ついに2021年から医師の診察なしに薬局でも購入可能となる(予定の)緊急避妊薬。
女性にとっては待望の決定なだけに閣議決定前からすでに「いつから買えるの?」「価格はいくらくらい?」などツイッターやインスタなど各SNSでも細かい疑問が尽きないようですね。
今回はそんな緊急避妊薬についてみなさんが気になっている点を一問一答でお答えしてまいります。
緊急避妊薬の役割
避妊効果について
現在日本で認可されている緊急避妊薬はノルレボとそのジェネリック薬のみなので、市販される緊急避妊薬(アフターピル)もこれと同じものになる見込みです。
ノルレボは服用すると「性行為から72時間以内であれば高い確率で望まない妊娠を防げる」という効果があり、妊娠阻止率はだいたい
服用時間 | 避妊率 |
---|---|
~12時間 | 98% |
~24時間 | 95% |
~48時間 | 85% |
~72時間 | 58% |
となっています。
ノルレボに限らず緊急避妊薬の避妊効果は時間経過とともに急速に落ちていくため、使用する場合はとにかく「1秒でも早く薬を飲む」ようにしましょう。
使用上の注意点
上の表を見てわかる通り、緊急避妊薬を正しく使ってどんなに早く飲んでも1%ほどの確率で妊娠してしまう可能性があります。
名前の通り用途はあくまで”緊急”用の避妊薬になるので、パートナーとのセックスでは必ずコンドームやピルを使用しましょう。
コンドームだけだと妊娠阻止率は3~14%と意外に高いのですが、ピルも併用することで妊娠率をほぼゼロにすることができます。
ヤーズ3.0mg+0.02mg(yaz)
ヤーズ(yaz)は、バイエル社が製造・販売している低用量ピルで、生理痛(月経困難症)やPMS改善のほか避妊効果があります。
ピルとしては第4世代の超低用量ピルと呼ばれるタイプで、ホルモン含有量が最低限まで低用量化されているため副作用が抑えられている点が大きな特徴です。
新薬メーカーによる最も安全性・信頼性の高い医薬品です。
薬の副作用について
緊急避妊薬で避妊できる仕組みは一言で言うと、女性ホルモンを摂取することでホルモンバランスを強制的に変化させ排卵や着床を防ぐ、というものです。
(詳しく知りたい方はこちらのページへ)
そんな薬ですので頭痛や吐き気などの副作用がかなり強くあらわれることも結構多く見受けられます。
「後飲みで簡単に妊娠をキャンセルできる便利な薬」というわけでは決してないのでご注意ください。
先ほども説明しましたが、緊急避妊薬は本当に緊急用になります。基本的にはピルやコンドームなど他の避妊法を取るようにしましょう。
中絶には使えますか?
残念ですが、避妊に効果はあっても中絶に効果はありません。
むしろ妊娠した人が緊急避妊薬を服用してしまうと女性胎児の男性化、男性胎児の女性化などの胎児奇形が起こることがあります。
緊急避妊薬は妊婦には絶対に使ってはいけない薬なので、妊娠が判明した場合はいち早く産婦人科に相談しましょう。
ただ、「正しく使ったけど結果的に妊娠してしまった」という場合では奇形の心配はありません。これはご安心ください。
購入にあたって
発売時期について
今年の12月ごろに政府が計画を閣議決定する見通しで、今の予定では2021年中に発売される見込みとなっています。
まだ閣議決定前なので確定というわけではないものの、高確率で2021年中には手軽に入手可能になるものと思われます。
どこで買えるの?
内閣の指定している条件では、
- 専門の研修を受けた薬剤師が
- 購入者に口頭で十分に説明した上で
- 対面で薬を服用することを条件に
- 薬局での販売を検討する
としています。
つまり、注意点としては
- 薬剤師のいる薬局じゃないと売ってない
- 薬剤師なら誰でも扱えるわけじゃない
- 購入にあたって薬剤師と話さなくてはいけない
- 対面で薬を服用する必要がある
あたりが実際の購入にあたってネックになりそうな部分でしょうか。
薬剤師と話さなくてはいけないのは正直苦痛ですし、小ぢんまりした薬局では他人に聞かれる恐れもあるかもといったリスクを考えると少し足踏みしてしまうかも…。
このあたりは今後の緩和に期待するしかありませんね。
少し宣伝になりますが、緊急避妊薬は実は当サイトでも取り扱いがあります。
ネット通販の形で本物の薬をお求めやすい価格でご用意しております。諸々の情報を秘匿したい方はぜひご検討ください。
アイピル(i-pill) 1.5mg
アイピル(i-pill)は、ピラマル・ヘルスケア社が製造・販売しているアフターピル(緊急避妊薬)です。
ノルレボのジェネリック医薬品で24時間以内で95%という高い避妊率を誇ります。安全性が高くコストパフォーマンスに優れる点が大きな特徴です。
薬の値段はいくらくらい?
緊急避妊薬の実際の販売価格についてはまだ定かではないため何とも言えません。
ただ、日本ではピル全般が「安すぎると安易に使われる恐れが~」と価格が高額に設定される傾向があるので心配が残るところです。
実際、高いとされるイギリスやドイツでも1,000~2,000円なのに対して日本では6000円~2万円で保険適応外となかなか法外な値段設定。
緊急避妊薬の原料コストはせいぜい数十円程度で国によっては無料なくらいですから、高くても2,000円以内には抑えて欲しいところですね。
健康保険は使えるの?
ドラッグストアで健康保険は使えないので、薬を購入する費用は全額自己負担になります。
一応、確定申告の控除という形で間接的に費用を軽減することはできますが、「年間で12,000円を越えた場合」のみで手続きも煩雑なのであまり現実的ではないですよね。
少し話はズレますが、そもそも健康保険は「病気やケガの治療」にしか使えないものなので、妊娠は病気でもケガでもない扱いなのでいずれにしても保険は使えません。
この扱いについても少しもやもやが残りますが…。
その他の注意点
当たり前の話にはなりますが、緊急避妊薬に淋病やクラミジア、梅毒などの性病を防いだり軽減する効果はありません。
避妊具なしでのセックスは性病リスクが高く子宮頸がんなどの発症率も高めるため、緊急避妊薬を過信しすぎないようご注意ください。
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投稿者:ラククル管理人
ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。