説明になっていなかったら
私はパキシルを抜くのに死ぬ思いをしました、いや、死にたくなりました
リリカは1錠目から副作用が酷かったです
薬剤師さんもリリカはしんどくなるよと言ってました
こんな薬が簡単に処方されてるのも自殺の原因となってる気がします
世の中のパキシル服用者の皆さん、断薬は地獄です。社会人ならほぼ辞めざる終えなくなる。覚悟しましょう
パキシルには副作用もある
ちなみに、パキシルは離脱の他に副作用にも気をつける必要があります。
症状としてはめまい、吐き気、便秘、頭痛、倦怠感、胃不快感といった症状のほか特にパキシルの場合は
- 眠気
- 体重増加
が強めに出ることが知られています。副作用に対しての対応は様子見されがちな割に程度は結構強力なので、もし耐えられない場合は素直に医師に相談して別の薬を検討してください。
薬飲まないと…身体動かなくなるし…
パキシル錠にしたら一年でみるみる体重増えて、20キロ増ですからね。
しんどい
元は痩せ体型なのに
便秘酷くてお腹が妊婦みたいになってるずっと疲れ取れないし眠い
もうこんな痴呆っぽくてだめかなっておもったけど、薬の効果だった。
もし、自分にパキシルが処方されたら…
ネットでは今紹介したようなネガティブ情報がやたらと目立つパキシルなので飲むのもためらわれますが、実はこれはあまり気にする必要がありません。
というのも、薬の効果は人それぞれの体質で大きく異なるもので「パキシルが一番」という方もいれば「レクサプロが一番」という方もいて、どちらが優れているかはそもそも比較できないためです。
医師側も上記のデメリットは当然承知の上であえて数ある治療薬の中からパキシルを選択しているわけですから、そこは「実際使ってみて自分の体にどう効くか」を基準に考えるのが良いでしょう。
もし、どうしても気になる場合は医師に素直に「パキシルってネットで評判悪いんですけど~」と素直に聞いてしまう方が精神衛生上も良いですよ。
格安パキシルジェネリック・ペクセップ
ペクセップ(pexep)は、インタス・ファーマ社が製造・販売する第3世代(SSRI)抗うつ薬・パキシルのジェネリック薬です。
有効成分のパロキセチンが同量含まれているためうつ症状を安価かつ効果的に改善できる点が特徴です。
ただし、例外も…
しかし、医師も良し悪しあるのでもし聞いてみて「納得できない理由だった」「理由を聞いたら邪険にあしらわれた」ということであれば、そもそも病院自体を変えた方が良いでしょう。
もちろん少数ではありますが、心療内科に限らず不遜な態度の医師というのは一定数いるものですので…。
そして意外と医師との信頼関係や相性も意外とうつ病の改善には関りあるものですから、自分とうまく噛み合うお医者さんの元での治療がやはりおすすめです。
パキシルだけが特別やばいわけではない
また、そもそも抗うつ薬はパキシルに限らずどの薬も評判は似たようなものですから
セロクエル やばい
サインバルタ 危ない
選んでいたら飲む薬が1つもなくなってしまうという別側面からの問題もあります。
なので、ネット上の偏見は置いておいて実際に自分の体に使用したときにどんな効果があってどんな副作用が出るかに合わせて使うようにするのがベストと言えるでしょう。
その上で、なにかおかしいことや気になることがある場合はどんどん医師に相談しましょう。
1ヶ月使っても効果がなければ変更
ちなみに、もし1ヶ月間ほどパキシルを使っても効果が全く見られない場合は効かない体質であると考えられるため変に増量するよりも別の薬への変更を検討した方が良いです。
パキシルの代わりと言えば同じく焦燥型うつ病に効くデプロメールや同じSSRIのゾロフトなどが挙げられるかと思いますが、医師の指示を仰ぎつつ検討してみましょう。
離脱症状を回避するためには…
パキシルの離脱症状が強力なのは事実なので、もし使うとなった場合は少しでも離脱を減らすために覚えておきたいポイントもあります。
まず基本的な考え方としては「減らせたら良いな」「辞めれたら良いな」くらいの感覚で無理やり減らそうとはしないことです。体調が落ち着いていないときに減らしても結局失敗するだけですし、焦っても簡単にやめられる薬ではないため慎重に減薬しましょう。
それこそパキシルは5年、中には10年使い続けているという方もいるのでスパンとしてはそれくらい気長に考えておく方が気持ちも楽です。
- 5mg→0mgが一番キツい
パキシルの減薬で一番キツいのはこの最後の5mgとも言われています。なので、割錠して間に2.5mgなどワンクッション挟むだけでもだいぶ症状が緩和されます。 - パキシルCR錠に切り替える
パキシルはCRとそうでない薬がありますが、CRの方は薬の成分が少しずつ放出されるという意味で離脱や副作用が少なくなる効果があります。もし、症状がキツかったり心配な方はCR錠へのきりかえがおすすめです。
最後にもう一言だけ…
やたらとデメリットばかりが取り沙汰されがちなパキシルですが、抗うつ薬の効果は人それぞれ異なるものなので大事なのは「自分の体にどう効くか」のみです。
逆に言えば寛解を目指すためには自分の体にピッタリ合う薬を探さなくてはいけないということでもありますから、食わず嫌いせず薬はしっかり服用するのがゴールへの近道でもあるんですね。
薬の種類はいろいろありますので、まずは十分な量をしっかり試しつつ「ダメなら次」と様々な薬を試していきたいですね。
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投稿者:ラククル管理人
ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。