体内のあらゆるホルモンの材料となる他にも様々な働きを持ち、アンチエイジングに役立つと注目を集めるDHEA。
生活習慣病予防に細胞再生能力活性化、脳の認知機能改善などまさに若返りとも言うべき効果の数々ですが、乱用が続いたせいか現在は規制済みの成分となっています。
今では本当に前のようにDHEAを購入する方法はないのか、代わりに使える似た成分はあるのか気になるポイントを詳しく解説してまいります。
DHEAのネット通販(個人輸入)が禁止へ、もう購入できないのか
まず結論から言ってしまうと、DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は規制により2017年からネット通販(個人輸入)ではどのサイトでも一切取り扱いがありません。
以前より問題になっていたピラセタムなどのスマートドラッグと併せてついでに規制された形で、なぜこのタイミングで禁止されたのか規制の理由は定かではありませんが、基準は
個人の自己使用によって健康被害や乱用につながるおそれが高い
引用元：https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc3785&dataType=1&pageNo=1
かどうかと考えられるため、同様に目に余る乱用があったためと推察されます。
ということで、現在少なくとも日本ではDHEAは医師に処方してもらう以外の入手方法がなくなっています。
処方と言ってもクリニックの自由診療で誰でも購入できるという点は変わらないのでハードルが高くなったわけではないですが、保険外のため価格面が大幅に高騰してしまったのが厳しいですね。
今でも買える7KETO-DHEAは代わりに使えるもの？
ところで、DHEAはどうあがいてもネット通販(個人輸入)で購入する術がないのですが、7KETO-DHEAなら今でも変わらず購入が可能です。
そのため、この7KETO-DHEAが代わりに使えるのではないかと思われる方も多いと思います。
7KETO-DHEAは全く違う別物
しかし、残念ながら7KETO-DHEAは名前こそ似ているものの効果は似て非なるもので、どちらかと言うとアンチエイジングではなくダイエット薬の分類になります。
7KETO-DHEAはDHEAが体内で代謝された結果現れる成分で言わばもう調理済みの食材なので、どうしても原材料であるDHEAには戻りようがないんですね。
別物なので良く言えばDHEAのような副作用リスクがないとも言えますが、その一方でDHEAのような若返り(アンチエイジング)効果も全くありません。
痩せる目的で服用するならもちろん良いですが、そうでないならせめてメラトニンやメトホルミンなど他のアンチエイジング薬で代用すべきでしょう。
強力な抗酸化作用でアンチエイジング・メラトニン
メラトニン(melatonin)は睡眠リズムの昼夜逆転やなかなか寝付けない入眠障害の改善効果があるサプリメントです。
医学的な効果が認められながらも副作用リスクが非常に少ないため、分類としてはサプリメントとなっており比較的誰でも安全に使用できる成分となっています。
抗肥満/抗老化作用で注目・グリコメット
グリコメット(glycomet)はUSV社が製造・販売する糖尿病治療薬・メトグルコのジェネリック薬です。
有効成分のメトホルミンには肥満を防ぐほか抗老化、抗がん作用など多くの効果が認められる薬で服用により寿命が伸びることも明らかになっています。
実はDHEAに類似の構造で今でも個人輸入で購入できる成分が
しかし、実はDHEAに分子構造も効果も類似のジオスゲニンという成分であれば今でも変わらず個人輸入での購入が可能です。
(※メラトニンやメトホルミンもアンチエイジング薬としてはDHEA以上に有名ですが、効く仕組みは全く異なるので代用ではない)
これは山芋に含まれる天然成分で、効果こそDHEAに比べてマイルドなものの副作用リスクが非常に低く誰でも比較的安全に利用できるのが大きな特徴。
DHEAはもともと多ければ多いほど良いタイプの成分でもなくバランスが大事ですし、長期使用前提なら副作用リスクの低いこちらの方がむしろ都合が良いかもしれませんね。
ただし、山芋を食べても意味はない
なお、ジオスゲニンは山芋にそのままの形で含まれているわけではないので、ただ食べるだけでは全く意味がありません。
効率的に摂取するためにはサプリメントなどで抽出されたものに頼る必要があるのでご注意ください。
今回紹介した医薬品一覧
DHEAはアンチエイジングに役立つけれど…
DHEAに抗老化作用があるのはほぼ間違いないと考えられていますが、実はアンチエイジングに役立つ薬や成分は他にも豊富な選択肢があります。
もちろん何でもかんでも全て試せればそれに越したことはありませんが、実際には懐事情も加味されてくるので効果よりコスパが重視されることも少なくないでしょう。
DHEAは医師から処方してもらうことも可能ですが、使う際には出費に合った効果が期待できそうか、他の薬でも同じくらい高い効果が得られないか、は念頭に置いて判断してみても良いかもしれませんね。
