カラプチン/ベラパミル40mg(Calaptin)ワソランジェネリック
登録日: 2020年9月1日 | 更新日: 2024年6月6日
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カラプチン(ベラパミル)(Calaptin)の商品詳細
カラプチンとは
- 医薬品名
- カラプチン(Calaptin)
- メーカー
- アボット・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)
- 有効成分
- ベラパミル(Verapamil)
- 効果・効能
- 頻脈性不整脈/狭心症/心筋梗塞/その他の虚血性心疾患
- 剤形
- タブレット(tablet)
- 不整脈の症状改善に役立つ 有効成分のベラパミルは血圧を下げレートコントロールに役立つ薬で、頻脈性不整脈や狭心症、心筋梗塞などの改善に役立ちます。
- 長年使用実績のある成分 ベラパミルは1960年代に開発され半世紀以上もの長きに渡って使われてきた成分で、未知の副作用・相互作用もなく比較的安全に使用することができます。
- 大手メーカーによる製造 製造元のアボット社は日本法人も持つアメリカの大手老舗メーカーで、医薬品もアメリカの厳しい適正製造規範(cGMP)に準拠しています。
カラプチンはワソランと同じ有効成分ベラパミルを含む薬で、心臓や血管の筋肉をリラックスさせる作用により頻脈性不整脈や狭心症、心筋梗塞などの症状改善が期待できるものです。
同じように効果を及ぼす薬にアムロジン(アムロジピン)がありますが、こちらが血管への作用が強いのに対して、カラプチン(ベラパミル)は心臓に強く作用する特徴を持ちます。
ベラパミルは1960年代に登場した最初のカルシウムチャネル拮抗薬で、古い薬ながらも現在まで使用され続ける信頼性の高い成分となっています。
製造元のアボット・ラボラトリーズ社は、アメリカ・シカゴに本拠地を置く120年以上続く老舗の大手製薬会社です。
ジェネリック医薬品の分野も得意とし、日本をはじめ世界160ヶ国以上で医薬品や医療機器などを製造・販売しています。
カラプチンの有効成分ベラパミルはフェニルアルキルアミン系のカルシウム拮抗薬で、心臓に対して強い作用を持つことから主に頻脈性不整脈などの症状に対して用いられる医薬品です。
製造元のアボット社は日本でも知られる大手メーカーで、薬は日本をはじめ先進国でも安心して使用することができます。
ただし、この薬は特に以下の心疾患を抱える場合は服用してはいけません。
- 頻脈性不整脈(心房細動・粗動、発作性上室性頻拍)
- 狭心症、心筋梗塞(急性期を除く)
- その他の虚血性心疾患
効果・効能
カラプチンの有効成分ベラパミルは高血圧や狭心症など幅広い用途の治療に用いられる医薬品です。
ベラパミルは抗不整脈、抗狭心症および抗高血圧作用を有するフェニルアルキルアミンカルシウムチャネル遮断薬で、α-1サブユニットのCav1.2カルシウムチャネルに結合することによりはたらきを阻害します。
Cav1.2は神経組織や血管平滑筋、心筋組織で顕著に分布しているもので、チャネルを介したカルシウム流入は筋組織の収縮と心臓の電気的なペースメーカー活動に必要な活動電位の伝播を可能とするものです。
このカルシウム流入を阻害することで血管平滑筋の収縮を妨げ、末梢循環全体の血管の弛緩・拡張を引き起こすことで全身の血管抵抗を下げ血圧を低下させます。
また、血管抵抗の減少は心筋のエネルギー・酸素消費量を減らし心臓の負担も軽減するため、狭心症の緩和にも役立ちます。
その他にも、房室結節を介した電気的活動は心拍数の決定に関連していますが、これもCav1.2を介したカルシウム流入に依存しているため、阻害によるカルシウム流入減により房室結節の不応期を延長、伝導を遅らせることで不整脈患者の心拍数を遅らせ、心房細動のレートコントロールに役立ちます。
飲み方
カラプチンは症状に応じた用量を水またはぬるま湯で服用してください。
- 狭心症
通常の投与量は1日3回80mgから120mgですが、肝機能低下や高齢者などベラパミルに対する反応が出やすい可能性のある場合では1日3回40mgが推奨されることもあります。
最適な臨床反応が得られるまで毎日または毎週の増量が可能ですが、用量漸増は服用の約8時間後に評価した治療効果・安全性に基づいてください。 - 不整脈
慢性心房細動の用量は240~320mg/日の範囲で分割服用。発作性上室頻拍(PSVT)の予防用量は240~480mg/日の範囲で分割服用。
投与量に関わらず服用開始後48時間以内に効果が最大化します。 - 本態性高血圧症
通常の初回単剤療法用量では40~80mgを1日3回(240mg/日)ですが、用量は漸増により調整してください。
360mg/日や480mg/日といった用量が用いられることもありますが、360mgを超える用量では追加効果が得られたという証拠はありません。
高齢者や低身長の患者など低用量でも効果が得られる可能性のある場合では40mgを1日3回(120mg/日)から漸増を開始してください。
抗高血圧効果は服用開始後の1週間以内に現れますが、漸増は治療効果に基づいて服用間隔の最後に評価してください。
また、服用時は以下の点にもご注意ください。
- 高血圧は無症状の場合があるため、体調の良い日でも薬は使い続けてください。
