「1ヶ月で6キロ痩せた」「制限なしで全然辛くない」などなど、韓国で大人気のダイエット薬・サクセンダ。
GLP-1という仕組みの最新ダイエット薬とのことで日本でも注目を集めていますが、これは実際どんな薬なのでしょうか…?
実際の効果や医師が隠す密かなリスクまで、今日はこの薬の仕組みについて細かく解説してまいります。
サクセンダで痩せる仕組み
もともとサクセンダは糖尿病患者の方向けに開発された薬で、有効成分のリラグルチドには血糖値を下げる効果があります。
しかし、このリラグルチドは血液脳関門を通って満腹中枢に直接はたらきかける作用もあって
- 消化管の機能を抑制
→カロリーの吸収を抑える - 食欲の抑制
→食欲そのものを落として食べ過ぎを防ぐ - 満腹感を促進
→少し食べただけで満腹感を感じるようになる - 内臓脂肪を落とす
→肝臓の脂肪を落としたり抑制する効果がある - 代謝量が上がり消費カロリーが増える
→褐色脂肪細胞にはたらき熱産生を促す
といった様々なダイエット効果をもたらします。
実は前から「この糖尿病薬を使うと痩せる」と医療従事者の間だけで密かにダイエット薬として流行っていたのですが、今では一般の方にも流通するようになってきた感じですね。
そういう意味では医師もお墨付きのメディカルダイエットと言えるかもしれません。
サノレックスとの違い
日本では食欲を抑える肥満治療薬と言えばサノレックスがおなじみですが、サクセンダとは何が違うのでしょうか?
サノレックスの脳にはたらきかけて満腹感をもたらす効果はサクセンダと同じ…なのですが、実は有効成分のマジンドールは「アンフェタミン誘導体」と呼ばれる種類の成分なのです。
ピンと来た方もいるかもしれませんが、このアンフェタミンは世間で覚せい剤と呼ばれる成分。つまりサノレックスも覚せい剤と同じ依存性のリスクがあるわけです。
その点、サクセンダはGLP-1という全然違う種類の薬なので依存性や耐性のリスクを気にせず使うことができるんですね。
実際日本人が使用するとどうなる?
結論から言うと、糖尿病患者ではない普通の方がサクセンダを服用した場合もほぼ確実に痩せます。
もちろん中には効果がない方もいますが、SNSでの口コミを見ても多くの方がキロ単位で痩せているのがわかります。
良い口コミ・体験談
地元だと安くても2.3万だったから買い足すか少し迷ってる。。
自分では本当に5㌔落ちたのか不思議なのですが、それだけ元がヤバかったということか…
夫よ、まだ「凄い」は痩せてないのだ。凄い痩せたぜと言えるように頑張ります!
#GLP1
サクセンダは2キロ痩せた!ふくよかな人だと5キロ痩せたスタッフもいるって聞いたから痩せてキープって感じかな?エークリニックだたら山田先生によろしくどうぞ
悪い口コミ・体験談
大金はたいて買ったのに、1kgもびくともしない体重見ると、まじで贅肉ぶん殴りたい。
吐き気だるさカムォンだから、
少しは痩せない???何か使い方間違ってる?
もうすぐ3本目なくなりそうやのに、まともに1キロも痩せてないのは本当にお金の無駄だった
食欲なくなるけど、痩せるほどはなくならなかったし、代謝が上がってるらしいからちゃんと運動もしたのに痩せてない
は?????やん!
