プロバンサインは飲むだけで発汗・ワキガを抑えてくれる便利な薬ですが、頓服の割には結局毎日飲むことになりがち。
ただ、副作用も出がちな薬だけに「本当に毎日飲んでも大丈夫なの?」「長期服用は問題ないの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はそんなプロバンサインの副作用リスクから耐性の問題まで詳しく解説してまいります。
プロバンサイン、毎日飲むとどうなる?
基本的にプロバンサインは毎日継続して飲む薬ではなく、効果が欲しいときにだけ飲む(頓服)薬なので「毎日飲んでも大丈夫?」と不安に思われる方も多いことでしょう。
しかし、結論から言うと一般的にプロバンサインを毎日・長期的に使うこと自体は問題なしとされています。
おそらく皆さん「長期服用で認知症になる」といった噂を心配される方が多いと思いますが、こちらはあくまで報告止まりの上に下記のように不明な点が多く、根拠と言えるほどのものではないんですね。
- 研究は同じタイプの薬という括りでプロバンサインのことではない
- 65歳以上が対象の研究で若年者の影響は不明
- そもそも認知症という症状そのものの原因は未だわかってない
実際医師も長期的な処方を避けたりすることもないですし、そこまでこの薬に対して神経質になる必要はないものかと思われます。
飲むだけで全身の発汗を抑える・プロバンサイン
プロバンサイン15mg(Pro-Banthine)
日本の協和キリン社によるプロバンサインの先発薬です。
有効成分プロパンテリンが発汗の原因となるアセチルコリンをブロック。体の内側から汗を抑えます。
また、代表的な塗り薬であるパースピレックスとの併用により相乗効果が期待できます。
ただし以下の症状が現れる場合はご注意
このようにプロバンサインの長期服用自体は問題ないのですが、人によっては耐性が生じることもあるようで注意が必要です。
これは個人差によるところが大きいものですが、効かなくなってきてしまう場合はどうしても薬の頻度を抑えたり他の薬と使い分けたりといった対応が必要となってきます。
アレは薬剤耐性付くと全く効かなくなるからね(経験談
難しいところだ
そのため、もし薬による効果を十分得られなくなってくる場合は後述のパースピレックスによる治療やボツリヌス菌毒素皮内注射による治療も検討しても良いかもしれませんね。
プロバンサインでよくある副作用
また、プロバンサインは口渇や目の乾き、尿の出が悪くなる、腹満などなど副作用も多く強めに出やすい薬なので、これが原因で内服を続けられないことも珍しくありません。
これらの副作用が出る分にはまだ良いですが、もし使用する上で以下の症状が現れる場合は重篤な副作用の徴候のため医師の治療を受ける必要があります。
こちらは万が一の話にはなりますが、薬を使う場合は一応覚えておいて損はないですね。
- 下痢
- 頻脈・動悸、胸がはためく
- 目の痛みや赤み、光輪視
- 排尿が困難、痛みを伴う
- 排尿が(ほぼ)なくなった
- アレルギー反応の徴候
じんましん、呼吸困難、顔、唇、舌、喉の腫れ
薬プロバンサインイマイチ体質に合わないときは…
プロバンサインが飲むだけで多汗症・ワキガの症状を抑えられる便利な薬であることは事実なのですが、上記の通りどうしても体質による合う合わないが大きい薬であるのは否めません。
なので、もしどうしても薬が体質に合わない場合はパースピレックスなどの塗るタイプの治療薬も選択肢として非常に有効です。
塗るタイプのパースピレックスを
パースピレックスは簡単に言うと汗腺に物理的に栓をしてしまうことでワキガ・発汗を抑制する薬で、プロバンサインで問題になるような耐性の問題は一切なし。
塗るタイプなので塗布部位は選びますが、内服でない分副作用リスクが少ないメリットもあり、世界的にも第一選択として使われる効果に優れた薬です。
また、この薬はプロバンサインとの併用も可能なので一層症状を抑えたい場合でもより効率的に発汗を抑えることも可能です。
あの後プロバンサインが効いてくれて汗をかかないでシャンプーモデルを終えることができました!
プロバンサイン良すぎてこれから乱用しそうです、、、笑
というのは冗談ですが、これからここぞという日は使ってみたいと思います笑笑
最後にもう一言だけ…
このようにワキガ・多汗症の治療は薬の種類も増えていくつか選択肢が取れるような時代になりました。
いずれも重篤な副作用リスクが少ない割に効果の高い薬に変わりありませんので、もしまだ試されたことがない場合は一度試してみる価値がある薬と言えるでしょう。
Author
投稿者:ラククル管理人
ラククルのコラム・商品登録・サポートなど様々な業務を担当しております。ECサイトの運営は15年になります。これからもよろしくお願いいたします。