フォンクセラ5mg/10mg/20mg(Fonksera)
※パッケージリニューアルなどの理由により実際の商品とはデザインが異なる場合があります。
※商品は使用により副作用を生じることがあります。使用は自己責任となりますため、お客様ご自身にて効果・用法用量などを十分ご理解の上、輸入代行をご依頼ください。
※パッケージや説明書が付属せず簡易包装・PTPシートのみでの配送となる場合がございますが、ご了承ください。
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フォンクセラ(Fonksera)の詳細
フォンクセラとは
- 医薬品名
- フォンクセラ(Fonksera)
- メーカー
- ルンドベック(Lundbeck)
- 有効成分
- ボルチオキセチン(Vortioxetine Hydrobromide)
- 効果・効能
- うつ病・うつ状態の治療
- 剤形
- 錠剤(Tablet)
- うつ病治療の新たな選択肢 フォンクセラはS-RIMと呼ばれる新しいタイプの抗うつ薬です。うつ病やうつ状態に伴う様々な症状に高い効果が期待できるとともに、副作用や離脱症状が比較的少なく初めての方でも安心して使用できます。
- 幅広い症状に対応 うつ病やうつ状態だけでなく、不安障害、ストレス障害、不眠症など幅広い症状に対応しています。認知機能の回復にも役立つため、仕事や日常生活への早い復帰が望めます。
- 大手製薬会社による先発薬 精神・神経科学研究の分野で世界をリードするルンドベック社による安心の先発薬です。
フォンクセラは、うつ病、うつ状態の治療薬です。
日本国内では「トリンテリックス」という商品名で2019年に承認されている新規抗うつ薬の海外版になります。
従来の抗うつ薬とは異なり、有効成分ボルチオキセチンはセロトニン再取り込み阻害作用に加え、セロトニン受容体調節作用を有しています。
そのため、うつ病やうつ状態に加え、不安感やイライラ、不眠の症状も改善し、意欲や思考を向上させる作用があります。
副作用と離脱症状が比較的少ないのも特徴です。
製造元のルンドベック社は、デンマークに本社を置く製薬会社です。日本を始め世界50か国以上に拠点を持つグローバル企業です。 特に、精神・神経科学研究の分野では70年にわたり最前線をリードしてきたこともあり、フォンクセラは安心して使用できるおすすめの医薬品となっています。
うつ病は、気分の落ち込みといった精神症状や、不眠、食欲不振、疲労感などの身体症状が現れることで日常生活に大きな支障をきたしている状態です。
日本人の100人に約6人は生涯でうつ病を発症すると言われているほど身近な病気です。辛い出来事だけでなく、結婚や進学、就職などの環境の変化によっても発症します。
うつ病の発生メカニズムは明確になっていませんが、脳内のセロトニン、ノルアドレナリン神経伝達の低下がうつ病の原因だと考えられています。
フォンクセラはこれらの脳の神経伝達に作用することでうつ病やうつ状態を改善します。
ただし、24歳以下の方が抗うつ剤を服用した場合、自殺念慮や自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため医師の判断のもと服用するようにしてください。
また、他の抗うつ薬との併用はセロトニン症候群を引き起こす可能性がありますので注意してください。
効果・効能
フォンクセラは、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節薬(S-RIM)と呼ばれる新規抗うつ薬です。
うつ病、うつ状態の改善に効果が期待できます。
選択的セロトニン再取り込み阻害(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)などの抗うつ薬とは異なり、うつ病やうつ状態の改善だけでなく、不安障害の改善にも役立ちます。 また、セロトニンだけでなくノルアドレナリン、ドパミン、アセチルコリン、ヒスタミンの遊離を促進するので、ストレス緩和、不眠症の改善、思考や意欲向上への効果も期待できます。
他の抗うつ薬に比べて副作用や離脱症状が少ないのも大きな特徴です。
また、作用時間が長いため、1日1回の服用で効果が得られます。
フォンクセラは、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節薬(S-RIM)と呼ばれる種類の抗うつ薬で、
有効成分のボルチオキセチンが脳内のセロトニンの再取り込みを阻害することに加えて、セロトニンの受容体を調節することでうつ病やうつ状態を改善します。
- セロトニン:感情や気分のコントロール
- ノルアドレナリン:ストレス制御
- ドパミン:意欲
- アセチルコリン:思考
- ヒスタミン:ホルモン分泌や睡眠
上記をコントロールする部分にも作用するため、不安障害の改善、ストレス緩和、不眠症の改善、思考や意欲の向上などに役立つ仕組みです。
さらに、フォンクセラは認知機能の回復作用もあります。うつ病の症状である「見聞きしたものがうまく頭に入ってこない」「すぐにわすれてしまう」といった症状にもアプローチすることで、仕事や日常生活へのより速い復帰をサポートします。
飲み方・使い方
フォンクセラは、ボルチオキセチンとして10mgを1日1回水かぬるま湯で服用してください。
症状に合わせて増減できますが、1日20㎎を超えないようにしてください。また、増量は1週間以上の間隔をあけて行ってください。
一般的に、症状の改善がみられるまで数週間かかりますが、薬を使い続けても症状が改善しない場合は他の治療法を検討してください。
24歳以下の方が服用した場合、自殺念慮や自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため事前に医師にご確認の上服用してください。
薬はなるべく湿気や熱、日光を避け常温で保管してください。また、誤飲を避けるため子供やペットがいる場合には保管場所に細心の注意を払ってください。
