エピデュオゲル0.1%+2.5% 30g(Epiduo Gel)

エピデュオゲルとは

医薬品名

エピデュオゲル(Epiduo Gel)

メーカー

ガルデルマ(GALDERMA)

有効成分

アダパレン(Adapalene) / 過酸化ベンゾイル(Benzoyl peroxide)

効果・効能

ニキビ治療

剤形

ジェル(gel)

エピデュオゲルは毛穴の詰まりを解消し原因菌を抑えることでニキビを治療する医薬品です。

有効成分にはアダパレン0.1%、過酸化ベンゾイル2.5%を含有しています。

アダパレンは肌のターンオーバーを整え、毛穴の詰まりを取り除く作用があります。

また、過酸化ベンゾイルはニキビの原因となるアクネ菌を殺菌するとともに、ピーリング作用によって古い角質を除去する効果があります。

これによって、白ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビ、黒ニキビなどニキビ全般に効果を発揮します。

どちらもニキビ治療薬として日本で一般的に処方される成分ですが、併用することでより治療効果が高まるとされています。

ただし、アダパレン(ディフェリン)、過酸化ベンゾイル(ベピオ)各単体での使用よりも皮膚への刺激が出やすいため、初めての方は単体での使用をおすすめします。

製造元のガルデルマはスイスのローザンヌに本社を置く製薬会社で、皮膚科に特化した医薬品の製造・販売を行っているのが大きな特徴です。
高い製薬技術と豊富な臨床データにより同社が開発する医薬品は高価ながらも最も安全性の高い安心できる医薬品となっています。

効果・効能

エピデュオゲルはニキビ治療薬のアダパレンと過酸化ベンゾイルを組み合わせた外用薬です。

肌のターンオーバーを促し毛穴の詰まりを除去するアダパレンと、ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌する過酸化ベンゾイルによってニキビに強力な治療効果を発揮します。

エピデュオゲルを12週間使用した臨床試験では、アダパレン、過酸化ベンゾイルそれぞれ単体で使用した場合よりもニキビの改善効果が高いことが認められています。

アダパレン

アダパレンは毛包漏斗部の表皮角化細胞に作用し角化の亢進を抑制します。
細胞内に入り核内へ移行するとレチノイン酸受容体(RARγ)に結合後、レチノイドX受容体とヘテロ二量体を形成し標的遺伝子のプロモーター領域に結合します。

その結果、遺伝子転写が促進され生物活性を引き起こすタンパク質産生が起こることで、表皮角化細胞の分化が抑制されます。

過酸化ベンゾイル

過酸化ベンゾイルは、非炎症性皮疹(白ニキビ・黒ニキビ)と炎症性皮疹(赤ニキビ・黄ニキビ)に対して効果を発揮します。 過酸化ベンゾイル(BPO)は強力な酸化剤であり、使用後に生体内で分解される過程でフリーラジカルが発生します。このフリーラジカルはアクネ菌やブドウ球菌といったニキビの原因菌から電子を奪い、酸素を供給します。

これらの原因菌は嫌気性であるため、この酸化作用により細菌の膜構造やDNA、代謝を直接阻害し、抗菌作用を発揮します。 また、フリーラジカルは毛包漏斗部において角質細胞同士の結合を緩め、角層剥離作用を示します。

その結果、毛包漏斗部の角層肥厚が改善される効果が期待できる仕組みです。

飲み方・使い方

1日1回夕方～夜に洗顔後の清潔な患部に適量を塗布してください。

ニキビが改善し始めるまでには2週間～3か月かかる場合があるほか、初めて使用した際に短期間ではありますが逆にニキビが悪化する場合があります。
効果がないと思うような場合であっても薬は指示通り使い続けてください。ただし、3か月以内に症状が改善しない場合は使用を中止してください。

切り傷、擦り傷、湿疹のある部分には使用しないでください。

また、眼、口、鼻などの粘膜に入らないように注意してください。万が一眼に入った場合は速やかに水で洗い流してください。

アダパレン、過酸化ベンゾイル単体での使用よりも副作用が出やすいため、初めての方は各単体から使用してください。

薬はなるべく湿気や熱、日光を避けて常温で保管しつつ、誤飲を避けるため子供やペットがいる場合には保管場所に細心の注意を払ってください。

副作用

以下に挙げる症状は医師の治療を必要としない一般的な副作用です。
ただし、程度が気になる場合は医師に相談しても良いでしょう。

相互作用

エピデュオゲルは一部の薬剤と相互作用を引き起こし皮膚刺激や炎症を引き起こす可能性があります。

同じ部位に以下の医薬品を使用するのは控えてください。

また、エピデュオゲルの効果を低下させる恐れがあるため使用前後1時間以内に同じ部位に他の薬を使用しないようにしてください。

エピデュオゲルに影響を及ぼす可能性は、処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多くの成分が考えられます。これらはあくまで代表的なもので全てを列挙しているわけではありませんのでご注意ください。

禁忌

エピデュオゲルは成分にアレルギーがある、妊娠または妊娠の可能性がある、12歳以下の方は使用できません。

顔以外に使用した場合の有効性や安全性は確立されていませんので、顔のみの使用にとどめてください。

エピデュオゲル使用中はなるべく日光を避け、日焼けランプや紫外線療法は行わないようにしてください。

また、エピデュオゲルは漂泊作用があるため、髪の毛や衣服に付着しないようご注意ください。