ロドナック1.5mg/3mg(Lodonak) 低用量ナルトレキソン

ロドナックとは

医薬品名

ロドナック(Lodonak)

メーカー

カッシーラメデックス(Kachhela Medex Pvt. Ltd.)

有効成分

ナルトレキソン(Naltrexone)

効果・効能

慢性痛/がんの進行抑制

剤形

カプセル(Capsulet)

ロドナックの有効成分ナルトレキソンはもともとアルコール中毒、麻薬中毒などの依存症治療として用いられている医薬品です。

通常の依存症治療では50～200㎎が用いられますが、低用量(1.75mg～4.5mg)で使用すると慢性的な痛みや炎症を抑える働きがあるとされており、エイズや多発性硬化症、クローン病、パーキンソン病などに用いられています。

また、低用量ナルトレキソンにはがん細胞の分裂・増殖・アポトーシスをコントロール作用があるとされ、がんの進行抑制として使用される場合もあります。

さらに最近では新型コロナウイルスの後遺症(Long COVID)改善効果も期待されており、一部の研究では2か月で体力の回復・痛み・集中力不足・不眠・COVID-19の症状の改善が確認されています。

製造元のカッシーラメデックス社はインドのマハーラーシュトラに本拠地を置く会社です。アルツハイマー病治療薬、抗ニキビ薬など幅広い医薬品を取り扱っています。

効果・効能

ロドナックの有効成分ナルトレキソンはアルコール中毒、麻薬中毒などの依存症治療に用いられている医薬品です。

アルコールや薬物の摂取によって分泌されるオピオイドという鎮痛や多幸感を引き起こす物質が受容体に結合するのを阻害することで、飲酒や薬物による高揚感を失わせ依存症を改善していきます。

依存症治療では50～200㎎が用いられますが、低用量(1.75mg～4.5mg)で使用すると内因性オピオイド産生の増加や腫瘍細胞のオピオイド受容体の増加などの作用を通じて免疫系の調節が行われるとされ、がんの進行抑制効果が期待されています。

最近では新型コロナウイルスの後遺症に対する数少ない治療薬として研究が進められています。

アイルランドダブリン大学の教授が行った研究では、2か月で体力の回復・痛み・集中力不足・不眠・COVID-19の症状の改善が確認されるなど注目されています。

また、同研究では被験者の95%が問題なく低用量ナルトレキソンを使用できたことから高い安全性が示唆されています。

飲み方・使い方

ロドナックは以下の用量水かぬるま湯で服用してください。

新型コロナウイルス後遺症に対しての服用方法は確立されていませんが、研究試験においては以下の用量が用いられました。

薬は常温での保管が可能ですが、なるべく湿気や熱、日光を避けてください。
また、誤飲を避けるため子供やペットがいる場合には保管場所に細心の注意を払ってください。

副作用

ロドナックは服用すると以下の副作用が起きることがあります。
これらは一般的な副作用で治療も不要ですが、程度が気になるようでしたら医師にご相談ください。

相互作用

ロドナックの有効成分ナルトレキソンはオピオイド系薬剤と併用した場合相互作用を引き起こす可能性があります。

その他にもナルトレキソンとの相互作用を引き起こす可能性は、処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多くの成分が挙げられますのでご注意ください。

禁忌・注意点

ナルトレキソンにアレルギーがある場合は使用しないでください。

また、以下に該当する場合も同様です。

また、以下に該当する場合は医師に相談し安全性を確認した上で薬を服用してください。

短時間作用型オピオイドを服用していた方は7日、長時間作用型オピオイドを服用していた方は10～14日の間隔をあけてからナルトレキソンを服用してください。