- 薬の服用を突然やめると症状が悪化することがあります。
- 服用中は血圧を頻繁確認するようにし、必要に応じて腎臓や肝臓の機能も確認してください。
薬はなるべく湿気や熱、日光を避けて常温で保管してください。また、誤飲を避けるため子供やペットがいる場合には保管場所に細心の注意を払ってください。
副作用
カラプチンは服用すると以下の副作用が現れることがあります。
これらの症状は一般的なもので特に医師の治療も必要としませんが、もし程度が気になる場合は医師に相談しても良いでしょう。
主な副作用
- 血圧低下
- 房室伝導時間の延長
- 便秘
- 悪心・嘔吐
- 頭痛、めまい
- 浮腫
ただし、もし以下の症状が現れる場合はただちに医師の治療を受けてください。
治療が必要な症状
- 循環器障害(心不全、洞停止、房室ブロック、徐脈、意識消失など)
- 皮膚障害(初期症状:発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎など)
特に以下の症状が現れる場合は緊急の治療を受けてください。
アレルギー反応
- 発疹
カラプチンは有効成分ベラパミルの影響でいくつかの副作用が起きることがあります。
以下に挙げる症状は体が慣れるにつれ低減する可能性もあるものですが、もし症状が持続したり程度が重い場合は治療を受けても良いでしょう。
あまり一般的でない副作用
- 食欲不振
- AST、ALTの上昇
発生頻度不明の副作用
- 歯肉肥厚
- 血中プロラクチンの上昇
- 男性における血中黄体形成ホルモン・血中テストステロンの低下
- 女性型乳房
相互作用
もしジソピラミドを服用している場合はカラプチンの服用前48時間以内・服用後24時間以内の併用を避けてください。
また、グレープフルーツ製品は相互作用により効果・副作用を増大させる恐れがあるため併用を避けてください。
アルコールも飲むと血圧がさらに下がり特定の副作用が増える可能性があるため、こちらも可能な限り避けてください。
その他にも特に以下の薬を使用している(していた)場合には医師に相談し安全性を確認した上で薬を服用してください。
医師の確認が必要な薬
- β-遮断剤
- ラウオルフィア製剤
- 抗不整脈剤
キニジン硫酸塩水和物、プロカインアミド塩酸塩、リドカイン、ピルシカイニド塩酸塩水和物、フレカイニド酢酸塩など - 低カリウム血症を起こすおそれがある薬剤
利尿剤など - ジギタリス製剤
ジゴキシン、メチルジゴキシンなど - ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
- 吸入麻酔薬
- リトナビル
- インジナビル硫酸塩エタノール付加物
- アタザナビル硫酸塩
- キヌプリスチン・ダルホプリスチン
- イトラコナゾール
- ミコナゾール
- アプリンジン塩酸塩
- カルバマゼピン
- ミダゾラム
- セレギリン塩酸塩
- シクロスポリン
- パクリタキセル
- ビノレルビン酒石酸塩
- ゲフィチニブ
- エレトリプタン臭化水素酸塩
- テオフィリン
- アミノフィリン水和物
- コリンテオフィリン
- リファンピシン
- フェニトイン
- フェノバルビタール
- ダントロレンナトリウム
ベラパミルとの相互作用を引き起こす成分は、その他にも処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多く考えられます。
これらの相互作用はあくまで代表的なもののみで全てについて列挙しているわけではないためご注意ください。
禁忌
有効成分のベラパミルにアレルギーがあったり以下に該当する場合はカラプチンを使用しないでください。
薬を使用できない症状・既往歴
- 重篤なうっ血性心不全
- 第II度以上の房室ブロック、洞房ブロック
- 婦又は妊娠している可能性がある女性
また、以下に該当する場合は事前に医師に安全性をご確認の上使用してください。
医師の治療が必要な症状
- うっ血性心不全またはその既往歴
- 高度の徐脈(50拍/分未満)または第Ⅰ度の心室ブロック
- 低血圧
- WPW、LGL症候群
- 基礎心疾患(心筋症、弁膜症、高血圧性心疾患など)
- 筋ジストロフィー
- 頻脈性不整脈(心房細動・粗動、発作性上室性頻拍)
- 重篤な腎不全・肝不全
- 小児
- 高齢者
カルシウム拮抗薬は急に中止すると症状が悪化する場合があるため、休薬する場合は徐々に減量するようにしてください。また、医師の指示なしに服用を中止しないでください。
使用中は心電図、脈拍、血圧を定期的に調べてください。
よくある質問
- Q.アムロジン(アムロジピン)とは何が違うんですか?
- A.アムロジン(アムロジピン)は血管への作用が強い薬で血管拡張により血圧を下げる効果が期待できます。
一方、カラプチン(ベラパミル)は心臓への作用が強い薬で、頻脈性不整脈などの症状に対して有効です。 - Q.飲み忘れてしまった場合どうすればいいですか?
- A.忘れた分は思い出した時点ですぐに飲んでください。ただし、もし次の服用時間が近い場合には服用を省いてしまっても構いません。
飲み忘れた分を補うために追加で余分に服用するのは避けてください。
通販で購入前に必ずお読みください
商品説明について
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