医者が口にしない危険な副作用やリスクとは
ただし、サクセンダが良いことづくめのダイエット薬かと言われると、そういうわけでもありません。
効果の高い薬には副作用がつきものですから、ここからはサクセンダに隠された危険性について知っていきましょう。
副作用やリスク
副作用として一番多いのは便秘や悪心などの消化器系の症状で、特にこれは始めたてのときに起こりやすいものです。
実際、金沢大学附属病院の試験によるとサクセンダ(リラグルチド)を投与された患者131名中、88人に有害事象が認められて15人が薬の中止にまで至ったと報告されています。
70%弱の人に副作用が出て10%強が実験中止と聞くとちょっと多く聞こえてしますね。
その他にも急性膵炎や甲状腺がんの危険性も指摘されてはいるのですが、実はそれ以上に気をつけなければならない点もあります。
サクセンダの落とし穴
サクセンダは一言で言えば「飲むだけでできるカロリー制限ダイエット」です。マイナスのカロリーで生きることになるのでカロリー制限ダイエットの時に起こりがちな
- 体がフラフラする
- 元気が出ない
- 気力が湧いてこない
といった副作用以外の副次的なデメリットが当然起こってきます。そして、その中でも最も危険なリスクは低血糖です。
この低血糖は普通に死に至る病で「サクセンダを使って人知れず死んでる方も多いのでは」と危惧する医者もいるほど。
特にダイエットをする方はただでさえ血糖値が低い方が多いと思うので、もし使用中に以下の症状を感じるようであればただちに使用を中止して医師の治療を受けた方が良いでしょう。
低血糖の症状
進行度 | 症状 |
---|---|
軽度 | 空腹感、冷汗、不安感、手指振戦、顔面蒼白、動悸など |
中度 | 頭痛、かすみ目、動作緩慢、集中力低下、意識障害、異常行動、けいれん、昏睡 |
重度 | けいれん発作、低血糖昏睡、死亡 |
そもそも、サクセンダはBMI30以上(芸能人で言うと伊集院光や森三中クラス)の方に使用するような薬なので一般的な日本人にはキツすぎるんですね。
医師に血糖値を管理されていない一般の方がむやみに使うと、こういった危険性も実はあるんです。
実はリバウンドする
これは全てのダイエットに言えることではありますが、サクセンダは飲むことで食欲を抑える薬なので、飲むのをやめれば当然リバウンドします。
もちろん、薬をやめた後も半分の食事量で我慢できるなら体重もキープできますが、残念ながら薬をやめた方の多くが元の食生活に戻ってしまい元の体重に戻ってしまっているのが現実です。
ダイエットで一番難しいのは「痩せること」ではなく「痩せ続けること」なんですね。
サクセンダは続けようと思ったら1ヶ月で数万円~十数万円かかってしまいますが、一方で既存のダイエット薬である
飲むだけで糖質の吸収をカット・フォシーガ
フォシーガ(forxiga)は、世界最大の製薬会社としても知られるアストラゼネカ社が製造・販売する糖尿病治療薬です。
有効成分のダパグリフロジンには糖分を体外へ排出する効果があり、飲むだけでできる糖質制限ダイエットとしてダイエット(体重減少)目的で処方されることもあります。
肥満治療薬・ゼニカル
ゼニカル(xenical)は、スイスのロシュ社が製造・販売している肥満治療・ダイエットのための医薬品です。
有効成分オルリスタットが脂肪分解酵素リパーゼのはたらきを阻害するため、食事による脂肪の吸収とカロリー摂取を抑制します。
が1ヶ月1万円以下で服用できることを考えると、サクセンダが実は非常にコスパが悪いダイエット法であることがわかります。
最後にもう一言だけ…
日々進化を遂げるメディカルダイエットの世界、ダイエット薬も新しいものが続々登場するのでつい興味が湧いてしまいますよね。
でも、そこはいったん冷静になってみて
- 本当に効果があるのか
- どのくらい効果があるのか
- 持続的に痩せ続けられるのか
- 長く負担なく続けられる方法なのか
を考えてみるのが良いのではないでしょうか。
既存のダイエット薬にもメリットはありますので、いろいろな選択肢を検討した上で自分の体質やライフスタイルに合ったダイエット法を検討したいですね。
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投稿者:ラククル管理人
ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。