副作用
フォンクセラは有効成分により以下の副作用を引き起こすことがあります。
これらは一般的な副作用で特に医師の治療も必要としませんが、症状が続いたり程度が気になる場合は医師に相談しても良いでしょう。
主な副作用
- 悪心
- 傾眠
- 頭痛
- めまい
- 不眠症
- 下痢
- 便秘
- 嘔吐
- そう痒・全身性性そう痒
- 蕁麻疹・発疹
- 倦怠感
ただし、以下に挙げる副作用が現れる場合はただちに使用を中止し医師の治療を受けてください。
治療が必要な症状
- セロトニン症候群(頻脈、固縮、高血圧、発熱、下痢、発汗、錯乱、興奮、焦燥、不安、ミオクローヌス、自律神経不安定など)
- 痙攣
- 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿v風ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害)
フォンクセラの有効成分ボルチオキセチンは服用により以下の副作用を引き起こす可能性があります。
もし程度が気になる場合は医師に相談しても良いでしょう。
あまり一般的でない副作用
- 異常な夢
- リビドー減退
- 潮紅
- 勃起不全
- 射精遅延
発生頻度不明の副作用
- アナフィラキシー反応
- 高プロラクチン血症
- 出血(挫傷、斑状出血、鼻出血、胃腸出血、膣出血を含む)
- 血管浮腫
- 多汗症
相互作用
フォンクセラは一部の成分と相互作用を引き起こし有害作用/毒性作用を増強する可能性があります。組み合わせを避けてください。
フォンクセラ服用中にアルコールを飲むと、薬の作用が強く出る可能性があるためお控えください。
併用を避ける薬剤
- MAO阻害剤
セレギリン塩酸塩(エフピー)、ラサギリンメシル酸塩(アジレクト)、サフィナミドメシル酸塩(エクフィナ)
その他にも、以下に該当する場合は医師に相談し安全性を確認した上で薬を服用してください。
医師への確認が必要な薬
- リネゾリド
- メチルチオニニウム塩化物水和物(メチレンブルー)
- セロトニン作用薬
トリプタン系薬剤(スマトリプタンコハク酸塩など)、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)、セロトニン前駆物(トリプトファン-L)含有製剤又は食品、トラマドール塩酸塩含有製剤、メサドン塩酸塩、 ペチジン塩酸塩含有製剤、タペンタドール塩酸塩、フェンタニル含有製剤、ペンタゾシン含有製剤、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物含有製剤、
炭酸リチウムなど - セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort セント・ジョーンズ・ワート)含有食品など
- CYP2D6阻害剤
パロキセチン塩酸塩水和物、キニジン硫酸塩水和物など - 肝薬物代謝酵素(CYP3A4/5、CYP2C19、CYP2C9、CYP2C8およびCYP2B6)の誘導作用を有する薬剤
リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン - 出血傾向が増強する薬剤
非定型抗精神病剤、フェノチアジン系抗精神病剤、三環系抗うつ剤、アスピリンなどの非ステロイド系抗炎症剤、ワルファリンカリウムなど
その他にも相互作用を引き起こす成分は処方薬や市販薬からビタミン、ハーブに至るまで数多くの成分が挙げられます。
これらの相互作用はあくまで代表的なもののみで全てについて列挙しているわけではないためご注意ください。
禁忌
有効成分のボルチオキセチンにアレルギーがある場合はフォンクセラを使用しないでください。
24歳以下の方がフォンクセラなどの抗うつ剤を服用した場合、自殺念慮や自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため医師の判断のもと服用するようにしてください。
また、以下に該当する場合も同様です。
使用が禁止されているケース
- フォンクセラに含まれる成分に対し過敏症の既往歴のある方
- モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩及びサフィナミドメシル酸塩)を投与中または投与中止後14日以内の方
- 妊娠中・授乳中
- 小児
以下に該当する場合は医師に相談し安全性を確認の上で使用してください。
また、18歳以下の大うつ病性障害に対しては有効性が確認されていませんので、使用は慎重にご検討ください。
医師の確認が必要なケース
- CYP2D6の阻害作用を有する薬剤を投与中または、遺伝的にCYP2D6の活性が欠損していることが判明している方
- 自殺念慮または自殺企図の既往がある
- 双極性障害
- 脳の器質的障害または統合失調症の素因がある
- てんかん
- 衝動性が高い併存障害を有する
- てんかんなどの痙攣性疾患またはこれらの既往歴がある
- 出血傾向または出血性素因がある
- 緑内障または眼圧亢進
- 18歳以下の大うつ病性障害
- 高齢者
よくある質問
- Q.飲み忘れてしまった場合はどうしたら良いですか?
- A.飲み忘れに気が付いた時に1回分を服用するようにしてください。ただし、次の服用時間が近い場合は飲み忘れの分は飛ばしてください。
2回分を一度に服用することはしないでください。 - Q.フォンクセラの服用で症状が改善されました。すぐに服用を中止しても構いませんか?
- A.フォンクセラの離脱症状は少ないと言われていますが、全くないわけではありません。徐々に減量していくのが望ましいです。
- Q.服用中に運転はできますか?
- A.はい。眠気やめまいの副作用は少ないため運転は可能です。ただし、初めてフォンクセラを使用した時、他の薬から切り替えをした時、
眠気やめまいなどの体調不良を自覚している時などは運転を控えてください。