リピトール(アトルバスタチン)は飲むだけで血中の脂質を下げてくれる上に副作用も少ない非常に便利な薬です。
しかし、効果があるのかないのかわからないままに年単位飲み続けなければならないだけに「効果出てる気がしない」「やめどきはあるの?」と疑問に思われる方も多いよう。
そこで今回は、この薬のやめどきから血管を再生する方法までの一通りを詳しく解説してまいります。
リピトール(アトルバスタチン)にやめどきってあるの?
まず結論から言ってしまうと、この薬のやめどきは薬がなくても血中脂質の正常値がキープできるようになった時だけ、になります。
逆に言えば、食事や運動による改善が追いつかず血中の脂質が高い以上は一生飲み続けた方が良い薬、とも言えますね。
そもそもリピトールは致死率の高い生活習慣病を予防するために飲んでいるわけですが、悲しいことに血中脂質の数値は薬をやめれば1ヶ月も経たず戻ってしまうもの。
確かに飲み続ける副作用リスクもあるにはありますが、それでも飲み続けるメリットの方がはるかに大きいので食事と運動で下がってないなら飲み続けるべきというのが一般的です。
具体的な数値は…
目標となる正常値の範囲は以下の通りで
項目 | 範囲(単位mg/dL) |
---|---|
総コレステロール | 120~219mg/dL |
HDL(善玉)コレステロール | 40~70mg/dL |
LDL(悪玉)コレステロール | 70~139mg/dL |
中性脂肪 | 40~149mg/dL |
例えばリピトールを飲み始めてからLDLが180から130に下がったのであれば薬のおかげで50が下がっている分ということになります。
その後、食事や運動などの生活習慣改善で80まで下げられたのであれば薬がなくても130でキープできる想定なので、リピトールをやめても大丈夫と判断できますね。
もしリピトールをやめたら体にはどんな変化が起こるのか
ちなみに、もし血中脂質が高いまま薬をやめてしまったとしても、動脈硬化は無症状なので体調に変化はなく特に何かが起こるわけではありません。
しかし、薬をやめている間に余ったコレステロールは血管壁にどんどん蓄積されていってしまい…
- 付着物(プラーク)により血液の流れが妨げられる
- 流れが悪くなると血液輸送も強い力が必要になり心臓の負担UP
- 強い力がかかるようになるのでつまりは血圧もUP
- UPした血圧は血管を傷つけるので血管はより硬く太くなる
- さらに流れが悪くなった状態で②へと戻る
という悪循環が起こり、最終的には血栓を引き起こし心筋梗塞や脳梗塞といった形でいきなり自覚症状が現れる仕組みです。
無症状期間の方が長い病気なので薬をやめたくなる気持ちもわかりますが、数十年後の健康をお金で安く買えてると思って使い続けて欲しいものですね。
飲んだり飲まなかったりは一番NG
ただし、薬は飲んだり飲まなかったりが一番血管に負担をかけてしまうNG行動なのでメリハリはきっちりとつけるようにしましょう。
車も急停止急発進は車にも道路にも燃費にも良くないですが、それと一緒ですね。
私の元旦那が58にして、先週脳梗塞で入院しました。麻痺はないみたいだけど、気を付けないと、突然ってことあります😭💦
高血圧は、リスク高いし、これから寒くなるので注意が必要‼
先送りしてて後悔しないためにも病院受診をオススメいたします🙏
血中脂質を強力に下げる・リピトール
リピトール(lipitor)はアメリカのファイザー社が製造・販売する脂質異常症の治療薬です。
世界初のストロングスタチンで大幅にLDLコレステロール値を下げる効果により、動脈硬化や不整脈といった症状の予防・改善に役立ちます。
どうしてもやめたい場合の特効薬も
薬をやめるためにまず見直したいのは何と言っても脂質摂取量のオーバー、1日の摂取量目安は50g程度なのでしっかり計算・管理しましょう。
外食好きやこってり派の方も多いかとは思いますが、参考までに脂質量は以下の通り。
料理名 | カロリー | 脂質 |
---|---|---|
ビッグマックセットM(マクドナルド) | 1,124kcal | 48.9g |
こってり並(天下一品) | 949kcal | 66.2g |
大戸屋ランチ(大戸屋) | 865kcal | 30.5g |
牛丼並(吉野家) | 733kcal | 25.0g |
たらこパスタ(サイゼリア) | 605kcal | 21.0g |
特に外食は脂質量が思った以上に多いので、なるべく外食は控えつつ少しずつ中食・内食を増やしていきたいですね。
血管内の脂質(プラーク)を除去するには
しかし、食事や薬での改善はあくまで新しくプラークが付くのを防ぐだけで、血管内についた汚れをこそぎ落としてくれるわけではありません。
が、血管内の汚れは血管内に流れるt-PAという物質により溶かせることが知られていて、これを体内で増やすことで血管が詰まってしまうのも防ぐことができます。
t-PAを増やすには…?
ではこのt-PAはどうすれば増やせるのかというと、何を隠そうこれこそが運動になります。
しかも普段ほとんど運動をしない人ほどその効果が高く、NHKの実験によると
- 適度な運動を3週間
→血栓を溶かす力が1.5倍~4.2倍UP - キツい運動を15分間
→血栓を溶かす力が21倍UP
と非常に高い効果が得られています。
実際は激しく短い運動による効果は一瞬で有酸素運動を継続して行う方がトータルの効果は高いとのことですが、薬を飲んでいる方には嬉しい情報に変わりありません。
医師が運動運動と口酸っぱく言い続けるのにもきちんとした理由があるというわけですね。
今回紹介した医薬品一覧
血管は買い替え不可でも再生はできる
血管は庭にあるホースと違って経年劣化しても簡単に買い換えたりすることはできません。
しかし、血管はホースと違って毎日代謝で内皮が再生されていくものでもあるので、ケアさえしっかり怠らなければ血管年齢を若く保つのも無理なことではありません。
そして、そのシグナルを出すポイントこそが運動になるので薬はしっかり使いつつ、散歩からでも運動習慣を身につけたいですね。
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投稿者:ラククル管理人
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